神々が集まり夜は星が降り注ぐ
東京の島

SHIMA INFORMATION

関東・中部エリア/ 東京都

神津島 こうづしま

面積
約18.58㎢
人口
約1,879人
観光スポット
多幸湾海水浴場、多幸湧水、天上山
特産
魚介類、天草、明日葉
アクセス
①東京都 竹芝桟橋から高速ジェット船で約3時間45分または大型夜行客船で約12時間
②東京都 調布飛行場から飛行機で45分
③静岡県 熱海港から高速ジェット船で約1時間55分
④静岡県 下田港から神新汽船で最短2時間20分
URL
https://kozushima.com/

神津島 kozushima

富士箱根伊豆国立公園に指定され
星空保護区にも認定された美しい島

神津島は東京から約180km、伊豆諸島のほぼ真ん中に位置する有人離島です。東京竹芝桟橋や静岡県下田から船で来島できるほか、東京の調布飛行場から飛行機で訪れることもできます。神津島は東京都で初めて美しい夜空を守る「星空保護区」に認定された島であり、富士箱根伊豆国立公園にも指定された美しい景勝が自慢です。島の中央部には「花の百名山」に選ばれた高さ572mの天上山がそびえ立ち、島を取り囲む透明な海には多くの海の生き物が生息しています。気候は比較的温暖で、年間を通して平均気温は17度と過ごしやすい環境です。黒潮に囲まれているため豊かな魚介類に恵まれており、キンメダイやムツ、イカ類、イセエビが特産品。ほかにも、ところてんの原料である甘草や、天ぷらでいただくと絶品の明日葉も特産品として有名です。また神津島は古くから水に恵まれており、あふれ出す湧水は東京名湧水57選に指定されています。人口は比較的多く、2021年時点で1,879人です。島内には診療所や図書館、郵便局、村役場のほか、スーパー、商店、各種飲食店もありますが、コンビニはありません。宿泊施設は民宿、旅館、ホテル、ゲストハウスがあり、予約が必要な都立多幸湾ファミリーキャンプ場もあるなど、好みに応じた宿泊が楽しめます。ダイビングショップやサーフショップではレンタルもあるため、手ぶらで来島してもダイビングやサーフィンが楽しめて便利です。島内の交通手段はレンタカーやレンタサイクル、タクシー、バスもあり、不便なく移動できます。

水に恵まれた神々の集まる島には
伊豆諸島の水配り伝説が残る

神津島の歴史は古く、約3万5000~4万年前の旧石器時代が起源とされています。島内では矢じりなど石器の材料である黒曜石が採掘され、本土へと運ばれていたことが研究によって明らかになっています。江戸時代には流刑の島として使われていました。当時の日蓮宗不受不施派の宗呂や、キリシタン棄教の要求を拒否したことで罪になり流刑された朝鮮貴族の娘「おたあジュリア」などがよく知られています。また神々の集まる島とされる神津島には古くから多くの民話が残されており、特に有名なのが「伊豆諸島の水配り伝説」です。その伝説とは遠い昔、神津島の天上山に伊豆諸島の神々が集まって、生命の源である水をどのように分配するかを決める会議が行われたというもの。会議の結果、翌日の朝に先着順で分配することが決定され、1番早く着いた御蔵島の神様が、最も多くの配分を受けたということです。続いて新島、八丈島、三宅島、大島と続いて水が分配されていき、最後にやってきたのは寝坊した利島の神様でした。しかし既に水はほとんど残っておらず、怒った利島の神様がわずかに残った水に飛び込んで暴れまわったところ、水が四方八方に飛び散り、神津島ではいたるところで水が湧き出るようになったといわれています。

トレッキングにハイキング、海水浴
夜は星降る島で感動の体験を

神津島の観光は年間を通して釣りや天上山トレッキング、秩父山ハイキングを楽しむ方たちでにぎわっています。島内には神津100観音を巡るトレッキングコースやハイキングコース、遊歩道が整備されているので、それぞれの経験に応じたコースで美しい景観を楽しむことが可能。透明度の高い海に囲まれているため、夏は海水浴に訪れる家族連れやカップルが多く、1年の中で島が最も活気づく季節。島の北部にある赤崎遊歩道海水浴場はダイビングやシュノーケルに適した入江になっており、カラフルな魚たちと一緒に泳げます。遊歩道には海に飛び込める飛び込み台が設けられており、子どもや観光客に人気。多幸湾海水浴場は波が穏やかなため、小さなお子さまでも安心して海水浴を楽しめます。白砂が続く前浜海岸では海水浴が楽しめるほか、サーフィンが通年可能。水平線の彼方に真っ赤な夕日が沈むと島全体が暗闇に覆われ、天然のプラネタリウムに変身します。都心の夜空では出会えない、季節ごとに輝く満天の星を堪能できます。海風を感じ、虫の声に耳を済ませれば自然の中に溶け込んで、まるで宇宙の中にいるような気分に。都心の喧騒を忘れ、ゆっくり過ぎていく時間を楽しめます。

珍しい漁業と融合した神事のほか
地元の人とふれあえる行事が多数

神津島は伊豆諸島の中でも特に漁業が盛んで、毎年夏には大漁を願う「かつお釣り 神事」が行われます。青竹で作った船に乗り込んだ漁師たちが「やっし!やっし!」という掛け声とともに漁場に見立てた境内を歩き、かつお漁の出漁から帰港して入札され、運搬するまでの流れを表現。このような漁業と融合した神事はあまり例がなく、国と東京都の重要無形民俗文化財に指定されています。ほかにも神津島では数々のお祭りやイベントが開催されており、7月には物忌奈命神社境内にて夜店が出される「物忌奈命神社例大祭宵宮」を、8月には「物忌奈命神社例大祭」を開催。物忌奈命神社例大祭に伴い、2日間かけて子ども神輿3台と山車1台が村内を練り歩きます。前浜船揚場では御輿を清めるために海へ御輿ごと入るという勇壮なお祭りです。さらに8月には「神津島マリン太鼓フェスティバル」も開催。神津島太鼓を中心に、島外からも太鼓団体を招待して、物忌奈命神社境内特設ステージにて神津島太鼓との競演を実施します。9月には前浜海水浴場にて、神津島マリンフェスティバル「渚の花火大会」を実施。夜空を大輪の花火が彩ります。こうしたイベントやお祭りを通して、地元の人たちとのあたたかいふれあいを楽しむのもおすすめです。

情報提供 / 神津島観光協会

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