手つかずの自然が残る
慶良間諸島の小さな島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 沖縄県

慶留間島 げるまじま

面積
約1.15㎢
人口
約60人
観光スポット
高良家住宅、阿嘉大橋
特産
パパイヤ
アクセス
那覇空港駅からモノレールで約14分、美栄橋駅下車。徒歩で那覇市泊港(とまりん)へ。那覇市泊港からフェリーで約1時間半または高速船で約50分(※いずれも阿嘉島着)
URL
https://www.vill-zamami-okinawa.com/

慶留間島 gerumajima

島の周囲は美しいケラマブルーの海
国の天然記念物ケラマジカも生息

慶留間島は沖縄本島から西に40kmほど離れた東シナ海の沖合に浮かぶ、慶良間諸島に位置する有人離島です。沖縄県島尻郡座間味村に属する3つの有人島「座間味島」「阿嘉島」「慶留間島」の中で最も小さな島となっており、島内に集落は1つしかありません。阿嘉島とは1998年に完成した「阿嘉大橋」でつながっており、現在では主にヘリポートとして利用されている慶良間空港がある外地島とは「慶留間橋」でつながっているため、それぞれ道路橋を通って互いの島を行き来することが可能。慶留間島へのアクセスは、那覇市の泊港から阿嘉島までのフェリーまたは高速船を利用するか、チャーター便で外地島にある慶良間空港へ渡る手段しかなく、本州から慶留間島へ直接アクセスすることはできません。島内にはタクシーや路線バスはないため、阿嘉島または外地島に着いたら、レンタサイクルでそれぞれの道路橋を通って慶留間島へ向かう必要があります。アクセスは不便ですが、その分、手つかずの美しい自然が残されており、島の周囲に広がる透明度の高い「ケラマブルー」と呼ばれる海は自慢です。島内には国の天然記念物に指定されている野生のシカ「ケラマジカ」も生息しています。なお慶留間島内にある唯一の宿泊施設「ペンション・ゲルマ」に宿泊した場合は、阿嘉港から車での送迎サービスが受けられて便利です。大型ホテルなどの宿泊施設はなく、夏場のシーズンは特に混み合うため予約が必須となっています。

かつては進貢船の重要な中継地
当時は島内に船頭屋敷が多く存在

慶留間島はかつて、中国と那覇を往来する進貢船にとっての重要な中継地となっていました。しかし慶留間島周辺の海には岩場が多く、船がよく座礁していたといいます。そんな船の座礁を避けるために白羽の矢が立ったのが、慶留間島の優秀な船乗りたち。地元の優秀な船乗りが重宝され、慶留間島は船乗りの里として発展していき、島内には多くの船頭屋敷があったといいます。その船頭屋敷の1つが、今も残る「高良家住宅」です。ここは琉球王府時代末期の公用船の船頭屋敷で、当時の島の人々の暮らしを垣間見ることができる貴重な建物にして、国指定の重要文化財になっています。現在、人口が約60人の慶留間島。島内にはコンビニなど日用品を扱う商店はないので、島民は買い物をする際は阿嘉大橋を渡って阿嘉島へ向かいます。飲食店については数に限りがあるため、営業日や営業時間などを事前にご確認の上、ご利用ください。なお慶留間島の気候は亜熱帯性気候です。暖かい海に囲まれているため1年を通して温暖で、気温差も少なく過ごしやすくなっています。夏は30~31度程度までしか上がらず風が比較的強いため、体感気温が低く涼しく過ごせるのも魅力。冬は最低気温が10度程度まで下がることもありますが、暖かい日は冬でもTシャツで過ごせるほどです。

高良家で「武次郎おじぃ」と交流
慶留間橋からケラマブルーを堪能

集落のちょうど真ん中あたりには19世紀後半に建てられた旧家で、国指定重要文化財に指定されている「高良家住宅」があります。屋根には沖縄独特の赤瓦が使われ、屋敷の周囲は石灰岩の相方積みの石垣で囲まれているなど、昔ながらの沖縄民家の原型を留めた建物となっています。現在は島の生き字引であり、「武次郎おじぃ」と呼ばれる中村武次郎さんが管理していて、慶留間島に関するさまざまな出来事について語ってもらえるほか、三線で島唄も披露してもらえます。絶景が望めるビュースポットとしておすすめなのは、島の南東部に位置する「アザナムイ展望台」。展望台からは慶留間島と無人島の外地島をつなぐ「慶留間橋」を一望できるほか、慶良間諸島の「渡嘉敷島」や「座間味島」といった島々を見ることも可能です。慶留間橋の上からは美しいケラマブルーの海と、海の中に建っているように見える「慶留間小中学校」の絶景を堪能できます。橋から見る夕方の景色も大変美しいので、宿泊した際にはぜひ見に行きましょう。阿嘉島と慶留間島を結ぶ「阿嘉大橋」からの海景色も絶景です。多くのダイバーが求めてやってくるケラマブルーの美しい海を見下ろせます。

島内にはプライベートビーチだらけ
気軽に海水浴や海遊びが楽しめる

慶留間島は阿嘉大橋によって阿嘉島と一続きになっているため、気軽に島めぐりを楽しむことができます。9月初旬ごろには、お隣の阿嘉島で「納涼祭り」を開催。阿嘉大橋の下で行われるこのお祭りは島人手づくりのお祭りで、提灯の明かりが雰囲気を盛り上げます。お祭りでは民謡ショーや浴衣・甚平コンテストなどが行われ、たくさんの人でにぎわいます。また村内航路船「みつしま」で行き来できるため、座間味島で行われるイベントにも気軽に参加することが可能。慶留間島にはあちこちにこじんまりした白い砂浜があり、まるでプライベートビーチのよう。透明度の高い海でのんびり過ごすのも贅沢な時間の過ごし方です。海水浴場として整備されているわけではありませんが、波がおだやかな場所も多く、海辺で気軽に海水浴が楽しめます。慶留間島唯一のダイビングサービス「マリンサービス・ゲルマ」では、初心者からベテランまでダイビング体験が可能。「ペンション・ゲルマ」ではシュノーケル用品のレンタルもできます。冬にはホエール・ウォッチングも可能で、ザトウクジラ見学に多くの観光客が訪れます。旅の終わりには、レストラン「慶留間gnon(ゲルマニヨン)」で慶留間島野菜などを使ったイタリアンとワインを楽しむのもおすすめです。

情報提供 / 座間味村観光協会

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