SEA 2023.01.18

冬こそ沖縄の海へ!
プロダイバーが厳選した
離島ダイビングスポット3選

四季が美しく映える日本列島。その環境の変化は陸上だけでなく水中世界にも大きく影響しています。そこで本記事では、冬だからこそ訪れてほしい沖縄離島のダイビングスポットをご紹介。この季節ならではの水中世界を遊泳し、ダイビングの幅を広げてみてはいかがでしょうか。

松田夏季
(元ダイビングインストラクターの海好きライター)
静岡県西伊豆町出身。ドルフィントレーナー専門学校を卒業後、ダイビングインストラクターや船舶などの海にまつわる経歴をもつ。現在は「愛」をテーマに地球を冒険中。旅中で出会う人々や生き物、大自然が与えてくれるインスピレーションを大切に、今よりもっと自分を「スキ」になる人生を送りたい。
冬こそ体験してほしい!
スキューバ・ダイビングの魅力

スキューバ・ダイビングとは、圧縮された空気を背負い水の中に入ることで、息継ぎをせずに水中を冒険できる遊びです。水の中に入るため「夏のマリンレジャー」としてイメージされやすいのですが、実は季節を問わず楽しむことができ、四季がある日本では水中にもその変化が訪れます。また海中は宇宙と同じ無重力の世界。まるで空を飛んでいるような感覚に慣れるのもダイビングの醍醐味です。

冬に潜る一番の魅力は「透視度」です。冬の星が美しく瞬くのと同じように、海の中も清く澄みわたっています。また水中温度の変化により、冬ならではの生き物との出会いを期待することができます。寒さに懸念を抱きがちですが、きちんと防寒対策を行えば冬のダイビングも快適に過ごすことができますよ!

冬だからこそおすすめしたい
沖縄離島ダイビングスポット3選

海に囲まれた日本には、たくさんのダイビングポイントが存在します。今回は冬の3大ダイビングスポットと言っても過言ではない沖縄離島を3つピックアップ。夏だけではない島旅の魅力をお伝えしていきます。

日本最西端に創造された海底地形と
外洋に姿を現わす大物たち

日本最西端に位置する与那国島。1986年に発見された海底地形が有名なダイビングスポットです。長い年月をかけて大自然により作りあげられた全長約100m、高さ約25mとダイナミックで摩訶不思議な創造物は、これまでに多くのダイバーを魅了してきています。また黒潮の恩恵を大いに受ける与那国島には、水温が下がり始める12月後半から3月にかけてハンマーヘッドシャークの大群が姿を現します。その数は時に200を超え、まるで川のように流れていることから「ハンマーリバー」とも呼ばれています。海流が早いため、初心者ダイバーの方はある程度のスキルが必要となりますが、一度は潜ってみたいとダイバーが憧れを抱くポイントのひとつです。

ワイド好きにはたまらない
「球美の島」で大型回遊魚を狙え

東シナ海に浮かぶ久米島は「球美の島」とも称され、冬になるとマンタやバラクーダ、ハンマーヘッドシャークなどの大型回遊魚を狙うことができます。また久米島周辺には、毎年約100~400頭のザトウクジラが子育てをするために北上してくる海域でもあります。ホエールスイムはシュノーケルが推奨されているため、ザトウクジラとのダイビングはできないものの、運が良ければその姿を船上から見られることがあるかもしれません。また地形ポイントも点在しているため、ワイド好きにおすすめしたいダイビングスポットです。

※ワイド:大物や魚の大群、地形そのものをワイドな視界で楽しむダイビングスタイル

まるで水中美術館
大自然のアートと海の宝石

地球が創造した幻想的な地形ポイントが点在する宮古島。なかでも「魔王の宮殿」や「通り池」、「アントニガウディ」などは数多くのダイバーが憧れる宮古島三大地形ポイントです。そんな人気ダイビングポイントは、島の南側に位置しているため北風の影響を受けにくい冬に訪れるのがおすすめ。海の中には太陽の光が差し込み、水中にいながら海の青さを体感することができます。また宮古島はウミウシの宝庫でもあります。その姿形は千差万別で、まるで宝石のように見えることから「海の宝石」とも言われています。迫力のある地形から小さなウミウシまで好みに合わせたダイビングを楽しむことができるはずです。

まとめ

本記事では冬におすすめしたいダイビングスポットを沖縄県の離島にフォーカスしてご紹介しました。寒い季節だからこそ味わえる海の輝きや出会える生き物たちがあなたのダイビングライフを豊かにしてくれるはずです。この機会にぜひ、訪れてみてはいかがでしょう。