OTHER 2022.11.02

スペシャルコンテンツ!
1周年を振り返る
編集部座談会〜後編〜

おかげさまでShima-Omoiはサイト開設から1周年を迎えることができました。特集記事を制作するために訪れた島も多くなってきています。そこで編集部では1周年を記念して、これまでの活動を振り返る座談会を開催。先週公開した前編「今までに訪れた離島の思い出エピソード」に続き、今回は後編の様子をお届け。おすすめの島旅プランに加え、1周年を迎えた今、編集部が思うことや今後の企画についてお話しています。

SHIMA-Omoi編集部
日本にある有人離島の情報を発信するSHIMA-Omoi編集部。250島以上の離島情報の収集・発信のほか、特集の取材・撮影のために多くの離島を訪れている。
編集部おすすめの離島や
島旅で気をつけるポイント

宮本:
ここからは後編ですね。前編で話していたShima旅を含めて、おすすめの離島はある?

宮崎:
私はしまなみ海道のサイクリングかな。サイクリングって聞くと、クロスバイクやマウンテンバイクのイメージだったけど、電動自転車をレンタルできて、海沿いを走りながらゆるく楽しめるから女子旅にもおすすめだと思う!

鈴木:
ロケの時は何島か巡ったんですか?

宮崎:
自転車で巡ったのは生口島だけだけど、島のいろんなところにアート作品を飾った「島ごと美術館」になっていて、自然とアートを一気に楽しめたのがよかった!

宮本:
「島ってどこも一緒やん!」って思いがちだけど、周辺の海とか島のある場所によって空気感が違うよね。南国リゾート、離島リゾート感を楽しむなら、八丈島がおすすめかな!フェリーなら10時間以上かかるけど、飛行機だと東京から1時間くらいで行ける。

鈴木:
たしかに全体的に緑が濃い感じですよね。東京からだと沖縄に行くより気軽に、南国感を味わえそう!

奥川:
おすすめの島というよりShima旅をしていて感じたのは、宿の予約とか船の便数、商店の有無といった生活に必要な部分は、最低限調べていったほうがいいってことかな。もちろん現地の人におすすめスポットを聞いて、予定になかったところに行くのも面白いから、「決めておくところ」と「決めないところ」を分けて考えておくのがいいかも!

宮本:
全部の島が観光地として栄えているわけじゃなくて、ネットの情報がほとんどない島も多いよね。大枠だけ決めて、あとは現地の人に聞いてその場でプランを決めるのも楽しいよね!

宮崎:
たしかに!しまなみ海道のロケで行った「オリーブ収穫祭」は、現地の人に教えてもらって急遽行くことになりましたね。笑

鈴木:
あれ、スケジュールになかったんですね!笑
島旅の始め方でいうと、旅作家の小林さんが“島旅のいろは”を教えてくれたEOJOY Blogも参考になりそう!

プライベートでも行ってみたい!
イチオシの離島は?

宮本:
ちなみにロケに行ってない島でも、今後プライベートで行ってみたい島はある?

鈴木:
私は鹿児島の喜界島ですね!もともと「綺麗な海!南国!」な雰囲気が好きなのもあるんですけど、Instagramで喜界島を紹介したときにフォロワーさんからリアクションをもらえることが多くて。それも喜界島で暮らす島民からのリアクションが多くて、住んでいる人も島のことを好きな人が多いんだなって感じます。島の人からこんなに愛される離島ってどんなのだろう、行ってみたいなぁと思ってます!

奥川:
たしか喜界島ってサンゴ礁が隆起してできた島で、サトウキビが有名だよね。島を出た島民が、他の場所で喜界島のサトウキビを使ったお菓子を作ったりっていう話も聞いたことある!

宮崎:
私はサイト立ち上げの頃からずっと行きたいと思っているのが、北海道の礼文島。寒いから観光できる期間が5〜9月くらいと短いんですけど、その限られた期間しか観光できないっていうのがますます気になるポイントです!花の浮島とも呼ばれてて、貴重な花たちも見てみたい。

宮本:
北海道でのShima旅企画は、まだしたことないね。ちなみに俺は、国境離島かな。

鈴木:
国境離島いいですね!

宮本:
日本は陸続きじゃないから国境の境目がなくて、国境にあたる場所に浮かぶ島が、国境離島として指定されてるんよね。この前離島イベントに行ったんだけど、自分の出身地である高知県の沖の島も国境離島ってことを知って。そこから他の国境離島にも行ってみたいなって思うようになったな。あと歴史的にも国外の文化は離島から入ってくることが多くて、文化を感じるって意味でも行ってみたいなぁ。

奥川:
最近、某漫画で中国の歴史とかにはまってますもんね。笑

宮本:
もともと歴史が好きやからな〜!笑
島を経由して入ってきた大陸の文化とかを知れたら面白いよね!

多角的な視点で離島を伝える
発信力のあるサイトを目指して

宮本:
1周年を迎えて何か思うことはある?

奥川:
離島に行って、おいしいものを食べて、島の絶景を見て…。直接行ってこそ感じられる魅力が、たくさんありましたね。それと同時に、離島が抱える少子高齢化の問題も肌で感じました。

宮崎:
今公開しているお取り寄せグルメ特集の中でも、人口減少による後継者不足や物資の輸送ハンデの課題について取り上げていたよね。

鈴木:そうですね。年明け以降の特集では、海洋ゴミの課題をピックアップしていますね。

宮本:
そうそう。そういった課題を乗り越えようと立ち上がる人たちもいて。SHIMA-Omoiをもっともっと大きくして、離島が抱える課題にも影響を与えられるようなサイトにしていきたいね。

鈴木:
そうですね。離島が抱える課題もそうですが、まずは日本にある離島の存在を知ってもらえるようにInstagramやTwitterでの発信も頑張ります!

奥川:
Instagramでいいねとかコメントとかもらったら、参考にしてもらえてるんだって嬉しくなるよね。

鈴木:
めっちゃ嬉しいです!笑
逆に島でカメラマンや御朱印巡りをしているフォロワーさんから、知らなかった情報を教えてもらったりすることもあって。

宮崎:
島好きの人たちが、お互いに情報発信できるような場にできたら面白いよね!

サイト立ち上げから1年か〜。この1年で島について何にも知らなかった1年前と比べて、島民の想いを直接知れる機会も増えたなぁ。

宮本:
島想い人で現地取材させてもらうことも多かったもんね。

宮崎:
取材させてもらって感じるのが、みんな自分の島に誇りを持って暮らしているということ。島をアピールするためのコンテンツとして、日本の島々の魅力をもっと伝えていけるサイトにしていきたいですね!

参加型のコンテンツで
デジタルからリアルな関わりへ

宮本:
この1年でいろんな企画をしてきたけど、もっとこんなコンテンツがあったらいいな〜って考えてることはある?

鈴木:
フォロワーさんとか読者さんともっとコミュニケーション取れる場が欲しいです!島の名産品を集めた物販や、伝統工芸の先生をお呼びしてのワークショップとか。もっと簡単にフォトコンテストとかでみんなのお気に入りの島ショットを共有したりしても面白そう!

宮本:
たしかに!

奥川:
僕はSHIMA-Omoiサイトの各離島情報をもっと充実させたいですね。やっぱり日本にある全部の有人離島をカバーできるようにしたいです!

鈴木:
今サイトで紹介しているのは、250島ぐらいだから……あと150島ぐらい!

奥川:
そうだね。それとサイトから航路の検索とか宿の予約とかをできるようにもしたいなぁ。

宮崎:
島旅をしようと思った時に、それをまるっとサポートできるようなツールがあれば便利だよね。私はせっかく現地にロケに行くから、そこをもっと活用できないかなぁって思ってて。

宮本:
現地からのライブ配信で、絶景を一緒に見てもらうとか?

宮崎:
そうそう!あと今は観光客目線の離島情報が多いけど、島民の人が見ても楽しいサイトにしてきたいな!

宮本:
みんなが言ってることは、手段や方法は別として実現していきたいね。今のサイトが最終形ではなくて、島好きの人とか、現地の人とかが、参加型でサイトを作っていけるのが1番いいなって思っていて。

鈴木:
SHIMA-Omoiのサイトを元に、いろんな人が情報共有できるようにしていきたいですね。

宮本:
自分が離島出身者っていうのもあって、クリエイティブを通して離島の活性化に貢献したいと思ったのがきっかけで、このサイトを立ち上げたんよね。コロナ禍の影響もあったけど、無事サイトを開設できてよかった!

奥川:
サイトを公開して1年、準備期間を入れたら1年半ぐらいですかね。

宮崎:
この1年間、SHIMA-Omoiの企画を前向きに進められたのは、全国の観光協会さんや撮影に協力してくださった現地の方、企画でコラボしてくれた方や読者の皆様のおかげですね!

宮本:
そうだね。離島びーる倶楽部さんや離島百貨店さんとか、離島の魅力を発信する人たちと協力して企画することで、個別でするより大きいことができたんだと思う。離島で頑張りたい人や離島の魅力を伝えたい人の想いが集まるような場所に、SHIMA-Omoiがなっていけたらいいね。

鈴木:
10月以降もこの1年とはまた違ったコンテンツの公開も控えていますしね…!

宮崎:
うんうん!11月中旬には、離島の伝統工芸特集が公開だね。

奥川:
年明けは離島移住を特集した企画になりそうです!

宮本:来年の春夏以降も新しい企画が盛りだくさんですが……ここからはお楽しみにということで…!!

〈完〉