Shima旅vol.1

島の魅力が凝縮
古民家ステイで
暮らすように過ごす旅

長崎県 小値賀島

大小17の島からなる
火山群島の北部に位置し
日本の原風景が残る島

手つかずの自然が作り出した奇景を残す小値賀島。漁師町ならではの新鮮な魚介類や季節を味わう野菜などの食文化も魅力の1つ。小値賀の東に位置する野崎島には、世界文化遺産にも登録されている集落跡や潜伏キリシタンの思いが宿る教会が存在。古民家ステイやシーカヤック、体験ツアーなど島で暮らすような旅を楽しもう。

大自然が創り出す景観と
歴史ある街並みを
気の向くままに過ごす

 なだらかな地形と遠浅な海が広がる小値賀島。火山の噴火によってできた島に広がるのは、大自然が創り出した多彩な光景。人々が暮らす伝統的な木造家屋や玄武岩で築かれた防風石垣からは、長い間この島の暮らしを見守ってきた歴史がうかがえる。かつて大陸をつなぐ貿易の中継地として栄えたこの島。

様々な国や地域の人々との交流が盛んだったことも関係し、島民は観光客や移住者を温かく迎え入れてくれる。穏やかでありながら、小値賀ならではの魅力を体感できる島。買った食材を古民家で調理をしてみたり、海遊びを楽しんだり、島の何でもない日常に触れる時間を堪能しよう。

 なだらかな地形と遠浅な海が広がる小値賀島。火山の噴火によってできた島に広がるのは、大自然が創り出した多彩な光景。人々が暮らす伝統的な木造家屋や玄武岩で築かれた防風石垣からは、長い間この島の暮らしを見守ってきた歴史がうかがえる。かつて大陸をつなぐ貿易の中継地として栄えたこの島。様々な国や地域の人々との交流が盛んだったことも関係し、島民は観光客や移住者を温かく迎え入れてくれる。穏やかでありながら、小値賀ならではの魅力を体感できる島。買った食材を古民家で調理をしてみたり、海遊びを楽しんだり、島の何でもない日常に触れる時間を堪能しよう。

時間の流れと
自然の息吹を感じる
ここにしかない奇景

小値賀に来たらまず見てほしいのが、雄大で美しい草原や海岸美。長崎鼻や姫の松原周辺では牛が放牧され、のどかな風景が広がっている。石が穴に挟まりできたポットホールや幾万年の海蝕によって造られた五両だきも見逃せない。

古民家ステイで
暮らすように過ごす
おぢかの島時間

築100年以上の古民家をリノベーション。古き良き美しさはそのままに、宿泊用に設備が整えられているので女子旅にもぴったり。まるで島の住人になったかのような暮らしができる古民家ステイで、何もしない贅沢な時間を。

趣の異なる6棟で
時間に身を委ねる
自分らしい旅を

趣の異なる6棟で
時間に身を委ねる
自分らしい旅を

漁師町にある「先小路」や漁船が行き交う港が見える「日月庵」など、趣の異なる6棟から宿を選択。港で買った魚を料理するもよし、夜が更けるまで語り合うのもよし、思い思いの時間を満喫したい。

ウッド仕立ての
古民家カフェで
ホッと一息

Uターンで島に戻ってきた店主が営む古民家カフェ「魚々菜」。お店は朝から漁に出る漁師たちのために、朝7時から開けているそう。店主自らDIYで作り上げた店内は温もりがあり、まるで自宅に招かれているような気持ちに。朝は和朝食、ランチはハンバーグなどの定番に加え、島の食材を使った日替わり料理を用意。

色に染まる風景に
満たされる瞬間

小値賀島から斑大橋を渡った先にある「斑島園地」は、地元の人おすすめのサンセットスポット。五島列島や西海の島々が見渡せるこの場所は、マジックアワーに訪れたい。小値賀の夕日を独り占めしているような気持ちを味わえる。

かつての豪邸に
思いを馳せて
おもてなしを味わう

捕鯨・酒造りで富を築いた、旧藤松家の屋敷を改修した築約180年の古民家レストラン「藤松」。入口の格子戸をくぐると、大きな一枚板のテーブルがあり、隠しきれない貫禄が漂っている。島の食材を豪勢に使った夕飯も格別。旬の海鮮はもちろん、小値賀の赤土で育てたお野菜は是非ともいただきたい一品。

↓
Second DAY

西海に浮かぶ
祈りの島
信仰の跡をたどる

小値賀島から船に揺られて野崎島へ。世界文化遺産にも登録された「野崎島の集落跡」にあるレトロな煉瓦造りの教会は、かつてのキリスト教徒が歩んだ歴史を象徴するかのように立っている。祈りの跡をたどりながら小値賀島へ戻ると、黄色いのれんがかわいいパン屋さんを発見。

もっちりパンで小腹を満たし、島で唯一の印刷所へ。壁一面に並ぶ活字に圧倒される。人々の営みが紡いできた街並みに思いを馳せながら、漁師町の路地を歩く。ふいに開ける一面の海や田園風景はどこか懐かしく、すれ違う島民と交わすあいさつも心地いい。

小値賀島から船に揺られて野崎島へ。世界文化遺産にも登録された「野崎島の集落跡」にあるレトロな煉瓦造りの教会は、かつてのキリスト教徒が歩んだ歴史を象徴するかのように立っている。祈りの跡をたどりながら小値賀島へ戻ると、黄色いのれんがかわいいパン屋さんを発見。もっちりパンで小腹を満たし、島で唯一の印刷所へ。壁一面に並ぶ活字に圧倒される。人々の営みが紡いできた街並みに思いを馳せながら、漁師町の路地を歩く。ふいに開ける一面の海や田園風景はどこか懐かしく、すれ違う島民と交わすあいさつも心地いい。

野崎島が歩んだ歴史を
高台から見守る
煉瓦造りの教会

小値賀島から東に2キロの位置にある野崎島。かつて650人ほどが暮らしていたこの島は、今や管理者のみが暮らす島で、自由気ままに鹿たちが走り回っている。港から透明度の高い野首海岸を越えれば、見えてくる旧野首教会。潜伏キリシタンの面影を今尚残している。

地元の食材を使った
もっちりパンを片手に
海辺をぶらり

小値賀産のさつまいもを練りこんだ生地で焼き上げる「こじこじぱん」。たまねぎや魚醤など小値賀産の食材も使用している。焼きたてパンを島民に届けているのは、東京から移住してきた店主で、食パンは地元の学校給食として出されることも!

旅の記憶を形にする
活版印刷体験
真心こめて一字ずつ

島で4代続く唯一の活版印刷所で、世界に1つだけのポストカードor貼り箱を作ってみる。一面に並んだ活字の中から、文章に合わせて1字ずつ選んでいこう。オリジナルイラストも組み合わせて版が組めたら、小型の手動印刷機でグッと圧をかけて完成。

原風景が残る集落
ノスタルジーを感じる
路地裏を歩く

漁師町で味わう 獲れたての魚で
おもてなしの心を知る

旬の野菜に加え、ブランド魚である「値賀咲」や「白銀」など、新鮮な海の幸を堪能できるのも島旅の楽しみ方のひとつ。素材の旨みが体に染み渡るごちそうを、お腹いっぱいいただこう。

お土産

思い出

旅の思い出として、また来るまでのお楽しみとして
小値賀に来たら外せないのが島土産。
島ならではの逸品に心満たされる。

遠浅の豊かな漁場や
赤土の大地が育てた
島の恵みを持ち帰ろう

小値賀は落花生やトマトに加え、魚介類が名産。それらを贅沢に加工した一品から、島民によって開発されたオリジナル商品まで数多く並ぶ。

落花生だけで作った
ピーナッツペースト

原材料は落花生のみで、ほかの添加物は一切なし。落花生の栽培から加工まで一つひとつ手作業で丁寧に作られている。ちなみに「ハオ!」は小値賀弁で驚いたときに出る言葉なんだとか。

HAO!ピーナッツペースト
980円

島の恵みを吸収して
すくすく育った落花生

潮風が運ぶミネラルたっぷりの土で育てられた落花生。殻から取り出し塩煎りしたむき身で、食べきりサイズになっており手軽に楽しめる。愛情込めて育てたられた心温まる一品。

おぢか島の落花生・むき身40g 400円

おうちで味わう!
本格スパイスカレー

小値賀産の落花生で作ったピーナッツペースト入りのスパイスキット。スパイシーでありながら、ピーナッツの香ばしさと優しい甘みが口に広がる癖になる味。1袋およそ4人前。

小値賀島のピーナッツカレー
(スパイスキット) 780円

旅を終えて

島旅デビューにも最適
豊かな自然から体験型観光まで
楽しみ尽くせる小値賀島

1時間ほどあれば車で一周できるほどの小値賀島。そんな小さな島には、歴史巡りや古民家ステイ、島グルメ、ものづくり体験、マリンスポーツなど、島旅を楽しみ尽くせる魅力が満載。きっと自分に合った旅のスタイルを見つけられるはず。困ったときには、島のツーリズムが相談にのってくれるのも心強い。優しくもてなしてくれるから、島旅初心者の人にもおすすめです。

取材協力