OTHER 2022.08.31

離島ビギナー必見!
旅作家が教える“島旅のいろは”
島旅デビューにおすすめの離島

「島旅に興味はあるけど、まず何から準備したらいいの?」そんな疑問を解消するために、島旅の始め方をレクチャー。島旅初心者の方に向けて、事前に確認すべきポイントやビギナーでも訪問しやすい離島を、実際の体験エピソードを交えながらお伝えします。

小林 希
((一社)日本旅客船協会の公認船旅アンバサダー)
元編集者で旅作家。2011年にサイバーエージェントの出版社を退職して、1年間世界放浪の旅へ。帰国後に本を出版して作家デビュー。これまでに海外70カ国、日本の離島を120島以上めぐり、旅や島、ネコなどをテーマに執筆活動を続ける。
まずはテーマやエリアから
目的地を決めよう

「島旅へ行こう!」と決めたらまずは、行き先選びから始めます。行き先の決め方は、大きく2つ。「歴史を辿る」「自然を堪能する」「ご当地グルメを食べる」など、旅のテーマに合わせて離島を選ぶ方法と、西日本や東日本、北や南といったエリアで行き先を決めていく方法です。

行き先が決まったら、次に旅のスケジュールとプランを考えていきます。日数や船の時間、便数の条件を組み合わせる中で、新しい行き先の選択肢が出てきたりして、旅の様子をイメージしながら計画すると楽しめますよ。

事前に押さえておきたい!
島旅ならではのチェックポイント

それぞれに全く違った未知なる世界が広がる離島では、海外旅行に似たようなワクワク感やドキドキ感を味わうことができます。反面、都会で生活している中で当たり前だと感じていることが、離島では通じないことも多いので、事前に確認すべきポイントをご紹介します。

■船の便数や時間
行き先を決めたら、島へのアクセス方法を確認しましょう。ほとんどの離島は船でのアクセスが基本になるので、1日に何便の船が出ているのか、何時に出航か、船の時刻表を事前にチェック。1日1往復しか船が出ていない島もあり、往復分の便を調べておくと安心です。

■宿泊施設と食事
行きたい島にどんな宿泊施設があるのかも確認必須です。私が初めて訪れた塩飽諸島は宿がない島がほとんどで、あったとしても廃校となった小中学校に簡易的な寝具を設置しただけだったことも。島に宿があった場合は、どんな設備があるのか確認しておくようにしましょう。女子旅なら、アメニティの内容や部屋着などについても、見ておくといいですね。合わせて、朝と晩は宿で食事ができるのか、自炊場の貸し出しだけなのかなど、食事についてもチェック。商店や食事処がない島もあるので、その場合は乗船前に買い物を済ませておきます。いずれにしても、離島情報はまだまだネットサイトなどに情報が行き渡っていないので、一度宿や市役所、観光協会などに電話してみるのがオススメです。

■島内の移動手段
スムーズに島内を巡るために、レンタカーやレンタサイクル(電動の有無)、タクシー、コミュニティバスが走っているのかを確認します。移動手段に迷ったときは、島の集落が集まっている場所をグーグルマップで調べます。歩けそうな距離ならば、移動方法がなくても問題ないと思います。移動距離が長くなりそうなときは、島の観光協会のサイトでレンタカーやサイクリングの貸し出し情報をチェック。サイトがない島の場合は、泊まる宿に直接電話をして、観光情報や移動手段などを相談してみましょう。サイトがない島ほど、みんなで情報共有しながら支え合って生活しているので、島の人が自転車を貸してくれたり、そのまま島を案内してくれるケースもありました。


■調べておくと安心!
・トイレの場所
公衆トイレや商店、公共施設など、利用可能なトイレをあらかじめ調べておくのがおすすめ。グーグルマップでは、トイレの場所を簡単に検索することができます。
・ネットワーク環境
電波が全く届かない離島が、まだまだあるのも現状です。島によってネットやSNSを利用できない可能性があることを事前に把握しておき、スマホから離れて大自然に身を委ねるデジタルデトックスをして、楽しむのもいいかもしれません。

離島デビューにおすすめの離島2選

「はじめての島旅に行くならどこがベストなの?」という方に向けて、宿泊施設や移動手段が充実している島旅ビギナーでも訪れやすい離島を2つご紹介します。

■伊豆大島 〜東京都心から最も近い島 〜

東京都心から1時間45分の船旅で行くことができる伊豆大島。伊豆諸島の中で最大の島であり、火山や椿の島として有名です。島そのものが1つの活火山となっており、火山活動によってできた真っ黒な裏砂漠では、広大な海など他にはない圧巻の景色を見ることができます。宿や飲食店などの商業施設も充実しており、壮大な自然の中で楽しめる温泉施設も魅力。レンタサイクルやレンタカー、バスなどの移動手段の選択肢も豊富で、トイレや道路も綺麗に整備されているので、島旅初心者でも安心です。

■奄美大島 〜アクティビティが盛りだくさん〜

鹿児島県本土と沖縄本島のほぼ中間にあり、全国の離島の中でも佐渡島に次いで2番目に大きな奄美大島。島全体に豊かな自然や希少な動植物が生息しており、2021年には世界自然遺産に登録されました。広大な島内には1日で回りきれないほどの、自然や文化を生かしたアクティビティスポットが存在。ダイビングやSUPなどのマリンスポーツを楽しんだり、大きなマングローブの森でカヌーを体験したり、三味線や島唄を聞いて島気分を味わうのもおすすめです。

初めての島旅を計画するなら
交通やアクティビティが充実した島を

はじめての島旅を可能な限り満喫できるように、知っておきたい“島旅のいろは”をお伝えしてきました。それぞれ異なる文化や伝統、食、自然があり、海外より近い場所で異国のような特別感を感じられるのが離島へ旅する魅力です。

初めての島旅に不安がある方は、まずは交通の便や移動手段が便利で、宿泊施設やアクティビティが充実している島からプランを考えてみるのはいかがでしょうか。離島の魅力に一度でも触れた人なら、次はどの離島に行こうか!と、島旅好きになると思いますよ。