冒険も癒しも叶える
東京の小さな楽園島

SHIMA INFORMATION

関東・中部エリア/ 東京都

式根島 しきねじま

面積
約3.9㎢
人口
約500人
観光スポット
海水浴場、温泉、キャンプ場
特産
あめりか芋(サツマイモ)、魚介類など
アクセス
①竹芝駅に隣接する竹芝桟橋から東海汽船大型船で約10時間、または高速ジェット船で約3時間
②調布空港から新島まで約35分。新島から連絡船にしきで約15分
③静岡県下田から神新汽船で約3時間半
URL
https://shikinejima.tokyo/

式根島 shikinejima

富士箱根伊豆国立公園に指定され
日本の海水浴場88選にも選出

式根島は東京都の南沖約160kmに位置し、竹芝桟橋から高速ジェット船で約3時間の船旅を経てたどり着ける有人離島です。行政区は新島と式根島の2島からなる新島村に属しています。島の外周は東京ドーム約80個分となる約12kmの小さな島で、歩いて周ることも可能。島は東京都文化財にも指定されているイヌマキの木・ナギの葉などたくさんの緑に囲まれており、富士箱根伊豆国立公園に指定されています。海岸はリアス式で海水の透明度は高く、ダイビングでは多種多様な魚介類やウミガメと出会えるほか、世界的にも大変珍しい抗火石(こうがせき)による白砂ビーチの島としても人気です。泊海水浴場は日本の海水浴場88選にも選出されており、夏はキラキラした砂に透明度が高い海が美しく映えます。黒潮の流れに包まれていることから気候は温暖で、冬の気温は東京より5~7度も高くて暖かく、夏は涼しい、大変過ごしやすい環境です。134年前までは無人島でしたが、新島から4世帯8人が移住してきたことをきっかけに徐々に人が住み始め、今では約504人が暮らしています。島内には、郵便局や診療所、新島村役場式根島支所などのほか、飲食店、民宿や旅館、プチホテルなどの宿泊施設、グランピングやキャンプができるスポットもありますが、コンビニはありません。飲食店は混み合うことがあり、商店は夜7時には閉店してしまうので、島内での買い物や食事は事前に確認が必要です。

伊豆諸島に属す長い無人島時代
明治に東京都へ移管後ついに開島

島の歴史は大変古く、約1万5千年前に誕生。現在のヘリポートである吹之江遺跡や石白川遺跡などから、縄文時代の中期にあたる紀元前6500年ごろの遺物が大量に発掘されたため、式根島に人が住み始めたのはそのころだとされています。当時、式根島に住んでいた縄文人は南方諸島から来た人々ではないかという説もあります。中世の遺物や書物で式根島の歴史をあらわすものはごく少数で、平家の落ち武者の怪猫退治の伝説があるのみとなっています。江戸時代には式根島が属する伊豆諸島は幕府の直轄領となっており、当時は定住者がおらず、流人を新島や八丈島へ運ぶ際の仮泊港、または年貢の塩を臨時に精製する場所、湯治場、漁場として使っていたそうです。明治維新後は行政管轄が韮山県、足利県、静岡県とさまざまに変化したものの、当時もまだ無人島のままでどこの持島であるかもはっきりしていませんでした。しかし式根島は新島の住民にとって魚介類や野草などを得る貴重な場所であったため、式根島分の納税を約束する代わりに、式根島の帰属を願う願書を静岡県宛に提出。紆余曲折を経て式根島の開拓を条件として、新島への帰属が認められました。そして1887年、伊豆諸島が静岡県から東京都へ移管し、ようやく式根島への入植・開発が開始されたのです。

海水浴と森林浴を同時に楽しむ
観光に疲れたら温泉で癒しの時間を

式根島のベストシーズンは7~9月の夏。島内には磯遊びやスノーケリングが楽しめる海水浴場が複数あります。中には小さな子どもでも安心して泳げる遠浅のビーチもあり、家族連れが多くにぎわっています。海の透明度が高いためダイビングも盛んで、海の中に沸いている海中温泉では、体を休めに来るウミガメを見ることも可能です。海中温泉である地鉈温泉は潮の満ち引きによって入れるようになり、内臓系に効能のある「内科の湯」と呼ばれ、秘湯ランキングではNo.2にも選ばれています。ほかにも島内には無料で入れる温泉が複数あり、海水浴やマリンスポーツに疲れたら、温泉めぐりでゆったり癒されるのもおすすめです。島内には移動手段として電動自転車が複数台用意されているので、ビーチが混んでいてもすぐに隣のビーチに移動したり、海水浴と森林浴を同時に楽しんだりとアクティブに観光スポットを巡れます。島の一番高い場所にある神引展望台は新東京百選にも選ばれており、絶好の景勝ポイントです。島の特産品であるタカベや赤いかなどが釣れるスポットも多くあり、春ごろには釣り客がたくさん訪れます。秋から冬にかけては湯治場として温泉を楽しむ人が多く訪れています。

季節のイベントやお祭りも開催
普段と違うにぎやかな雰囲気も魅力

式根島では季節のイベントやお祭りも開催されており、観光とともに楽しむことが可能です。6月には式根島マラソン大会が開催され、島内の豊かな自然と美しい景観を満喫しながら走れます。9月には新島で合同の島民祭りを開催。当日は新島と式根島の連絡船が全便無料となり、自由に行き来できます。子ども太鼓をはじめ、子どもたちによる楽器演奏、ダンスなどがステージで披露されるほか、特産品の販売や地元グルメが堪能できる出店コーナー、花火もあり、観光客も地元の人と一緒に楽しめます。11月には泊神社祭りを開催。さまざまな出店が並び、式根島和太鼓などが披露され、多くの島民でにぎわいます。普段はのんびりした雰囲気の癒される島ですが、イベントやお祭りの際はにぎやかな雰囲気も楽しめるのが魅力です。来島客の半分以上がリピーターとなっており、一度訪れると癖になるのが式根島。自然との一体感を味わいたい、一味違った体験をしたいという場合には、テント宿に宿泊できるグランピング施設もあります。テント内にはエアコンが完備され、自然との一体感を楽しみながらも快適に過ごせるのが魅力。海から近い場所にはキャンプ場もあり、大自然を全身で感じながらワイルドな時間を過ごせます。天気が良ければ式根島の自慢である満天の星空も見逃せません。

情報提供 / 式根島観光協会
画像提供 / 式根島観光協会

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