世界自然遺産に登録された
東洋のガラパゴス

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 鹿児島県

奄美大島 あまみおおしま

面積
約812.35㎢(加計呂麻島・請島・与路島含む)
人口
約58,140人
観光スポット
金作原、湯湾岳、倉崎海岸、宮古崎、マリンスポーツ、ナイトツアー
特産
奄美大島紬、奄美黒糖焼酎、鶏飯
アクセス
①鹿児島空港から奄美空港まで約1時間
②鹿児島新港から名瀬新港までフェリーで約11時間
URL
https://www.amami-tourism.org/

奄美大島 amamioshima

世界に誇る奄美の美しい自然には
固有種や絶滅危惧種が多く生息

鹿児島県本土と沖縄本島のほぼ中間、鹿児島市から南へおよそ380㎞に位置し、北方領土を除く全国の離島の中でも、佐渡島に次いで2番目に大きな島です。西郷隆盛が約3年間過ごした島としても知られ、また、琉球、薩摩、アメリカと統治者が変わりゆく中で、人と人のつながりを大切にし、独自の文化を築いてきた島でもあります。気候は亜熱帯海洋性であることから、四季を通じて温暖湿潤です。2021年に世界自然遺産登録された豊かな自然にあふれ、アマミノクロウサギを代表とした希少な動植物が多く生息しています。また、ウミガメに出会えるビーチもあり、冬季はホエールウォッチングもできます。特産品は伝統工芸の本場奄美大島紬、奄美群島のみで製造が許可されている奄美黒糖焼酎、黒糖を加工したお菓子などが有名です。見たり買ったりするだけではなく、大島紬は着付け体験や泥染め・機織り体験ができ、また特産品を使った物づくりなど、さまざまな体験プログラムで奄美の魅力を感じることができます。奄美大島のおもてなし料理として有名なのは「鶏飯(けいはん)」です。一般的に知られる「鶏飯(とりめし)」とはまったく違うもので、ご飯に鶏肉や錦糸卵・椎茸などのさまざまな具材をのせ、丸鶏を煮込んで作ったスープをかけて食べる郷土料理です。奄美大島には豊かな自然や文化を生かしたアクティビティが数多くあり、1日では魅力をすべて感じることができないくらいとても広い島です。訪れる際は、旅行日数に応じて行きたい場所をあらかじめ絞るようにしましょう。

時代に翻弄された奄美の歴史
維新三傑の西郷隆盛も3年間過ごす

縄文時代からの数々の遺跡や貝塚から出土した品々によって、奄美大島は日本本土や琉球と自立的な立場での交流があったことが分かっています。平安時代末期には、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の平有盛が流れつき居城を構えたと伝えられています。その後の奄美大島は、時代に翻弄される歴史を辿りました。沖縄の島々を治めていた琉球王国は、奄美大島もその一部にします。16世紀後半まで続いた琉球王国の世ですが、その後、出兵してきた島津軍に破れ、薩摩藩の世に移ります。その中で西郷隆盛が3年間暮らした龍郷町は「西郷隆盛ゆかりの地」として知られ、「西郷南洲流謫跡」「りゅうがく館」など本人に関わるさまざまなものが残されています。西郷隆盛ファンや歴史に興味のある人には見逃せません。その後、奄美大島は戦後8年間アメリカの占領下に置かれた時代も過ごし、まさに時代に翻弄された歴史を重ねて今があるのです。

天然記念物の動植物がたくさん!
アマミノクロウサギに出会えるかも

奄美大島は1年を通してさまざまな自然や文化を楽しむことができます。青く澄んだ海が多数あり、スキューバダイビング、シュノーケル、SUP、カヌーなどのあらゆるマリンスポーツを楽しむことができます。自然を満喫したいのなら「金作原」の散策がおすすめ。奄美の中でも天然の亜熱帯広葉樹が多数残っている場所で、国指定天然記念物の稀少な動植物が生息している貴重な森です。「湯湾岳」は標高694mあり、ここの展望台から見る眺望は絶景です。頂上付近全体が国立公園特別保護地区に指定されており、ここでも貴重な動植物を観察できます。「倉崎海岸」は抜群の透明度を誇り、白い砂浜と白いサンゴの欠片が敷きつめられた海岸はとても美しく、奄美の中でもトップクラスといわれています。夏には海水浴を楽しむ家族連れでにぎわっており、ダイビングやウィンドサーフィンもできる人気のビーチです。「宮古崎」は、特徴的な景観と奄美群島国立公園に指定される素晴らしい公園。2018年放送の大河ドラマ「西郷どん」のオープニングロケ地としても有名です。また、島の中部にある日本で2番目に大きいマングローブの森では、マングローブのトンネルの中へ入る「マングローブカヌー」や夜行性の稀少な野生動物と出会える「ナイトツアー」など、奄美大島の自然を感じる貴重な体験ができます。

奄美大島の夏は祭り一色
観光客も一緒になって楽しめる

奄美大島は祭りごとが多い島であり、それぞれの集落や地域で多様性に富んでいます。中でも島内最大の夏のイベントといえば4日間開催される「奄美まつり」。「シマあすびの夕べ」という伝統芸能文化の披露から始まり、花火大会、舟こぎ競争、奄美の伝統的な「八月踊り」、そしてパレードと、盛り沢山のプログラムで構成されて祭り一色となります。ほかにも観覧場所間近から打ち上がる水中花火が圧巻といわれる「やけうちどんと祭り」、奄美群島最後の夏祭りを盛り上げる「ひらとみ祭り」など多くの祭りが開催されています。祭り以外のイベントでは、シーカヤック競技として国内最大規模の「奄美シーカヤックマラソンIN加計呂麻大会」が毎年7月に開催されています。奄美大島の古仁屋港をスタートし、大島海峡を越えて加計呂麻島へ渡り、数か所の上陸ポイントをめぐって再び古仁屋へ戻るというコース。海との一体感を味わえ、大島海峡の海の青さと美しさを体感できる大会です。

情報提供 / 奄美市役所紬観光課

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