瀬戸内しまなみ海道の
玄関口となるのどかな島
SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県
向島 むかいしま
- 面積
- 約22.22㎢
- 人口
- 約21,939人
- 観光スポット
- 高見山展望台、万汐農園、向島大橋など
- 特産
- 柑橘類、イチジク、トマトなど
- アクセス
- 広島駅からJR山陽本線で約1時間35分、尾道駅下車。徒歩で土堂桟橋へ。土堂桟橋から尾道渡船で約5分

向島 mukaishima
瀬戸内しまなみ海道の本州の玄関口
映画やアニメのロケ地も多数存在
向島は広島県尾道市に属し、尾道市街の南対岸に浮かぶ有人離島で、「瀬戸内しまなみ海道」の本州玄関口でもあります。本州とは幅約300mの尾道水道によって隔てられており、海上道路橋である「尾道大橋」としまなみ海道の「新尾道大橋」によって結ばれているため、陸路からタクシーやバス、マイカーで島へ渡ることが可能。本土から渡船やフェリーでもわずか5分ほどで渡ることができ、気軽にアクセスできることから、島観光やサイクリングで訪れる人も多いです。向島の地形は北岸に平地が広がっていますが、そのほかは丘陵地がほとんどで、島の最高峰は標高283mの「高見山」となっています。島は1周約18kmで、自転車であれば2時間ほどで回ることができ、美しい海や山の絶景、のどかな街並みなどを眺めながらサイクリングをするにもぴったり。島内には大林宣彦監督の尾道作品映画のロケ地として使われた場所や、アニメのロケ地として活用された場所が数多く存在しているほか、重要文化財や国立公園など見どころも満載です。島の周囲はおだやかな瀬戸内の海に囲まれ、気候は温暖な瀬戸内海式気候となっており、柑橘類やイチジク、シャインマスカットなどの果物やトマトなどの野菜の栽培が盛んなほか、漁業も行われています。島内の宿泊施設は、ゲストハウスや旅館が数軒ありますが予約は必須です。対岸の尾道市街にはホテルや旅館など複数の宿泊施設があるので、本州側で宿を取るのもいいでしょう。
尾道大橋は本格的斜張橋の先駆け
因島大橋は二層構造の橋脚が特徴
向島には、本州とつながる「尾道大橋」と「新尾道大橋」、向島の南側に位置する因島とを結ぶ「因島大橋」、向島の西側に位置する岩子島とを結ぶ「向島大橋」という4つの大きな橋があります。それぞれの橋からは美しい瀬戸内海の景観が望めるだけでなく、橋そのものが美しいのも特徴です。「尾道大橋」は1968年に開通した海上道路で、自動車だけでなく自転車や歩行者も通行可能。日本で建設される斜張橋としては最大支間が初めて200mを超えるものであったため、当時は本格的斜張橋の先駆けとして注目を集めました。尾道大橋は料金徴収期間が2013年で満了したため、現在は無料で通行できます。「新尾道大橋」は1999年に開通した自動車専用道路で、尾道大橋と同様に中央支間の長さが215mの斜張橋となっています。デザインは隣接する尾道大橋との調和を考えて作られているのも特徴。1本塔柱で7段のケーブルが平行に張られた形式の橋で、洗練された美しさが追求されています。「因島大橋」は1983年に完成した「しまなみ海道」を構成する道路橋で、橋脚が二層構造になっているのが特徴。上層階は自動車専用道で、下層階は原付・自転車道と歩道となっており、全長1270mの空中回廊からの眺めは絶景です。「向島大橋」は1968年に開通した、日本で初めてとなる海を渡る農道=渡海農道橋。赤い橋は青い海と青い空によく映えます。
高見山展望台から瀬戸内海を一望
秋は万汐農園でいちじく狩り体験
向島でおすすめの絶景スポットは、国立公園に指定されている標高283mの「高見山」。自転車で山頂まで行くのは大変ですが、車でならそのまま山頂まで行けるため便利です。遮るものが何もない頂上に位置する「高見山展望台」からは、しまなみ海道と瀬戸内の島々をパノラマで見ることができます。おだやかな風に吹かれながら、どこまでも続く青い海に点在する島々の壮大で美しい景観を眺めていると、日々の疲れや悩みも吹き飛びます。昼間の景色も絶景ですが、夕方には美しい夕日を見ることが可能。展望台にはベンチもあるため、移り行く景色をゆっくりと堪能できます。島の南側にある「立花海岸」は夕日の鑑賞スポットとしても人気です。向島は花の栽培も盛んで、地元のラン農家によって運営されている「向島洋らんセンター」では、洋らんの育成が行われているほか、大切に育てられたハウス栽培の胡蝶蘭などが販売されています。海辺のいちじく園「万汐農園」は、日本でも有数の大規模ないちじく園として有名で、秋には「いちじく狩り体験」が可能。食べ放題コースではおいしいいちじくを心ゆくまで堪能できます。マリンスポーツやバーベキュー、キャンプを楽しむなら、「尾道市マリン・ユース・センター」がおすすめ。美しい瀬戸内海の海で海水浴やカヌー、バナナボートなどが楽しめるほか、子どもも楽しめる海賊船をイメージした船の形の遊具などもあります。キャンプサイトではバーベキューや魚釣りもでき、1日中楽しめます。
向島兼吉地区でレトロな街を散策
サイクリングに疲れたら食事休憩
昭和にタイムスリップしたかのような錯覚を覚える「向島兼吉地区」の散策もおすすめです。この地区には昭和の雰囲気を感じさせるレトロな街並みが残っており、映画のロケ地としても知られています。兼吉地区には味のあるお店も多くあり、1916年創業の「住田製パン所」は100年以上の歴史を持つパン屋さん。サイクリングを楽しむ人たちからも人気で、店内には昔ながらのあんぱんやネジパンなど常時15種類ほどのパンが並びます。近くにある1930年創業の「後藤鉱泉所」は、店先にサイダーやラムネ、ミルクセーキといった昭和を感じる飲み物が並ぶ、老舗の飲料水メーカー。幻のサイダーといわれる「マルゴサイダー」を求めて全国からお客さんが訪れる有名店です。向島には、サイクリングの際に立ち寄りたい飲食店も多くあります。自転車のまま入店できる「立花食堂」は、南国リゾートのような雰囲気が漂う浜辺のレストランカフェ。日替わり定食や海鮮丼などのメニューがある中、特に人気なのはラーメンで、夏に限定で登場する「冷やしレモンラーメン」を目当てに訪れるお客さんも多くいます。立花食堂の近く、サイクリングロード沿いにある「WILLOWS NURSERY(ウィローズナーサリー)」は、国産の無農薬小麦を使ったパンケーキが人気のハワイアンカフェ。お店の前には海が広がっており、外のテラス席ではオーシャンビューを楽しみながら焼きたてのパンケーキを味わえます。
情報提供 / 尾道観光協会
各施設の営業なども予定なく変更される場合があります。詳細については各施設・店舗までお問い合わせください。
また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。