Shima旅vol.3

都市部から最も不便
透明度30mが魅力の
真の島旅スローライフ

高知県 沖の島

沖の島

都市部からのアクセスが最も不便
透き通る海と石垣の景観が美しい
四国最南端の離島

高知県の南西部、宿毛湾の南西沖に位置する沖の島は、四国と九州の間に浮かぶ、都市部からのアクセスが最も不便な離島。足摺宇和海国立公園に指定される透明度の高い海はもちろん、石垣・石段がおりなす美しい景観はこの島ならでは。島民との温かい交流にも癒される、これぞスローライフを満喫してください。

FIRST DAY

海を身近に感じる
様々な楽しみが
盛りだくさん

宿毛湾からフェリーで約1時間ゆられた先にある沖の島。高知県の西端までもかなり時間がかかるのですが、定期便が12便(夏期は3便)しかないことから、島に渡るまでがひと苦労。でも、そこまで時間をかけても一度は行ってみたいと感じさせる景観がこの島にはあります。島内には、北側にある母島集落と南側の弘瀬集落を中心に、古屋野、久保浦、長浜の

大小5つの集落で構成されていて、港から山にかけて石垣や石段を敷き詰め、その上に民家を建てる独特の景観となっています。島民は現在200人を下回っていて、宿泊施設が数件ありますが、信号やコンビニなどの便利な店舗はもちろんありません。そんな概略を聞いただけでも、日頃の慌ただしい日常から解放されそうですよね。

宿毛湾からフェリーで約1時間ゆられた先にある沖の島。高知県の西端までもかなり時間がかかるのですが、定期便が12便(夏期は3便)しかないことから、島に渡るまでがひと苦労。でも、そこまで時間をかけても一度は行ってみたいと感じさせる景観がこの島にはあります。島内には、北側にある母島集落と南側の弘瀬集落を中心に、古屋野、久保浦、長浜の大小5つの集落で構成されていて、港から山にかけて石垣や石段を敷き詰め、その上に民家を建てる独特の景観となっています。島民は現在200人を下回っていて、宿泊施設が数件ありますが、信号やコンビニなどの便利な店舗はもちろんありません。そんな概略を聞いただけでも、日頃の慌ただしい日常から解放されそうですよね。

石段がおりなす
ここにしかない
景観美に浸る

石段をきっちりと敷き詰めて集落を構成している沖の島。この石垣・石段とともにある暮らしが島の宝100景にも選定されています。島の外周には道路が整備されていて、各集落や観光スポットには車で訪れることができます。

日本一の魚種の宝庫
港からの魚釣りや
レンタサイクルで満喫

島の沖合いは潮がぶつかる好条件が揃っていて、日本一の魚種の宝庫として磯釣りのメッカとなっています。渡船を予約して沖合いで磯釣りを楽しむ愛好家も多いそうですが、家族連れなら港から竿を垂らすだけで小魚が簡単に釣れます。海ガメやエイが挨拶してくれることも。

潮風を感じながら
離島の海の魅力を
思う存分に

母島の船着場にある「旅館おきのしま」で電動機付き自転車をレンタル(1日2,000円)することができます。島の外周は道路が整備されているので、片側に海を眺めて、潮風を感じながらのサイクリングを満喫できますよ。

離島の夏の風物詩
盆踊りに参加して
島民との交流を

夏のお盆時期になると沖の島でも盆踊りが開催されます。港にある広場の中央に櫓を建てて太鼓を設置、それを囲んで島民や帰省者、観光客がともに踊ります。広場には屋台も出店し、みんなが和気あいあいと島の夜を楽しんでいます。

海に上がる花火と満天の星空が
真夏の夜空を一際輝かす

夜になると島は一気に真っ暗になっていきます。民家が少なく、外灯も最低限しか設置されていないので、本当に島の夜は光が干渉しない漆黒の世界。だからこそ煌めくのが星なんです。南十字星などプラネタリウムのような星空が広がり、要予約ですが船の上から星を眺めるツアーもおすすめです。

↓
Second DAY

透明30m
存分に堪能する
海水&BBQ

離島の海といえば、海水浴やスキューバダイビング、カヌーなどのマリンレジャーは外せません。足摺宇和海国立公園に指定され、透明度30mと聞けば、沖の島でのマリンレジャーは気になりますよね。島内にはいくつかの海水浴場が整備されており、スキューバダイビングももちろん楽しめます。

島民が交代制で管理している「いもせや」では、シュノーケリングセット(11000円、ライフジャケット付きは2000円)をレンタルできるので、気軽に海の生き物を眺めながら澄んだ海の魅力を感じてみよう。その他、岬の上に広がるキャンプ場や複雑に入り込んだ海岸美、常夏の代名詞ハイビスカスなどで、離島トリップを実感してみて。

離島の海といえば、海水浴やスキューバダイビング、カヌーなどのマリンレジャーは外せません。足摺宇和海国立公園に指定され、透明度30mと聞けば、沖の島でのマリンレジャーは気になりますよね。島内にはいくつかの海水浴場が整備されており、スキューバダイビングももちろん楽しめます。島民が交代制で管理している「いもせや」では、シュノーケリングセット(11000円、ライフジャケット付きは2000円)をレンタルできるので、気軽に海の生き物を眺めながら澄んだ海の魅力を感じてみよう。その他、岬の上に広がるキャンプ場や複雑に入り込んだ海岸美、常夏の代名詞ハイビスカスなどで、離島トリップを実感してみて。

南国にある離島の風景で
心の奥までリフレッシュ

母島集落と弘瀬集落の中間あたりにある白岩岬キャンプ場。道路から見ると海に浮かんでいるように見える美しいキャンプ場は島の人気スポット。秋には、渡り蝶としても有名なアサギマダラも島を訪れます。

四国一早い
海開きとして有名
海水浴場BBQ

6月の第1日曜に四国一早い海開きをする「うどの浜海水浴場」。地元の夫婦が営む海の家「ブルーマリンハウス」があり、鮮度抜群の魚介や肉などのバーベキューが味わえます。なかでも名物の貝が入ったおにぎりは格別ですよ。

島を巡っている
ゆるりんバスで
島をぐるっと一周

島内に設置された海水浴場や四国最南端の碑がある白岩岬などの観光スポットには、島内を巡回している「ゆるりんバス(有料)」を利用しよう。便が限られているので、利用時は要確認です。

島のおばちゃんの畑で
はじめての農作業体験

石垣による段々畑が広がる島内では、芋や落花生、野菜などが栽培されています。島のおばちゃんが複数の畑で栽培しているので、タイミングが合えば芋掘りや野菜の採取などの農業体験ができますよ。

お土産

思い出

離島を訪れたお土産として、
その地の特産品を買い求めたいもの。
沖の島ならではの商品を選んでみてください。

島のおばちゃん手作りの特産品は
数量限定の希少なアイテム

港近くの広場にある「いもせや」では、島の特産品が購入できます。島民が交代制で当番をしている商店で、数に限りがあるので、購入時には事前にご確認を!希少な沖の島の特産品の中でも特におすすめの2商品を紹介します。

強い島風で天日干しした
旨みが格別な切り干し大根

寒くて強い島の風で天日干しにした逸品。酢の物やキンピラなどに最適な細切り、お寿司の具に最適な短冊切り、一番厚く煮物に適した平切りの3種をご用意。

切り干し大根 3種(細切り・短冊切り・平切り)

海からの潮風で育った
コクと甘みのある落花生

豊かな栄養分を含んだ土と海からの潮風の影響から島で育つ農産物は甘みが強いと言われています。名産である落花生はコクがあって美味しいと有名で、子どものおやつにもぜひ。

煎り落花生

旅を終えて

島の魅力を全身で体感
真のスローライフに浸る
各種イベントも開催

都市部からのアクセスが最も不便な離島。その響きに誘われて、思い切って訪れてみました。透明度の高い海でのレジャーはもちろんですが、石垣が連なる独特の景観や海に沈む夕日をのんびりと眺め、ハイビスカスや海ガメなどで離島旅気分を高揚させる。島民との何気ない会話にとても癒されました。今回体験はできませんでしたが、海抜0mからのヒルクライム「沖の島アドベンチャーラン」、島内の名所を巡るカヌーツーリングやサンゴ群生地でのシュノーケリングなど、観光協会が中心となって行っている各種イベントも開催されているそうです。都会から遠く離れた地で、島の魅力を全身で堪能できる格好の場所だと思います。

取材協力