日本で最後の夕日が見られる
日本最西端の島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 沖縄県

与那国島 よなぐにじま

面積
約28.96㎢
人口
約1,700人(2021年5月末時点)
観光スポット
立神岩、軍艦岩、海底遺跡、日本最西端の碑、ダイビング、カジキ釣り
特産
花酒、与那国織、与那国島産黒糖、クバの葉餅、つきあげ、与那国海塩
アクセス
①那覇空港から与那国空港まで約1時間20分
②石垣空港から与那国空港まで約30分
③石垣港から久部良港までフェリーで約4時間
URL
http://welcome-yonaguni.jp/

与那国島 yonagunijima

日本の1日の終わりを告げる島には
昔から育んできた伝統文化が息づく

沖縄本島から南西へ約509㎞、石垣島から約127㎞、東京から約2000㎞に位置し、台湾からわずか111㎞という与那国島。年に数回、晴れた日には台湾の山並みを肉眼で見ることができる日本の最西端国境の島です。周囲わずか28㎞の小さな島は3つの集落に約1700人が暮らし、亜熱帯気候で年間を通して暖かく、年平均気温は23℃。島の周囲の大半が岩肌むき出しの断崖絶壁で、小さい島ながら起伏が激しい独特の地形地質が特徴です。島固有の動植物が生息し、珊瑚礁と白い砂浜など島ならではの景観に優れているほか、世界的に有名な「海底地形」があり(人為的に加工されたようにも見えることから「海底遺跡」とも呼ばれる)、2003年にテレビ放映された「Dr.コトー診療所」のロケセットがそのまま残されています。文化面では隔絶された島独特の特色ある祭事や行事、言語がみられ、琉球王朝と南方文化の影響を受けた芸能などが随所に見られます。これら芸能や文化の多くは、今でも冠婚葬祭や時節に催される行事・祭事で語り継がれ、歌い継がれ、踊り継がれています。島の産業は、サトウキビ・水稲栽培などの農業、和牛繁殖の畜産業、カジキマグロ漁などの漁業、そして観光業です。特産品で代表的なのは、与那国島でのみ製造が許されているアルコール60度のお酒「花酒(はなさき)」。クバの葉で巻かれた独特の瓶に詰められて出荷されています。ほかに、島伝統の織物である「与那国織」も有名です。クバの葉を包んで蒸した「クバの葉餅」や「与那国島産黒糖」も島独自のものとして人気です。カジキやシーラを練り揚げた「つきあげ」「クバの葉民具」「与那国海塩」など特産品があふれています。

台湾との貿易で栄えたことも!
与那国織は島の歴史を感じる特産物

与那国島が文献に初めて現れるのは、朝鮮の『李朝実録』という膨大な史料の中の『朝鮮漂流民の八重山見聞録』。1477年に朝鮮の済州島の住民3人が与那国島に漂着し、そのときに手厚い救護を受け、帰国するまでの滞在生活が克明につづられています。与那国島はほかの八重山諸島と同じく東南アジアに近い生活様式であったと考えられていますが、石垣島から遠く、台湾に近かったことから、台湾との貿易により栄えていました。その点では八重山諸島の中では別格だといえるでしょう。与那国島の時代の奥深さを感じるものに「与那国織」があります。15世紀末の文献に既に織物技術があった様子が記されており、身近な植物繊維素材と植物染料を用いた織物は約500年の時を経て今日まで伝えられてきました。花織り・ドゥタティ・シダディ・カガンヌブーの4種類があり、織女たちが思いを込めて一品一品を織り上げています。「与那国町伝統工芸館」では、与那国島の風土と真心に育まれた与那国の織物製品が展示されています。織物の歴史とともに「与那国織」特有の簡素で飾らない美しさである“用の美”を感じてみてはいかがでしょう。また、「与那国民俗資料館」では、生活用品を中心に島の歴史・民族資料を数多く展示しており、島の昔の生活の様子が分かりやすく解説されています。

「日本最西端の碑」のほかにも
自然の芸術やドラマセットは必見

レンタカーで海岸線を走ると「立神岩」「軍艦岩」「人面岩」などの奇岩を目にすることができます。中でも「立神岩」は与那国島のシンボルとなっており、荒々しい白波が打ちつける巨大な姿は迫力満点です。牛や馬が自然豊かな景色にうまく溶け込んでいる牧場を通り抜けるときは、車よりサイクリングのほうが爽快感を得ることできるかも。島の天然記念物に指定されている与那国馬は、小柄で人懐っこくておとなしい性格。乗馬体験も可能です。神秘的な海底地形は、泳げなくても半潜水型の水中観光船で気軽に見て楽しむことができます。テレビドラマ「Dr.コトー診療所」は与那国島で撮影され、診療所のセットが今でも残されており、有料で内部を見学することができます。絶対に忘れてはいけないのが「日本最西端の碑」。訪れた記念に与那国町観光協会が発行している「日本最西端の証」を必ずもらいましょう。周囲には黒潮より大物回遊魚が通過する豊かな漁場が広がっているので、年間を通してカジキ釣りが大人気。特に12月ごろ~3月に最盛期を迎えます。また、水温があまり低くならないため1年中ダイビングが楽しめます。海底地形は水深が浅めなので初心者でも潜って行くことが可能。12月~5月にはハンマーヘッドシャークの大群を間近で見ることができます。

釣りとマラソンの2大イベントは
島民と観光客の交流の場に

町興しの一環として、国際カジキ釣り大会や島一周マラソン大会を開催しており、島内外から多くの参加者があり、島は大変な賑わいをみせています。「日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会」は与那国島を海洋レジャーのメッカとして広くアピールし、観光・漁業の振興、地域の活性化を図るため、毎年7月に3日間にわたり開催されます。与那国島は、カジキをはじめとする大型回遊魚の宝庫です。カジキのトローリングをメインとして、島の周囲での磯釣りやサブとして親子釣り大会が繰り広げられます。最終日には、大会名物カジキの丸焼きが来場者へ振る舞われ、島で1年に1回の打ち上げ花火も実施されるなど、島民と観光客が一体となったお祭りとして約30年前から開催されています。また、「日本最西端・国境の町を走ろう」をキャッチフレーズに、毎年11月の第2土曜日に「日本最西端与那国島一周マラソン大会」が開催されています。25㎞の島一周コースと島の一番西の岬から会場までの10㎞コースがあり、走りながら自然豊かな与那国島の景観を楽しめます。参加人数は地元ランナー含め県内外から約600人余りが参加。レース終了後は、民俗芸能や音楽ショーなど趣向を凝らした交流を目的に「ふれあいパーティー」が開かれ、出会いと心の絆、親睦を深めています。

情報提供 / 与那国町観光協会

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