Shima旅vol.6

広大な土地に散りばめられた
絶景のフォトスポットを求めて
自由気ままに女子一人旅

新潟県 佐渡島

佐渡島

新潟県の西部に位置し
日本の縮図とも呼ばれる
本州最大の島

面積は東京23区や淡路島の約1.4倍ほどの大きさで、本州最大の離島である佐渡島。1,000mを越える山や広大な平野、波の侵食による荒々しい海岸美など、独特の景観が広がっている。島の近くを流れる対馬暖流のおかげで、新潟県でありながら冬でも比較的穏やか。豊かな気候と土壌を活かし、米作りを中心とした農業や漁業などが営まれている。歴史的遺構や伝統芸能も色濃く残る島の魅力を感じる旅へと出かけよう。

FIRST DAY

歴史る山々や
地元ルメを満喫し
心とを癒す旅へ

 かつて金銀山の開山により鉱山町として賑わった佐渡島。「黄金の島」と呼ばれた所以を知るために、日本最大の金銀山として名の知れた佐渡金山へ。目に飛び込んできたのは、不自然に割れた山の頂上。その壮大なスケールに圧倒されながら眺めていると、数百年もの間、島民と金銀山が紡いできた物語が浮かび心が揺さぶられた。

海に囲まれ、2つの山脈と壮大な平野を持つこの島は、食の宝庫でもある。島を愛する島民が育む、佐渡ならではの食材。フレンドリーな店主のお店で、島での暮らしについて聞きながら楽しむのもいいかもしれない。佐渡のもてなしを丸ごと堪能する旅がはじまる。

 かつて金銀山の開山により鉱山町として賑わった佐渡島。「黄金の島」と呼ばれた所以を知るために、日本最大の金銀山として名の知れた佐渡金山へ。目に飛び込んできたのは、不自然に割れた山の頂上。その壮大なスケールに圧倒されながら眺めていると、数百年もの間、島民と金銀山が紡いできた物語が浮かび心が揺さぶられた。海に囲まれ、2つの山脈と壮大な平野を持つこの島は、食の宝庫でもある。島を愛する島民が育む、佐渡ならではの食材。フレンドリーな店主のお店で、島での暮らしについて聞きながら楽しむのもいいかもしれない。佐渡のもてなしを丸ごと堪能する旅がはじまる。

花の楽園で見つけた
初夏の訪れを告げる
橙黄色の大群落

島の中央に植物境界線が通っており、1,700種近い寒暖両系の植物が自生している。島を北上していると現れる亀が鎮座しているような大野亀では、橙黄色の花をつけるトビシマカンゾウがお出迎え。ゆるやかな道が続くハイキングコースで、初心者でも安心だ。

ゴールドラッシュで
繁栄を誇った鉱山町へ
歴史に名を残す佐渡金山

江戸時代より400年近くにわたり、採掘が続けられていた佐渡金山。日本最大の金銀山として江戸幕府の財政を支え、明治以降の近代化にも大きく貢献した。鉱山町の歴史を辿るため、「史跡 佐渡金山」で2つの坑道を散策。工場跡やトロッコなどがそのまま残されており、臨場感あふれる空間に圧倒された。

かつての山師たちが
金を求めて手堀りした
ロマン溢れる採掘跡

佐渡金山のトレードマークでもある「道遊の割戸」。幅は約30m、深さは約74mにも及ぶ。江戸時代の山師たちが巨大な金脈を掘り進めるうちに、山の真ん中がV字に割れたような形になったのだとか。人の力だけで掘ったとは思えない深さに、山師たちのただならぬ執念を感じた。探索後は優しい甘さが広がる金箔ソフトで、ちょっと一息。

オール佐渡にこだわった
ご当地グルメは
島旅の醍醐味

市場と地元漁師から直接新鮮な魚を仕入れる「鮨 長三郎」。鮮度抜群の握り寿司はもちろんだが、特におすすめなのは佐渡天然ブリかつ丼。米やタレ、そして衣に使う米粉まで徹底的に「佐渡産」にこだわったご当地グルメだ。実際に佐渡で獲れた魚を見せながら、特徴や味わいを教えてくれる店主や奥さん。時間を忘れて話し込んでしまうほっこり落ち着く空間だ。

紺碧の海を独り占め
日々の疲れを癒す安らぎの宿

島で最も夕日に近い宿として親しまれているのが「佐渡リゾート ホテル吾妻」。雄大な自然との一体感を味わいながら、日々の疲れを癒してリフレッシュ。七浦海岸に吹き込む穏やかな潮風が、頬をなでるのが心地いい。

夕日を臨む
至福の露天風呂で
大人贅沢な体験を

時の移ろいを沈みゆく夕日と星空で感じながら、今日の旅を振り返る至福の空間。海を眺める専用露天風呂を堪能できる初音と銀波のお部屋では、誰にも気を遣わず好きな時に好きなだけお風呂に浸かれるのが嬉しい。夕食では佐渡の地酒とともに、島生まれの食材をふんだんに味わえる美食の宿。

↓
SECOND DAY

小さなでの海上散歩や
心ときく島の原風景
可愛くり取る佐渡の景色

 佐渡島に来たら訪れたい場所がある。名物のたらい船体験ができる宿根木集落だ。さっそく、たらい船に乗ってみる。絵葉書のように美しい景観の中で、日々の喧騒を忘れて船頭さんとの話に花を咲かせる時間は、かけがえのない旅の記憶となるに違いない。天気がよければ、京町通りを散歩してみよう。

江戸の面影を残すレトロな町並み、昔の民謡流しを再現した宵乃舞、遺構を幻想的に照らすライトアップ。独自の文化が薫るこの町は、知れば知るほど魅力は尽きない。自然と島民が奏でる優しい音色に身も心も委ねる佐渡の旅。ゆっくりと気の向くままに島時間を過ごせる空間がここにある。

 佐渡島に来たら訪れたい場所がある。名物のたらい船体験ができる宿根木集落だ。さっそく、たらい船に乗ってみる。絵葉書のように美しい景観の中で、日々の喧騒を忘れて船頭さんとの話に花を咲かせる時間は、かけがえのない旅の記憶となるに違いない。天気がよければ、京町通りを散歩してみよう。江戸の面影を残すレトロな町並み、昔の民謡流しを再現した宵乃舞、遺構を幻想的に照らすライトアップ。独自の文化が薫るこの町は、知れば知るほど魅力は尽きない。自然と島民が奏でる優しい音色に身も心も委ねる佐渡の旅。ゆっくりと気の向くままに島時間を過ごせる空間がここにある。

透明度抜群の海上で
波に揺られながら
のんびりと過ごす時間

狭く入りくんだ岩礁が多い小木海岸で、アワビやサザエ、海藻などの漁を行うために考案されたたらい船。船頭さんがエスコートする船に乗り込み出発すると、入江の中を気持ちよく泳ぐフグの赤ちゃんの姿が。小木の名勝である矢島と経島を繋ぐ赤い太鼓橋を眺めながら、船頭さんとの会話を楽しむ優雅なひととき。

佐渡島の旅の相談どころといえば「佐渡アウトドアベース」だ。レンタル用品が充実しており、手ぶらでサイクリングやカヤック、トレッキングなどを体験できる。日数や予算に合わせたプランを提案してもらえるので、一人旅でも心強い。

島に吹き込む新しい風
風土が薫るフレンチを
海岸沿いのレストランで

真野湾沿いを走っていると松林の奥に美しく佇むレストランを発見。四季折々の佐渡の食材を、上質なフレンチ料理で表現。食事を提供する器も佐渡産というこだわりようだ。メイン料理には自社で育てた島黒豚を使用しており、噛むほどに広がる奥深い甘み。フレンチという文化を佐渡にもたらし、島はより魅力を増している。

佐渡の生い立ちを
肌で感じながら進む
サイクリング

両津港佐渡汽船ターミナルの2Fでレンタルできる電動アシスト付き自転車のEバイクに乗り込み、新潟最大の湖「加茂湖」に面する両津港周辺をぶらり。玄関口から佐渡を見守るおけさ人形が佐渡気分を盛り上げてくれる。少し足を伸ばせば、田園の中に凛と佇むトキに出会えるかも。

鉱山の石磨に使用された石が埋め込まれた石垣や資材の搬入の拠点となった大間港。佐渡金山で賑わった島には、今でもその面影が各所に残されている。

鬼太鼓への愛が
詰まった空間で
島の日常を感じるひととき

両津港近くにある「おにCafe」は、船の待ち時間にもぴったり。佐渡の伝統芸能である鬼太鼓の面をモチーフにした「おにきん」は、怖面の表情とは裏腹の優しい甘みにほっこり癒される手作りワッフル。しそガパオライスや手作り餃子もぜひ。

佐渡金山の発展とともに鉱山町として栄えた京町通り。レンガ塀やシンボルの時鐘楼が立ち並ぶレトロな町並みに、ときめきが止まらない。日本海に沈む最終日の夕日。少し寂しさを感じつつも、穏やかな光景に心が満たされた。

金銀山の隆盛とともに
活気づいた町並みへ
タイムスリップ

鮮やかに光る
神秘的な鉱場跡に
心動かされる瞬間

日本で初めて金銀鉱石の浮遊選鉱法を実用化し、東洋一とも謳われた「北沢浮遊選鉱場」。夜になるとライトアップされ、闇夜に浮かぶ遺構の姿は圧巻。緑生い茂るノスタルジックな雰囲気の昼間の姿も見逃せない。

お土産

思い出

両津港をはじめ、佐渡金山や地元の
レストランなど
佐渡島の各所で島土産を購入。
島への想いを形にしたラインナップを楽しもう。

食材の宝庫である
佐渡島で出会う
お気に入りの一品

佐渡の山海の幸を堪能できる逸品をご紹介。オンラインで購入できる商品もあるので、島に行けない人もお取り寄せで島気分を味わって。

佐渡金山内で熟成した
プレミアムな一杯

世界遺産に登録された農園の豆を使用したブレンド。低温・高湿度の佐渡金山内で熟成させることで、苦みの角がとれた爽やかな味わいに仕上がっている。山型の可愛らしいパッケージにも注目。

金山熟成 佐渡金銀山珈琲
ドリップバックコーヒー3袋セット 
650円

佐渡の旨味が
ギュッと詰まった贈り物

豊かな自然と清らかな水で育まれた素材を使った「うめぇっちゃ佐渡」のお土産品。お酒のおつまみや温かいご飯にもぴったり。ほかにも、北限の温州みかんや佐渡産バターなどの商品も要チェック。

佐渡の岩もずくのり 650円
佐渡のとびうお味噌 650円

豊かな土壌が生み出した
フレッシュな果実

程よい酸味と濃い風味が特徴の「佐渡みかんマーマレード」。みかんの⽪と実を余すことなく丸ごと使用している。佐渡の⾚⼟が育てた越後姫の「佐渡いちごジャム」は、口いっぱいに豊かな甘みが広がる。

佐渡みかんマーマレード 590円
佐渡いちごジャム 700円

旅を終えて

どこを切り取っても美しい景観に
身も心も癒される
自分だけのリトリート旅

頑張っている自分へご褒美ということで、豊かな自然と地元食材を目指して佐渡島へ。色鮮やかな可愛らしい花々や壮大な佐渡金山、たらい船での非日常的な体験は、ついつい写真に収めたくなる瞬間ばかりだった。肩肘張ったプランを立てずとも自由気ままに島民におすすめを聞きながら、次の目的地を決めるのもいい。それほどに見る者を魅了するスポットが佐渡島には溢れていた。

取材協力