古きよき伝統と歴史を残した
自然豊かな島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 山口県

牛島 うしま

面積
約1.9㎢
人口
約36人
観光スポット
釣り堀
特産
海産物
アクセス
光駅から室積バス停まで路線バスで約17分、室積バス停から室積港まで徒歩で約6分、室積港から牛島港まで定期航路で約20分
URL

牛島 ushima

カラスバトの生息地として
牛島全体が鳥獣保護区特別保護地区に指定

光市室積港から南東へ約8.4㎞、瀬戸内海の海上にある小さな島が牛島です。豊かな自然がたくさん残されており、1日定期船は3往復、人口は少ないながらも診療所があります。平安時代、牛が垣島牛牧(かきしまのうしのまき)として放牧されていたことから、牛島と呼ばれるようになったと伝えられています。また、牛島に代々伝承されているのが「牛鬼伝説」と「丑森明神の話」です。牛鬼伝説は、島の中で悪さばかりしている牛鬼を島民が団結し退治しようと戦う物語で、約400年前に起こったとされています。実際に牛島の中には、牛鬼の根城と伝えられている場所も残されています。丑森明神の話は、島の人々に可愛がられて育てられた牛が火事で焼け死んでしまったことから、牛を供養しようと島民の手でお墓が作られました。これ以降、牛島では大きな火事がなくなったと伝えられており、丑森明神の墓も残されています。また、カラスバトをはじめ珍しい鳥類が生息する島として注目を集めています。カラスバトは、ハト科の鳥で大きいものでは体長が40㎝にもなります。牛島ではじめてカラスバトの生息が確認されてから、島の全域が鳥獣保護区特別保護地区に指定されました。昔のまま自然が残されていることから、鳥類にとって住みやすい環境が整っており、本州では見ることができないような鳥も生息しています。

未来に残したい漁業漁村の歴史文化遺産百選
島の宝100景にも選ばれた島

牛島の防波堤(波止)は、昭和のはじめころまでは波止を利用されている者同士が出資し、組合を結成・運営していました。石工を雇って作った防波堤ではありますが、組合員やその家族も防波堤を作るための工事に参加したといわれています。2006年水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化遺産百選」、2009年国土交通省の「島の宝100景」に選出されており、今も島民の手で大切に守られています。また、ムクロジ科の落葉小高木「モクゲンジ」の群生も国内では大変珍しく、島の南側を中心に群生しています。毎年7月の初旬ごろになると黄色い花を咲かせてくれます。島内には、島民の要望から1871年に田布施町から移転してきた教念寺、1549年に建立された牛島八幡宮があり、島民の健康や海を守る存在として大切にされています。牛島小学校と牛島中学校が存在していましたが、1999年に休校となり、2005年に廃校となりました。現在は人口が約36人で25世帯と大変少なく過疎化が進んでいます。

季節ごと旬の魚が釣れるとあって
釣り好きにはたまらないスポット

牛島最大のレジャーは釣りです。さまざまな魚が釣れるとあって、釣り好きの方が多く訪れています。1年を通して釣れるアジ、12〜5月はメバル、4〜11月はスズキ、3〜12月はチヌ、10〜3月はカレイが釣れます。波止から釣りを楽しむことができ、イスを持参される方もいます。また、室積港から牛島の定期船を運航している牛島海運では、定期船の運行時間外であれば事前の申し込みでチャーター便を利用することもできます。チャーター便で沖に出れば、陸釣りとはまた違う魚が釣ることもできたり、大物を狙うことも十分できますので、チャーター便の利用をおすすめします。東方向にある極楽ビーチと呼ばれる牛島唯一のビーチでも、遠投釣りを楽しむことができます。プライベートビーチのように静かで、瀬戸の島独特の風情ある雰囲気です。人の手が入っておらず、自然がそのまま残されているビーチは時の流れを忘れ釣りに没頭できます。1人でのんびり釣りを楽しみたい方、お子さまが小さく波止からの釣りに不安があるという方にも楽しめる釣りスポットとなっています。

集落にはたくさんの花が咲き
家々の立派な石垣も見どころの1つ

牛島のほとんどが山ですが、港近くは花も多く、暖かい気候も相まってたくさんの花が咲き誇ります。中でも春先はキレイな花が咲き乱れ、ゆっくりと散策をしながら集落を歩くのも楽しいでしょう。また、花と一緒にぜひ見て頂きたいのが、島の集落の特徴でもある家々の立派な石垣です。大人の背丈以上の石垣が多く見られます。これは、海沿いの強い風を防ぐための知恵で、特に周防の島々には多いかもしれません。集落全体が古い町並みを感じさせ、昭和初期にタイプスリップしたかのような感覚になります。海辺も昔懐かしい漁村の風景そのままで、多くの船が並んでいます。朝と夕方には漁に出るため、島民でにぎやかになるのもいいところです。また、牛島の隠れた魅力でもあるのが猫の存在です。ほとんどが野良猫で近づくことは難しいのですが、猫好きにはたまらない景観です。島内に商店街や宿泊施設はありませんが、日ごろの雑踏から解放されるにはピッタリの島で、ゆっくりと過ごすことができます。

情報提供 / 光市公共交通政策課

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