座間味島 ざまみじま

世界が注目する美しい海
マリンアクティビティの聖地

座間味島は那覇市より西に40kmほど進んだ慶良間諸島（けらましょとう）に浮かぶ有人離島です。慶良間諸島は20余りの島が点在し、国立公園にも指定されています。その中でも一際大きい島が座間味島。島全体の面積は6.7㎢で、約600人の人々が暮らしています。沖縄本島の那覇市からは高速船で50分ほどでアクセスできるので、沖縄本島の観光に合わせて日帰りで観光する人も多くいます。座間味島はその綺麗さからミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星に輝きました。シュラン・グリーンガイド・ジャポンは日本を訪れる外国人観光客が愛用する旅行専用ガイドブック。自然の豊かさや文化遺産など、独自で設定している基準に基づいて観光客が訪れる価値があるスポットかどうかを星の数で示しています。座間味島全体と古座間味（ふるざまみ）ビーチが2つ星に認定されており、7月から8月のハイシーズンにはダイビング・シュノーケルなどのマリンアクティビティ目的の観光客で盛況します。島内はレンタサイクル、レンタカーの貸し出しのほかに、バスも運行しているので移動に不便はありません。

古代から積み重ねられた島の歴史
自然の美しさだけではない魅力

座間味島には縄文時代から人々が暮らしていた痕跡が残っています。古座間味一帯にある貝塚からは土器や石器などが見つかりました。ほかにも、琉球王国と中国諸王朝が貿易を行う際に中継地となっていました。また、太平洋戦争沖縄戦の戦地となった過去もあり、島内には各所に当時を悼む記念碑が建てられています。産業の歴史としては、明治時代ではカツオ漁が盛んで、かつては「ケラマ節」という鰹節が人気を集めていました。時代の変遷とともに、主要産業は観光にシフトしています。直近の出来事では、2021年に開催された東京オリンピック2020の聖火リレーが古座間味ビーチで行われました。海上のサバニと呼ばれる小型の漁船を使い、独自の形式で開催されました。座間味島は遠い昔から近代まで、さまざまな歴史があります。マリンアクティビティや観光で訪れた際も、島の歴史を頭に入れておけばまた違った楽しみ方ができます。

ウミガメが泳ぐ海水浴場と
愛を誓うプライベートビーチ

座間味島のある慶良間諸島は周囲に素晴らしい珊瑚礁が広がっています。そのため、ダイビングやシュノーケルといった楽しみ方が非常に人気です。色鮮やかな魚たちやイソギンチャク、ときにはウミガメが顔を出すこともあります。特に座間味島の南西に位置する「阿真（あま）ビーチ」はウミガメの餌となる海藻がたくさん生えています。そのため、ウミガメが食事のために阿真ビーチまで訪れることも。遠浅なので小さなお子さまを連れながら間近でウミガメを見る体験ができるかもしれません。ほかにも、島の北側にあるユヒナ浜もおすすめです。比較的人が少ない穴場のビーチでプライベート感満載です。遊泳はできませんが浜に座ってゆっくりと過ごす充実の島時間を味わえます。また、ユヒナ浜の中央には大きな岩があり、その岩の上で愛を誓った2人は座間味島の神に祝福され、永遠に結ばれるという言い伝えがあります。ほとんど人がいない、まるで天国みたいなビーチで愛を誓い合う、ロマンチックなひとときを過ごしてみては。

ホエールウォッチングにファン感謝月間
ハイシーズン以外にも魅力がたくさん

抜群の透明度を誇る慶良間諸島の海は、夏にマリンアクティビティを楽しむのはもちろんのこと、冬場のホエールウォッチングもおすすめです。毎年1月から3月末ごろにかけて座間味近海にザトウクジラが訪れます。この時期はホエールウォッチングフェスタと称してイベントも開催され、大きな賑わいをみせます。ほかにも、毎年11月の1か月間はファン感謝月間として体験フラダンスやエイサー、宝探しゲームなどの参加型のイベントや島人芸能ショーが開催されます。ここでいうファンとは、座間味島を愛するあらゆる人々のこと。座間味島を愛する人たちを座間味島民がおもてなしするイベントです。宝探しで見つけたお宝を使ってくじ引きでは、高速船優待券や商品券など、座間味島をより楽しむための景品が盛りだくさん！ファン感謝祭イベント会場には座間味島中の飲食店が集まり、観光客と座間味島民が一体になって大変盛り上がります。慶良間の豊かな海を楽しむのはもちろんのこと、沖縄の離島らしいイベントを楽しむのもおすすめ。夏場だけでなく一年中楽しめる座間味島。離島が好きな人はぜひ一度、訪れてみては。

情報提供 ／ 座間味村観光協会