神秘的な魅力を持つ国生みの島

SHIMA INFORMATION

近畿エリア/ 兵庫県

沼島 ぬしま

面積
約2.7㎢
人口
約416人
観光スポット
神社、海水浴場
特産
ハモ、鮮魚
アクセス
神戸淡路鳴門自動車道西淡三原ICから土生港まで車で約30分。土生港から沼島行きに乗船で約10分
URL
nushima-yoshijin.jp

沼島 nushima

神がつくったと多くの伝説を残し
世界でも珍しい地層を持つ島

淡路島の南方に位置し、周囲は約10㎞、島を散策しても約4時間ほどで1周できてしまう小さな島が沼島です。1950年代までは人口も2,500人ほど住んでいましたが、現在は約420人ほどになっています。灘の土生港から沼島汽船でしか行くことができない離島ではありますが、神々の集まりによってつくり出された島として名を馳せており、観光スポットとしても近年大変人気があります。沼島以外にも、日本には神々がつくり出したとされる島の伝説を残すところがいくつかありますが、その中でも沼島は国生み神話の島の最有力候補と言われています。多くの伝説を残す神秘的な島なので、沼島の自然が神々しく、見るものすべてを魅了します。人々が住む町としては港周辺の限られたエリアのみとなっていますので、島の大半は自然がそのまま残っていますが、近年はカフェができたりと小さいながらも疲れを癒してくれるスポットもできています。

今も変わらない自然豊かな
人々を引きつける海の楽園

東南の海岸には沼矛の岩、天の御柱とされている上立神岩があり、漁業が盛んなことからかがり火を焚いたといわれている山の大神も有名です。記紀によれば、「イザナミノミコト」と「イザナギノミコト」が夫婦の契りを交わし、国を作ったとされています。2柱の神が海をかき回した矛を引き上げ、滴り落ちた潮が固まってできたのがオノゴロ島であると記されており、このオノゴロ島こそが沼島であるという説が有力なのです。オノゴロ島に降りた2柱の神が最初に作った島が淡路島といわれています。島全体に美しい自然が残されており、海の透明度が高いので泳いでいる魚を海上から見ることができます。町としては狭いエリアではありますが、縄文土器や弥生土器などが出土されていることから、古くから人が住んでいたことが分かっており、海人族(あまぞく)が沼島を本拠地にしたとも伝えられてます。年間を通じて現在も多くの魚介類が採れ、中でも沼島のハモは天皇に献上したほど、大変有名な特産品です。ハモのほかにもアジやイカ、タチウオなどの水揚げ量も多く、おいしいとあって京都の老舗割烹料理店や東京の高級店でも重宝されています。

小さい島だからこそ実現できる
漁船で巡る奇岩クルージング

沼島の最大の魅力でもある奇岩、今も変わらぬ自然を存分に満喫するのなら「おのころクルーズ」がおすすめです。船から見える沼島はもちろんのこと、淡路島や徳島を望みながらのクルージングは最高です。海上から見る岩々の切り立った断面は見ごたえがあります。淡路島に近い沼島ではあるものの、地形構造が全く異なります。素人からするとびっくりしてしまいますが、そびえ立つ海上の岩の上で釣りを楽しんでいる方もいます。青磯と呼ばれている岩は沼島の中で最も大きく、その名の通り全体が青っぽくみえる不思議な岩です。また、穴口と呼ばれる場所は、古事記神話にもある黄泉への入り口のモデルになったといわれています。海の色も青く見え、大変美しいのが特徴です。平バエと呼ばれる岩は、イザナギとイザナミが建てた八尋殿(やひろでん)のモデルといわれ、竜宮の屋根にも例えられている神聖な岩。また、沼島のシンボル上立神岩は、高さ約30mを誇り、岩の中央をよくみてみるとハート形にくぼんでいるように見えることから、上立神岩は恋愛成就や夫婦円満のパワースポットとして近年注目を集めています。クルージングは紺碧の海と多様な奇岩を間近で楽しむことができるとして大人気です。

島の歴史を堪能したり
海水浴や春祭りなどイベントも開催

沼島といったら自凝神社(おのころ神社)。国土創生を行ったとされているいざなぎのみこと、いざなみのみことが祀られています。距離としては長くはありませんが、5分ほど石の階段をのぼっていくとおのころ神社があります。拝殿や本殿は簡素ではあるものの、空気が澄んでおり神聖な場所であることがその場にいるだけでも伝わってくるでしょう。また、沼島八幡神社も沼島では外せない場所のひとつです。周囲は森のような樹々に覆われており、拝殿のある場所は空気がまるで違います。御影石の石段は神門から上33段が女坂、下42段が男坂と呼ばれていて、海上安全や豊漁の神様が祀られています。拝殿の敷地からは、漁港が一望でき眺めも最高です。また沼島海水浴場は超穴場として近年注目されており、大きな海水浴場ではないもの、驚くほどに透明度の高い海は波が穏やかなので家族連れにもおすすめです。そして沼島が最もにぎわう春祭りは毎年2日間かけて行われ、大漁を祈願するだんじり唄、曳きだんじりやかきだんじりは見ごたえがあります。そのほかにも、鱧供養祭、盆踊り、山ノ神さん、平バエ祭りなど沼島ならではのお祭りも地元の方が中心となって行われています。

情報提供 / 沼島観光案内所

【 新型コロナウイルス感染症による影響について 】
新型コロナウイルス感染症の影響により、開催ができない行事などが多数ございます。
各施設の営業なども予定なく変更される場合があります。詳細については各施設・店舗までお問い合わせください。
また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

shima-

島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。