東京から
最短1時間45分で到着
伊豆諸島で叶える、
5つの特別旅

第2弾IZU ISLAND

伊豆諸島地図

都心から好アクセス
個性豊かな世界が広がる
東京都にある有人離島

伊豆半島の南東方向に位置する伊豆諸島。
伊豆諸島の有人離島としては、大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島の9つがあり、東京都に属している。
八丈島以北が富士箱根伊豆国立公園となっており、東京から船で1本という利便性から多くの観光客が訪れるスポットとして人気が高い。
前回ピックアップした三宅島~御蔵島~八丈島に続き、第二弾となる今回は、大島~利島~新島~式根島~神津島の5島をご紹介。

船旅の魅力

東京・竹芝桟橋から伊豆諸島行きの大型客船が運行(青ヶ島を除く)。
船に揺られながらの長旅には、魅力がいっぱいなんです。
※写真は、主に東京~大島~利島~新島〜式根島〜神津島航路に就航するさるびあ丸

充実の設備でゆったり快適
東京湾の夜景をはじめ
移り変わる景観美は必見

東海汽船の伊豆諸島への航路は大きく2つに分かれており、大島から神津島までの5島をつなぐ大型客船は、東京・竹芝桟橋を22:00に出発。東京湾の夜景を眺めながら、レインボーブリッジの下を潜り、その航海がスタートする。レストランをはじめ船内設備は充実。東京都から一番近い大島には約6時間、一番遠い神津島でも約10時間で到着。5島へは大型客船のほか、高速ジェット船も運航しているので、スケジュールにあわせて選択したい。
■取材協力/東海汽船株式会社

東京から一番近い離島
火山島ならではの
ダイナミックな地形は別格

 都心から120km南に浮かび、高速ジェット船なら最短1時間45分で到着する伊豆諸島最大の島。島の中央部には標高758mの三原山がそびえ、現在も火山活動が継続。富士箱根伊豆国立公園に属していることもあり、島の約97%が自然公園法によって規制。自然景観と生態系が保護された日本ジオパークに認定されている。主な観光スポットとしては、2万年前から

数百回に及ぶ三原山の噴火によって形成された地層大切断面のほか、見渡す限りの黒い砂で覆われている裏砂漠、博物館や温泉が有名。島内には、「国際優秀椿園」として認定された椿園があり、毎年1月末~3月後半には伊豆大島最大のイベント〝伊豆大島椿まつり〟が開催されている。

 都心から120km南に浮かび、高速ジェット船なら最短1時間45分で到着する伊豆諸島最大の島。島の中央部には標高758mの三原山がそびえ、現在も火山活動が継続。富士箱根伊豆国立公園に属していることもあり、島の約97%が自然公園法によって規制。自然景観と生態系が保護された日本ジオパークに認定されている。主な観光スポットとしては、2万年前から数百回に及ぶ三原山の噴火によって形成された地層大切断面のほか、見渡す限りの黒い砂で覆われている裏砂漠、博物館や温泉が有名。島内には、「国際優秀椿園」として認定された椿園があり、毎年1月末~3月後半には伊豆大島最大のイベント〝伊豆大島椿まつり〟が開催されている。

神秘的な杉林が美しく
パワースポットとして
癒しを求めて人が集う

泉津の集落から南に位置する波治加麻神社は、神秘的な杉林が美しく、苔の絨毯が広がる癒やしスポット。周辺には、2本の椎の巨木が大地を切り開いているかのように見える泉津の切通しがあり、階段を通って森へと続いていく景観はフォトスポットとしても人気。

8000年前から続く
大島の自然と歴史に
胸が熱く踊る

約8,000年前から人が暮らしていたと言われる伊豆大島。江戸時代中期までは、主に政治犯の流刑地にもなっており、保元の乱に破れた源為朝(みなもとのためとも)も大島に流されてきた。自然と共に島の歴史を感じる旅も魅力のひとつ。

火山灰によって形成
荒涼とした黒い地面は
まるで月面のよう

日本で唯一「砂漠」と表記されている場所。度重なる噴火による火山灰が積み重なってできており、見渡す限り黒い砂で覆われている。黒い大地と青い海や空とのコントラストが絶景で、フォトスポットとしても抜群。

ダイナミックな
縞模様の地層の前に立ち
2万年の歴史を感じる

過去2万年間に約100回繰り返されてきた三原山の噴火。その積み重ねによって形成された地層大切断面が、島の1周道路沿いに600m以上も続く。透明度の高い海水浴場も点在するほか、太古の火山の火道にあった硬い岩が海に取り残されてできた筆島は、神の宿る場所として崇められている。

雄大な景色に囲まれた
絶景露天風呂に浸り
身も心も解きほぐす

活火山の島である伊豆大島には温泉が豊富に湧き出ている。島内には複数の温泉施設がある中でおすすめは、三原山の7合目にある大島温泉ホテル。眼前に三原山を見渡せる雄大な景色に囲まれた露天風呂が特徴で、夜になれば満天の星空も眺められる。日帰り入浴での利用の可能(800円)なので、身も心も解きほぐしてみて。

女性が安心して利用できる
カフェ&小さな宿で
ゆっくりとした時間を

伊豆大島の休憩スポットとして、島ぐらしカフェ chigoohagooを紹介。UターンとIターンの女性2人によって営まれる古民家カフェで、2名席中心の小さな空間でのんびりとした島時間を過ごすことができる。女性が安心して泊まれることをコンセプトとした宿も併設。洋室と和室の2部屋があり、島の食材を使用した和定食も味わえる。

一日の締めくくりに
離島で過ごす黄金色の
サンセットタイム

伊豆半島を眺めながらサイクリング、ドライブができるサンセットパームライン。海沿いに面した道路なので、その名の通り夕日が見られる絶景スポットとしても人気。島内でのアクティビティを満喫した1日の最後に、一面を黄金色に染める夕日を眺めていたい。

↓

円錐形のフォルムが特徴
島ごと覆いつくす
20万本の椿の花

 伊豆諸島の北から2番目に位置し、円錐形の美しいフォルムが特徴の利島。周囲約8km、人口約301周できる。利島は、何と言っても島面積の約8割を占める日本有数の椿の産地として知られている。冬には約20万本もの椿の花が島全体に咲き誇り、雛壇状の椿畑の散策を楽しむことができる。その椿を原料に

した椿実100%の椿油は、江戸時代から約300年の歴史があり、日本でも有数の生産地として島の代表的な特産品となっている。島内には、見晴らしの良い展望台や新東京百景に選ばれた園地があり、ドルフィンスイムやダイビングなどを体験できるアクティビティも充実している。

 伊豆諸島の北から2番目に位置し、円錐形の美しいフォルムが特徴の利島。周囲約8km、人口約301周できる。利島は、何と言っても島面積の約8割を占める日本有数の椿の産地として知られている。冬には約20万本もの椿の花が島全体に咲き誇り、雛壇状の椿畑の散策を楽しむことができる。その椿を原料にした椿実100%の椿油は、江戸時代から約300年の歴史があり、日本でも有数の生産地として島の代表的な特産品となっている。島内には、見晴らしの良い展望台や新東京百景に選ばれた園地があり、ドルフィンスイムやダイビングなどを体験できるアクティビティも充実している。

周囲約8kmの小さな島に
利島ならではの特徴が
ぎっしり詰まっている

開花期には島全体を真っ赤に染める椿。花が落ちた畑は椿のじゅうたんと呼ばれている。その実を乾燥させ、島内にある椿油製油センターへ持ち込んで純度の高い利島産椿油へ。収穫から搾油、商品梱包まで全てを島内で行うメイド・イン利島の特産品だ。

島周辺には、好奇心旺盛なミナミハンドウイルカが棲み付いており、イルカと一緒に泳いで遊ぶドルフィンスイムが行える。島にビーチはないが、ダイビングスポットにもなっており、ドルフィンスイムとダイビングを両方体験できる非常に珍しい場所。

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コーガ石のモヤイ像
オリーブ色のガラスに
アートを感じる島

 エメラルドグリーンの海とハイクオリティな波を求めて国内外のサーファーが集い、サーフィンの世界大会も開催される聖地として知られている。新島のシンボルともいえるメインゲートを潜ると約7kmに渡って白い砂浜が続く羽伏浦海岸があり、伊豆諸島の中でも最も長く美しいビーチとも言われている。新島は世界的にも珍しいコーガ石の

産地としても知られ、コーガ石で作られたモヤイ像が島の至るところに点在。コーガ石が生んだ情緒ある独特の景観が楽しめる。また、コーガ石を原料として作られるオリーブ色が特徴の新島ガラスは島の特産品となっている。その他にも360度の壮大なパノラマが見渡せる展望台などの観光スポットも多くある。

 エメラルドグリーンの海とハイクオリティな波を求めて国内外のサーファーが集い、サーフィンの世界大会も開催される聖地として知られている。新島のシンボルともいえるメインゲートを潜ると約7kmに渡って白い砂浜が続く羽伏浦海岸があり、伊豆諸島の中でも最も長く美しいビーチとも言われている。新島は世界的にも珍しいコーガ石の産地としても知られ、コーガ石で作られたモヤイ像が島の至るところに点在。コーガ石が生んだ情緒ある独特の景観が楽しめる。また、コーガ石を原料として作られるオリーブ色が特徴の新島ガラスは島の特産品となっている。その他にも360度の壮大なパノラマが見渡せる展望台などの観光スポットも多くある。

サーファーが愛する
青い海と白い砂浜が特徴
コーガ石の街並みをぶらり

国内外問わずサーファーの聖地としても知られる新島。世界的にも珍しい島の特産「コーガ石」が生んだ風情ある街並みが特徴で、コーガ石で作られたモヤイ像が点在。「モヤイ」とは島の言葉で「協力する・助け合う」という意味なのだそう。観光スポットとしては、コーガ石と水の調和をテーマにつくられた新島親水公園のほか、コーガ石採掘場を抜けた先にある石山展望台(向山展望台)からは真っ青な海に浮かぶ島々が眺められる。島内には4つのトレッキングコースがあり、サイクリングや釣りなども楽しめる。

オリーブ色の輝きを放つ
世界的にも珍しい
新島ガラスをお土産に

世界ではイタリアのリパリ島と新島でのみ採取されるコーガ石を原料とした新島ガラスは、独特なオリーブ色を帯びるのが特徴。新島ガラスアートセンターでは、工芸体験教室も実施されており、隣接する新島ガラスアートミュージアムでは、新島を訪れた作家たちの作品を中心に、新しい世界のガラス作品を鑑賞できる。

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海水浴と森林浴を同時に
海に面したダイナミックな
温泉で癒しの時間を

 島の外周は約12km、美しい海岸線を描くリアス式海岸はまさに大自然の芸術品。別名「式根松島」と呼ばれるように、白砂と黒松の素晴らしい景観が広がる。島内には水着を着用すれば24時間無料で好きなときに入浴できる露天風呂が3カ所。それぞれが特徴的で、海のそばで自然を眺めながらのんびり、ゆったり浸かることができる。島は

東京都文化財にも指定されているイヌマキの木やナギの葉など多くの緑に囲まれており、世界的にも珍しい抗火石による白砂ビーチの島としても人気。ダイビングではウミガメや多種多様な魚と出会うことができる。グランピングやキャンプ場、展望台などのスポットもあり、島を訪れる熱狂的なリピーターも多い。

 島の外周は約12km、美しい海岸線を描くリアス式海岸はまさに大自然の芸術品。別名「式根松島」と呼ばれるように、白砂と黒松の素晴らしい景観が広がる。島内には水着を着用すれば24時間無料で好きなときに入浴できる露天風呂が3カ所。それぞれが特徴的で、海のそばで自然を眺めながらのんびり、ゆったり浸かることができる。島は東京都文化財にも指定されているイヌマキの木やナギの葉など多くの緑に囲まれており、世界的にも珍しい抗火石による白砂ビーチの島としても人気。ダイビングではウミガメや多種多様な魚と出会うことができる。グランピングやキャンプ場、展望台などのスポットもあり、島を訪れる熱狂的なリピーターも多い。

日本の海水浴場88選に選出
透き通ったビーチと
展望台からの眺めに感動

透明度と扇状に広がる美しい海岸線を誇り、日本の海水浴場88選に選出された泊海水浴場のほか、ダイビングスポットとしても人気の中の浦海水浴場などのビーチが点在。眼下に透き通った海が広がる展望台など、満喫できるスポットも多彩。

外周約12kmと小さな島
海を眺め、潮風にあたりながら
サイクリングで周る

火山活動によって形成された伊豆半島の多くは起伏のある地形となっているが、式根島は比較的平坦な地形が特徴。そのため、レンタサイクルの利用が効果的で、外周約12kmと小さな島をサイクリングで周るのもひとつ。島内にはいくつかの飲食店があり、海水浴の後に食べるNINZ COFFEEのカレーは美味。

異なる3種の露天風呂は
昼夜問わず利用できる
温泉アイランド

温泉でも有名な式根島には、無料で利用できる露天風呂が3つある。海中温泉である地鉈温泉は、潮の満ち引きによって温度が調整されるので入浴時間は限定。神経痛や冷え症に効果があるため、別名「内科の湯」と呼ばれている。島内で唯一の無色透明なお湯が特徴の足付温泉、足湯も併設されて気軽に楽しまる松が下雅湯とバリエーションも豊富。

贅沢な時間を満喫できる
グランピング施設もあり
星空と共に楽しみたい

人口約500人の式根島には、民宿や旅館などの宿泊施設がある。その中でも贅沢なひとときを満喫できる「凪グランピング」では、式根島産の海の幸・食材にこだわり、旬の食材をふんだんに使った料理を提供。式根島で一番高い神引展望台からの星空はまさにプラネタリウムのような輝きなので、島の夜を存分に満喫したい。

↓

星空保護区認定の島で
夜空を見上げて
星空さんぽはいかが?

 神津島の歴史は古く、約350004万年前の旧石器時代が起源とされている。遥か昔、神々が集ったと伝わる美しく神秘的な島で、透明度の高い海は伊豆諸島屈指のダイビングスポット。東京の名湧水57選に指定されるほど、水にも恵まれている。木道の遊歩道が印象的な赤崎海水浴場などのビーチも多数点在し、標高572mで花の百

名山にも選ばれた天上山などでトレッキングを楽しむことができる。昼間の離島を満喫できるのはもちろんだが、神津島を満喫するなら何と言っても夜が一番。星空保護区に認定されている東京の島として有名で、都心では見ることができない煌びやかな星空を眺めながら島を散歩したい。

 神津島の歴史は古く、約350004万年前の旧石器時代が起源とされている。遥か昔、神々が集ったと伝わる美しく神秘的な島で、透明度の高い海は伊豆諸島屈指のダイビングスポット。東京の名湧水57選に指定されるほど、水にも恵まれている。木道の遊歩道が印象的な赤崎海水浴場などのビーチも多数点在し、標高572mで花の百名山にも選ばれた天上山などでトレッキングを楽しむことができる。昼間の離島を満喫できるのはもちろんだが、神津島を満喫するなら何と言っても夜が一番。星空保護区に認定されている東京の島として有名で、都心では見ることができない煌びやかな星空を眺めながら島を散歩したい。

海水浴にダイビング
トレッキングなどなど
昼間だって楽しみ満載

日中のアクティビティも充実している神津島は、伊豆諸島の中でも歴史深い島なので、神社めぐりもおすすめ。神津島の天上山に伊豆諸島の神々が集まって、生命の源である水をどう分配するかを決める会議を行われたという「伊豆諸島の水配り伝説」など多くの民話も残る。

星降る島は夜が本番
離島ビール片手に
素敵な島時間に乾杯

星空保護区に認定されている神津島は、「神津島まるごとプラネタリウム」と題したプロモーションも展開。展望台など星空観測のスポットもあり、星空を目当てに訪れる観光客が多い。島内にあるブルワリーでは離島ビールを提供。星空とビールで島の素敵な夜を過ごしたい。

旅を終えて

離島と一括りにするなかれ
それぞれが特徴深い島々へ
なんと東京から一夜で到着

東京からフェリーで1本で行ける伊豆諸島の島々。第二弾として訪れた5つの島それぞれが実に個性豊か。火山活動が生み出したダイナミックな地層や砂漠に圧倒される大島、椿のじゅうたんが幻想的な利島、サーファーが愛するアートの島である新島、温泉アイランド式根島に、星降る東京の島として有名な神津島。どれも魅力的なので、アイランドホッピングをして複数の島を楽しんでほしい。