新鮮な魚介を堪能できる
幸福の小島
SHIMA INFORMATION
関東・中部エリア/ 愛知県
日間賀島 ひまかじま
- 面積
- 約0.73㎢
- 人口
- 約1,876人(2019年4月時点)
- 観光スポット
- サンセットビーチ、サンライズビーチ、安楽寺
- 特産
- タコ、フグ、島のり、海ソースなど
- アクセス
-
①新名古屋駅から河和駅まで電車で約45分。徒歩で河和港へ。河和港から高速船で約20分
②新名古屋駅から内海駅まで電車で約52分。バスで師崎港まで約30分。師崎港から高速船で約10分
③豊橋駅から伊良湖港まで豊鉄バスで約90分。伊良湖港から高速船で約30分
日間賀島 himakajima
名古屋から約1時間の高アクセス
日帰りでも十分楽しめるタコの島
愛知県本土の知多半島から約2km。高速船で10分の位置に浮かぶ小さな島が日間賀島です。島は東里と西里というほとんど同じ人口の集落に分かれていて、それぞれの港には定期便が発着しています。海抜は最高地点が30mと平らな島形で周囲は5.5kmなので、島内の移動は徒歩かレンタサイクルが便利。徒歩でも2時間あれば島を1周できます。温暖な気候と豊かな三河湾が育む魚介類、観光スポットや盛り上がるイベントの数々、名古屋から約1時間というアクセスの良さなどから日帰りでの来島者も多く、小さい島ながら愛知県の3つの有人離島のなかでも最多の観光客数を誇ります。また、1年を通して多様な種類の魚が釣れるので、釣り人の来島も多く、港の周辺には1本釣りを楽しむ人の姿が見られます。日間賀島はタコの島としても有名で、東港には「ガッシー」、西港には「ニッシー」というタコのモニュメントが設置されており、訪れた観光客を迎えてくれます。同じく西港の近くには、日間賀島駐在所があります。こちらは「タコ」をモチーフにした交番で、たびたびメディアに取り上げられており、SNS映えのスポットにもなっています。島を訪れた際は最初に西港にある「ひまポ」という船の待合施設に行くのがおすすめ。切符売り場と観光案内所になっていて、島内の散策マップや観光の情報をゲットできます。
多幸(タコ)と福(フグ)の島
鮮度抜群の海鮮で幸福を味わって
滋養に富んだ矢作川と木曽三川の淡水が流れ込み、複雑な潮流が特徴の周辺海域は古来より魚介類の宝庫として知られています。その中でも日間賀島のシンボル的存在で、1年を通じて島の味覚の王様として君臨しているのが「タコ」です。日間賀島産のタコは早い潮流に揉まれることで甘味や旨味が詰まっており、茹でても固くならないのが特徴。島内の宿泊施設や飲食店では名物「タコ丸茹で」のほか、刺身、唐揚げ、タコしゃぶ、タコ飯など、特産のタコを1年中おいしく味わえます。また、冬の味覚といえば、10月に解禁し3月まで食べられる「フグ」です。愛知県は日本でも屈指の「トラフグ」の漁獲量を誇っており、日間賀島では100年以上前から伝統的な延縄漁を行っています。この漁法はフグを1匹1匹釣り上げるため傷が付きにくくおいしさを保てるといいます。淡白ななかに深い味わいを感じるフグも、てっさ(フグ刺し)、てっちり(フグ鍋)、唐揚げ、雑炊などさまざまな形で堪能できます。そして、フグの中でも「白いダイヤ」と呼ばれ、食通を唸らせる部位が白子です。年明けの産卵期が近づくと肥大して味が濃厚になるだけでなく栄養も豊富に。産卵期という期間限定、なおかつ1匹から僅かな量しか取れない幻の高級食材ですが、島内の宿泊施設では、漁場ならではのお得な価格で食べられることができます。その他にも、シラス(4〜12月)、シャコ(3〜6月)、ハモ(6〜8月)、地魚や貝類(通年)など、タコやフグに負けず劣らずの新鮮な魚介が島の魅力。それらを味わえば幸福を感じること間違いなしです。
小さな島に観光スポットが点在!
島風を感じながらサイクリングで巡ろう
サイクリングや徒歩で島内を散策すると、海とともに暮らす島民の日常風景を垣間見ることができます。それらは日本の原風景を彷彿とさせる趣があり、島の散策だけでも十分観光になります。もちろんそれだけではなく、島内にはおすすめの観光スポットが点在。島の東西両端にあるビーチもその1つ。西のビーチは綺麗な夕日が見られることから「サンセットビーチ」と名付けられ、デートスポットにもぴったりです。夏になると海水浴場としても賑わいます。5月下旬から9月下旬までイルカがやってくることでも有名で、イルカに触れたり、エサやり体験ができるプログラムも用意されています。一方、東のビーチは水平線から朝日が見られることから「サンライズビーチ」と呼ばれ、人気のフォトスポット「白い監視台」があります。夏には冒険イベント「キッズアドベンチャー」が実施され子ども達から大好評。西側に比べて落ち着いたビーチで遠浅なので、子連れの家族にもおすすめです。また、東側のビーチの近くには大木の枝にロープが掛けられた自然のブランコ「恋人ブランコ」があります。目前に大空と海を望む開放的なロケーションでブランコを漕げば、思わず叫んでしまうほどの爽快感を味わえます。ちなみにその見た目がアルプスの少女ハイジのオープニングに出てくるブランコに似ているため「ハイジのブランコ」とも呼ばれているそう。また、日間賀島観光をより奥深いものにするためには歴史にも触れておきましょう。「日間賀島資料館」は漁業で成り立ってきた島の歴史を学べる施設。日本最古といわれるサメ釣りの針や漁船の模型、現在のタコ漁の道具など島に関わる資料が数多く展示されています。「安楽寺」にはタコ阿弥陀と呼ばれる仏像を本尊として祀っています。その昔、地震で海に沈んだお寺の仏像が漁師の網に掛かって引き上げられたとき、一匹の大ダコが仏像を守るように抱きついていた、という話に由来し、今もなお大漁や安全、子孫長久が祈願されています。タコの吸い付く習性から、良縁を引き寄せるパワースポットとしても有名で、若い方の参拝も後を断ちません。
豊かな自然と島時間を満喫する
アクティビティや体験が充実
日間賀島では、四季折々の自然や食の魅力を活かしたイベントが催されており、1年を通じて島民と観光客が一緒になって盛り上がりを見せています。平坦な地形と整備された外周道路(3.7km)を活かして5月に行われるのは「サイクルパラダイス」という自転車レース。年齢や性別、チーム・ソロなどエントリーが細かく区切られており、本格的なレースから誰でも気軽に参加できるレースまで幅広く行われます。なかには仮装をして参加する人も…。見る人にとっても楽しい大会です。大会終了後は夜の浜辺で表彰式や舞台イベントがあり、1日を通じて盛り上がります。西港近くの「サンセットビーチ」で開催される「イルカふれあい体験」は、5月下旬から9月下旬の期間限定で島に訪れる野生のイルカと特設の生け簀で遊べる体験。イルカを間近で見られるだけではなく、触れることができる貴重な体験で大人気です。また、GWは「サンセットビーチ」で、夏休みの期間は「サンライズビーチ」で「キッズアドベンチャー」が開催されます。シュノーケリングで海を探索、シーカヤックで会場散歩、火おこし体験、ビーチファイヤーなど自然と対峙する体験が充実。子ども達にとって最高の思い出や学びになること請け負いです。タコの島ならではの体験では、島名物の「タコの干物づくり」も。午前中に体験すると、天日干ししている間に島内を観光でき、夕方の帰るころにはちょうど良い状態の干しダコになっているので、日帰り旅にもおすすめです。自分で作った干物は格別。思い出もお土産も作れる体験です。そのほかにも、潮干狩り、ぎおん祭り、たこ祭り、てっさコンテストなど、日間賀島の個性が溢れるイベントが目白押し。スケジュールをチェックして、イベントに合わせて訪れるのも良いですね。
情報提供 / 臼杵市観光協会