健康的な人々を魅了する
海の青さと白い砂浜

SHIMA INFORMATION

関東・中部エリア/ 東京都

新島 にいじま

面積
約23.64㎢
人口
約2,071人(2021年9月末時点) 
観光スポット
サーフィン、海水浴、展望台、史跡スポット
特産
新島ガラス、くさや、明日葉
アクセス
①竹芝桟橋から東海汽船 大型船で約8時間半
②竹芝桟橋から東海汽船 高速船で約2時間半
③下田から新神汽船 大型船で約3時間
URL
https://niijima-info.jp/

新島 niijima

オリーブ色の新島ガラスが有名な
落ち着いた観光客が行きたい島

島の形は、約3000年前の宮塚山の北側に位置する新島山と、新島で唯一黒い玄武岩質の若郷火山の噴火、そして886年(仁和2年)の新島南部の海底噴火によって向山と新島中央の平野部が形成され現在の形になりました。東京諸島の中では、これだけの平野部に恵まれた島はほかにありません。気候は東京よりやや温暖で、真夏でも都内の猛暑よりは過ごしやすさがあります。ただ、冬は西高東低の冬型の気圧配置になり、等圧線が混んでくると晴れていても15m以上の西風が吹き荒れることも珍しくありません。この季節風を新島では「西ん風」と呼んでいます。東京から約160kmの距離ですが、エメラルドグリーンの海は美しく、空気はとても澄んでおり、夜は満天の星空の中にミルキーウェイを見ることもできます。島内のいたるところにコーガ石で掘られたモヤイ像があり、渋谷の駅前にあるモヤイ像は新島から贈られたものです。コーガ石は、抗火石ともいう軽石の一種。世界ではイタリアのリパリ島と新島でのみ採掘される、世界的にも珍しい石です。このコーガ石を原料としたガラスは、独特のオリーブ色を帯びるのが特徴で「新島ガラス」として特産品になっています。産業は、水産加工品の代表的存在で特産品でもある「くさや」を代表とした漁業、新島の料理に欠かせない「明日葉」をはじめとした農業、若者や家族連れの海水浴客、サーファーなどが訪れる観光業が盛んです。

流刑の地という暗い歴史の中にも
流人と島民の間には温かい交流が

縄文時代より人が暮らしていたとされる新島ですが、流刑地としても歴史的に名を残しています。江戸時代から政治犯を中心とした流人が多く流されており、その数は1,333人に達しています。しかし、島人は流人に温かく接し、流人の中には島のために貢献する者もいました。それを物語るような史跡が島内には残されています。その1つが「天宥法印の墓」。75才という高齢で流罪となった天宥法印は、読み・書き・そろばん・農業技術を教え島民から大変慕われていました。飛騨高山の名主だった「上木甚平衛の墓」もその1つで、62才で島へ流され85才でなくなるまで田畑を手伝ったり、読み・書き・そろばんを教えるなど島の生活に貢献し、島民から「飛騨んじい」と呼ばれ慕われていました。新撰組最後の隊長と知られる相馬主計は、その後寺子屋を開いて島の子ども達の教育にあたり、村民に師として慕われる存在に。「相馬主計の碑」が石碑として建立されています。大和十津川の郷士である上平主税は、学識が深く医術にも長けていて、種痘の実施を訴えたり、寺子屋を開くなど大きく貢献。島を離れる際に流人達の供養塔を建て、その裏面に歌を残した「上平主税の歌碑」があります。ほかにも、島内で処刑された「向畑刑場跡」、流人達が生前好きだったものをかたどった酒樽やサイコロの墓石などがある「流人墓地」も流刑の歴史を物語る史跡の数々です。

サーフィンの世界大会が開催された
最高の波が押し寄せる白い砂浜の海

観光のベストシーズンは夏。エメラルドグリーンの海水浴場はもちろんのこと、新島は世界が認めるハイクオリティな波が押し寄せるサーフィンの島としても有名です。白い砂浜が7キロも続く「羽伏浦海岸」をはじめ、「堀切」「間々下海岸」など7箇所でサーフィンが楽しめます。海で遊んだあとに行きたい「湯の浜露天温泉」は、古代ギリシャをモチーフにした建物が目印。24時間お湯がはってあるので、満天の星空の下ゆっくりとお湯に浸かることができます。「間々下温泉」は、サウナ・露天温泉・浴場と充実した設備が整っている温泉施設です。海だけではなく景勝の優れた展望台も多くあります。「富士見峠展望台」は、新島最高峰の宮塚山の中腹にある展望台。晴天の日には富士山を一望でき、夜景スポットとしても有名です。「羽伏浦展望台」は、羽伏浦海岸を一望でき新東京百景にも選ばれている名勝地。ほかにもコーガ石で造られた「渡浮根展望台」や「石山展望台」も絶景です。新島らしさを体感するのなら「新島ガラスアートセンター」と「新島村博物館」がおすすめ。真っ白な絶壁と紺碧の海とのコントラストが見事な「白ママ断崖」は、国立公園特別保護地域に指定されています。また、島内は比較的平坦な場所も多く、サイクリングでの島内観光も人気です。釣り場も多くあり、太平洋上にある新島は1年を通して、さまざまな種類の魚が釣ることができます。

島の魅力を感じられる「新島島民まつり」
パフォーマンスは観光客も観覧できる

島ならではのビッグなイベントが開催されています。5月は「新島トライアスロン大会」。澄んだ海と空、白い砂浜からなる島の豊かな自然を存分に感じられるコースを、泳ぎ駆け抜けていきます。フラットなコースの海岸線、山間を通る美しい景色のコース、そして最後のマラソンでは新島の観光ポイントを走ります。この大会は関東近辺から気楽に行くことができる離島で行われ、初心者向けの参加しやすいレースなので、リゾートトライアスロン大会のように楽しめます。7月に開催されるのは「新島オープンウォータースイミング」。競技距離は3タイプあり、中・高校生も参加できるスイミング大会です。毎年9月には新島と式根島をあげて「新島島民まつり」が行われます。当日は、新島と式根島の連絡船が全便無料。臨時便も出て、島民はもちろんのこと観光客も自由に参加できるオープンなお祭りです。会場のステージでは、子ども太鼓をはじめ、地元の子ども達による楽器演奏や、ダンスなども披露。出店コーナーでは、特産品の販売や地元グルメがふるまわれます。フィナーレは花火。波の音を聞き、海の夜風にあたりながら見上げる花火は、誰をも心を和やかにさせてくれることでしょう。

情報提供 / 新島観光協会

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島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。