石段がおりなす景観美しい
四国最南端の島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 高知県

沖の島 おきのしま

面積
約10.5㎢
人口
約150人
観光スポット
白岩岬、うどの浜海水浴場、久保浦海水浴場、妹背山
特産
魚介類、落花生など
アクセス
高知駅から土佐くろしお鉄道で約2時間、宿毛駅下車。バスまたはタクシーで片島港へ。片島港から定期便で約1時間
URL

沖の島 okinoshima

足摺宇和海国立公園に指定され
石垣・石段が島の宝100景にも選定

沖の島は高知県の南西部、宿毛湾の南西沖約25kmに位置し、四国全土からフェリーで約1時間ゆられた先にある有人離島です。四国最南端の離島として知られるこの島は、北側にある母島(もしま)集落と南側の弘瀬(ひろせ)集落を中心に、古屋野(こやの)、久保浦(くぼうら)、長浜(ながはま)の大小5つの集落で構成されています。足摺宇和海国立公園に指定されるほど透き通った海が自慢で、湾内にまで泳いでくるウミガメやエイと出会うことも出来ます。島内は港から山にかけて石垣や石段を敷き詰め、その上に民家を建てる独特の景観となっており、その石垣・石段とともにある暮らしが島の宝100景にも選定。南国特有の夏は暑い亜熱帯の気候で、冬場は海から吹き上げてくる風が強い日が多く、1日2便(夏期は3便)しかない巡航船が欠航する日もあります。沖の島全体の人口は、かつて1,000人を超えていたと言われていますが、2010年の国勢調査によると194人で、現在では200人を大きく下回っています。島内には、市役所支所や漁業協同組合支所、郵便局、小中学校、診療所、非公共用ヘリポートなどのほか、旅館などの宿泊施設が数件ありますが、信号やコンビニなどの便利な店舗はなく、限られた商店があるのみ。宿泊施設以外に食事を提供している店がほとんどないので、島内での買い物や食事は事前に確認が必要です。

山伏や三浦一族の開拓伝説が残り
かつては土佐と伊予で島が二分

沖の島の起源としては複数の伝説が残っており、北部に位置する母島集落には鎌倉出身の山伏による開拓伝説が、南部の弘瀬集落には島祖といわれる三浦一族の開拓伝説があります。弘瀬の三浦家は、関東武士団の一つで相模国の三浦半島をおさめていた三浦氏の一派と考えられており、いずれにしてもそれらの伝説から沖の島に人が住み始めたのは鎌倉時代だったと推測されます。しかし、それよりも古い平安時代の「今昔物語集」に、この島に人が住んでいたとされる妹兄島伝説があり、その起源ははっきりしていないのが現状です。江戸時代までは、土佐と伊予の勢力によって、北部の母島が伊予宇和島藩、南部の弘瀬が土佐藩に二分されていたこともあり、ひとつの島に異なる風土が形成。明治期になって島全体が高知県の所属になりましたが、現在でも風習の違いに加えて、夏や秋には異なる祭りをそれぞれで開催。土伊国境の碑とともに、長らく土佐と伊予に分かれていた当時の面影が現在にも残っています。

透明度30mの海でマリンスポーツ
キャンプや登山、釣りなども可能

観光のベストシーズンは夏。日本一早い海開きとしてアピールしている海水浴場が島内に複数あり、透明度30mといわれる海での海水浴のほか、スキューバダイビングやカヌーなどのマリンスポーツを楽しむことができます。海水浴場では海の幸をはじめとしたバーベキューを堪能できる施設もあり、美しい海を眺めながら島でとれた魚介を味わえるのも魅力です。レンタサイクルを利用して海岸線を走るサイクリング、岬の先に設置されたキャンプ場での大自然を感じられるキャンプのほか、島の中央にある標高404mの妹背山への登山など、海と山に囲まれた大自然でのレジャーは豊富。民家や外灯の光が邪魔をしない島の夜は満天の星空も魅力で、予約は必要ですが渡船に乗って海の上から星を眺めるツアーも開催しています。島内の各レジャー施設へは、島民が運営する「ぐるりんバス」を利用して行くことが可能です。また、島の沖合いが潮がぶつかる好条件が揃っていて、日本一の魚種の宝庫としても釣り好きからは磯釣りのメッカとしても知られています。旅館などが所有している渡船を利用して、オールシーズン大物を狙うことができるので、ベストシーズンである冬場を中心に、多くの釣り客が島を訪れています。

島の魅力を全身で堪能できる
各種イベントも季節ごとに開催

普段は静かに流れる島の日常を活気づける各種イベントが、季節ごとに開催されています。毎年お盆時期に、港からすぐにある通称「はま」と呼ばれる広場で開催される盆踊り。中央に組んだ櫓に太鼓を設置し、音楽に合わせて島民や帰省者、観光客が一緒になって踊ります。盆踊りの最後には、島民たちで結成されたバンドの演奏のほか、海の上にあがる花火でフィナーレを迎えます。10月の体育の日を挟んだ三連休の中日には秋祭りを開催。石段で積み上げられた山の上に佇む神社から港まで、神輿が練り歩きます。人口の減少によってかつての規模からは縮小されていますが、母島と弘瀬それぞれで伊予、土佐それぞれの風習を受け継いでいます。また、島の観光協会が中心となって行っているイベントが、海抜0mからのヒルクライムと題して開催されている「沖の島アドベンチャーラン」。島内の名所を巡るカヌーツーリングやサンゴ群生地でのシュノーケリングを満喫する「カヌー&スイム」のほか、島ならではの景観をマウンテンバイクで走り抜ける「MTB&サイクリング」など、離島ならではの趣向を凝らしたイベントも多彩です。

情報提供 / 沖の島観光協会

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