
海に浮かぶ離島では、物資の輸送ハンデが大きいことや、人口減少による後継者不足など今多くの課題を抱えている。それにより地域資源を活かして、島で古くから行われてきた産業が衰退してしまうケースも。そんな離島が抱える困難を乗り越え、島を想う力強い行動力で離島産業を支える人々の3つのストーリーをご紹介。
Story01
冷凍技術

流通のハンデを克服し
新鮮な魚を全国へ
離島漁業を救う切り札
周囲を広大な海に囲まれ、豊かな水産資源に恵まれた離島。海域によって獲れる魚の種類や脂のノリ、調理方法などが異なり、島ごとに違った味わいを楽しめる。しかし海産物を島外に出荷しようとすると、船やトラックなどによる長時間輸送が避けられず、魚の鮮度の低下が離島漁業のネックに
なっていた。そこで近年、新たな試みとして登場したのが、冷凍技術を駆使した保存方法。魚の鮮度を保つ期間が大幅に伸び、味わいや品質をそのままに、とれたての美味しさを島外へ届けられるようになった。島の魚の市場価値が向上し、離島漁業は再び盛り上がりを見せている。
周囲を広大な海に囲まれ、豊かな水産資源に恵まれた離島。海域によって獲れる魚の種類や脂のノリ、調理方法などが異なり、島ごとに違った味わいを楽しめる。しかし海産物を島外に出荷しようとすると、船やトラックなどによる長時間輸送が避けられず、魚の鮮度の低下が離島漁業のネックになっていた。そこで近年、新たな試みとして登場したのが、冷凍技術を駆使した保存方法。魚の鮮度を保つ期間が大幅に伸び、味わいや品質をそのままに、とれたの美味しさを島外へ届けられるようになった。島の魚の市場価値が向上し、離島漁業は再び盛り上がりを見せている。
広大な海を越えて
漁師さんから届いた
とれたての旬の味

海に浮かぶ離島では、漁業は島を支える重要な産業のひとつ。離島の人口減少により漁師の数が減ってきている一方で、地域全体で漁業経験のない人を支援し、漁師を目指す移住者が増えている島もある。

冷凍技術による革新で知られているのが、隠岐諸島にある中ノ島のCAS凍結技術。魚の細胞を壊すことなく一気に冷凍させるので、鮮度が落ちず解凍後にとれたての美味しさが蘇る。

全国の離島のグルメや特産品を販売する「離島キッチン 日本橋店」では、5つの島の漬け丼を味わえる。食の背景にある島の文化や歴史、物語も一緒に楽しめるスポット。



寒シマメ
肝醤油漬け
4個セット
2,520円

ひゅうが丼
4個セット
1,960円

鰤王 漬け丼
4個セット
2,060円

ヒラマサ漬け丼
4個セット
2,240円

トビウオの
漁師漬け丼
4個セット
2,520円
やくしま屋久島
鹿児島県
島素材を活かした
甘めの魚醤で味わう
新食感のトビウオ丼
Story02
フードロス

行き場を失ったみかんを
スパイスと組み合わせ
クラフトコーラとして復活
サンゴ礁が隆起してできた島である喜界島。島の土壌はミネラル豊富なサンゴ礁からなる弱アルカリ性で、質の高いサトウキビや柑橘類が育つ。中でも喜界島在来種の島みかんは、古くから各家庭で栽培されており島民の暮らしと馴染み深いもの。香りや成分が特徴的で希少価値のある島みかんだが、
収穫されず朽ち果てていくものが多く、フードロスの問題を抱えていた。そんな〝もったいない〟島みかんに目を止めた2人の夫婦。シンガポールのハーバルドリンクをヒントに、島みかんやきび粗糖、スパイスを使ったコーラシロップの開発をスタートさせた。島の歴史を見守り続けてきた島みかんが、今新たな形で蘇る。
サンゴ礁が隆起してできた島である喜界島。島の土壌はミネラル豊富なサンゴ礁からなる弱アルカリ性で、質の高いサトウキビや柑橘類が育つ。中でも喜界島在来種の島みかんは、古くから各家庭で栽培されており島民の暮らしと馴染み深いもの。香りや成分が特徴的で希少価値のある島みかんだが、収穫されず朽ち果てていくものが多く、フードロスの問題を抱えていた。そんな〝もったいない〟島みかんに目を止めた2人の夫婦。シンガポールのハーバルドリンクをヒントに、島みかんやきび粗糖、スパイスを使ったコーラシロップの開発をスタートさせた。島の歴史を見守り続けてきた島みかんが、今新たな形で蘇る。

喜界島在来種の島みかんである「シークー」を、一つひとつ手作業で皮をむき果汁を絞り出す。香り高く酸味が強いのが特徴で、スーパーで甘いみかんが手軽に買えるようになり、次第に食べられなくなったという。

無添加で無着色
島の優しさが詰まった
体が喜ぶ贅沢な一杯

島みかんに喜界島産のきび粗糖、世界各地のスパイスを14種合わせ、独自の製法で抽出されたクラフトコーラ。スパイスに馴染みのない子供や年配の方にも親しんでもらえるように、マイルドな味わいに仕上がっている。

「TOBA TOBA COLA」のアレンジ方法は無限大。強炭酸水と割る定番の飲み方から、ミルクと割ってミルクコーラをチャイのように楽しんだり、ウィスキーと混ぜてコークハイボールしたり。ドリンクだけでなく、スパイス的にアイスクリームや料理に入れるのもおすすめ。

TOBA TOBA COLA
クラフトコーラシロップ(小)
1,100円
Story03
地域協力

おばあちゃんが育てた枝豆を
地元の中学生がアイスに
島を想う気持ちが生んだ新名物
周囲わずか23kmの小さな島には、潮風と湧き水、島民の手によって大切に育てられた在来種の枝豆「一人娘」がある。年間数百kgしか採れない貴重な品種で、大粒で甘みが強くお菓子作りとも相性がいい。一方、島では超高齢化が進んでおり島の生産者は60〜80代がほとんど。後継者不足
の問題を抱える中、「一人娘」や粟島の魅力をもっと知ってほしいという想いで、地元の中学生が「一人娘」を使ったアイスを開発。徐々に島外での認知度を上げていき、今後は「一人娘」と大手菓子メーカーのコラボ企画も予定されているという。島の在来種を次世代につなぐ支援の声が、全国から集まりだしている。
周囲わずか23kmの小さな島には、潮風と湧き水、島民の手によって大切に育てられた在来種の枝豆「一人娘」がある。年間数百kgしか採れない貴重な品種で、大粒で甘みが強くお菓子作りとも相性がいい。一方、島では超高齢化が進んでおり島の生産者は60〜80代がほとんど。後継者不足の問題を抱える中、「一人娘」や粟島の魅力をもっと知ってほしいという想いで、地元の中学生が「一人娘」を使ったアイスを開発。徐々に島外での認知度を上げていき、今後は「一人娘」と大手菓子メーカーのコラボ企画も予定されているという。島の在来種を次世代につなぐ支援の声が、全国から集まりだしている。
娘を育てるように
愛情たっぷり込められた
超貴重品種の「一人娘」

枝豆は夏に収穫されるものがほとんどだが、粟島の「一人娘」は種まきから収穫までの期間がとても長い超晩成品種。観光客が訪れ繁忙期になる夏ではなく、秋に収穫されるので島の暮らしにも合っている。


栽培に手間と時間がかかり一人娘のように大切に育てることから、その名がついた。遺伝子組み換えとは無縁な島に古くから根付く大豆のため、他にはない濃厚な豆の風味を味わえる。


一人娘の
づんだアイス
300円