豊かな歴史と自然が育む
魚介を味わう島

SHIMA INFORMATION

関東・中部エリア/ 愛知県

篠島 しのじま

面積
約0.94㎢
人口
約1,650人
観光スポット
篠島海水浴場、清正の枕石、神明神社
特産
とらふぐ、鯛、しらすなど
アクセス
①名鉄新名古屋駅から名鉄河和駅まで約50分。無料シャトルバスで河和港まで約3分 。名鉄海上観光船で河和港から篠島港まで約30分
②車で、名古屋高速大高ICから知多半島道路経由南知多道路豊丘IC約45分直進約13Kmで師崎港。名鉄海上観光船で師崎港から篠島港まで約10分
URL
http://www.shinojima-aichi.com/about/

篠島 shinojima

島全域が三河湾国定公園に含まれ
「東海の松島」と呼ばれる島

篠島は三河湾に浮かぶ有人離島。知多半島と渥美半島に挟まれ、それぞれの半島から10km以内に位置しています。知多半島先端の師崎港(もろざきこう)から高速船で約10分、知多半島の中腹にある河和港(こうわこう)からは高速船で約25分、渥美半島にある伊良湖フェリーターミナルからは高速船で約20分です。篠島は全域が三河湾国定公園。大小10数ヶ所の島々があり、昔から「東海の松島」と呼ばれています。渥美半島、 志摩半島を望む夕日は絶景で「日本夕陽百選」に選出されています。また、島には約800mも続く天然の砂浜「サンサンビーチ」があり、県下随一の海水浴場として多くの人々に親しまれています。また、篠島は古くから伊勢神宮とのつながりが深く、島の最南端である太一岬には「伊勢神宮遥拝所」があります。伊勢神宮の遷宮の際に譲り受けた古材を使用した鳥居があり、そこからは伊勢湾を一望できます。鳥羽や神島、伊良湖、そして伊勢神宮を臨むことができるパワースポットです。この場所には「キラキラ展望台」もあり、平成29年度に「恋人の聖地」に認定され、サテライトスポットとしてモニュメントがあります。恋愛成就祈願のカップルや、プロポーズがふさわしい場所として、若者に人気があります。

弘法大師ゆかりの札所など
歴史を感じる名所が点在

篠島には、弘法大師の知多四国八十八ヶ所の札所が3カ所あります。第38番札所「正法禅寺」と第39番札所「医徳院」、そして番外の「西方寺」です。知多四国霊場または知多四国八十八ヶ所は、弘法大師・空海にゆかりのある寺院が集まった八十八箇所で、知多半島を一周する順路を取っています。九州の篠栗四国八十八箇所、瀬戸内海の小豆島八十八ヶ所霊場とともに「日本三大新四国霊場」とされています。正法禅寺は、38番目の札所で、正法禅寺応安年間(南北朝時代)の建立。梵鐘(ぼんしょう)は「龍門の梵鐘」として知られています。医徳院は、39番目の札所で、鎌倉時代初期、南知多町大井の医王寺の一坊を移した寺です。西方寺は、番外札所で、室町時代中期、時の天皇の命により、伊勢神宮の用材を使って建てられたといいます。また、島南部の南風ヶ崎には戦国武将・加藤清正にゆかりのある「清正の枕石」があります。徳川家康が名古屋城を築く際、加藤清正が石垣用として最適な篠島花崗岩の大割石を発見。枕を入れて運び出そうとしました。しかし、あまりの大きさにどうしても船に積み出すことが出来ません。仕方なく運び出すのを断念したため、「清正の枕石」と呼ばれています。5.2m×2m、厚さは1.8mの巨岩で、歴史ファンの撮影スポットとなっています。

伊勢神宮に献上するおんべ鯛
奉納祭は島民総出で盛り上げる

篠島は一年を通じて行事が多い島です。1月3日には、島内全ての灯りを消すオワタリさまがあり、4日には島の男衆による大名行列があります。7月に行われる祇園・野島祭りは、漁港から打ち上げられる花火や、100隻近い漁船による船団パレードが人気。毎年10月12日には「おんべ鯛奉納祭」があります。太一御用や大漁旗を立てた船団が伊勢神宮におんべ鯛を奉納するために出港し、島にはたくさんの出店が出ます。おんべ鯛とは塩漬けにされた鯛のこと。地元の漁師によって調達された鯛を樽で10日ほど塩漬けし、海水で洗い、竹串で腹部を広げた状態で乾かすことで作られます。前夜祭では地元のキッズダンサーなどが発表会をするなどで大いに盛り上がります。本祭でおんべ鯛が伊勢に奉納される儀式があります。おんべ鯛は地元小学生の吹奏楽演奏と島民の歓声を受けて伊勢へ送り出されます。おんべ鯛の由来は、日本書紀の記録にさかのぼります。伊勢神宮を建立した天皇の一行が船で伊勢湾を旅していて篠島に立ち寄った際に、篠島の海産物、特に鯛を喜ばれ、ぜひ伊勢神宮へ献上してほしいと言われました。それ以来、毎年3回、白装束に身を包んだ島の神職がおんべ鯛を調製し、船団を仕立てて対岸の伊勢神宮内宮へ献上しているといいます。

鯛・ふぐ・しらす…
新鮮な魚介を堪能して

夏の海水浴シーズンが到来すると、篠島海水浴場は賑わいます。夏休みのイベントとして「魚のつかみどり」も行われ、子どもも大人も参加できます。海の管理釣り堀「篠島釣り天国」では、放たれている鯛やハマチ・鰺等、大小さまざまな魚の釣りを、篠島には女性や子どもも気軽に楽しむことができます。三河湾と伊勢湾の潮流が交じり合う場所に位置する篠島の海は、恵み豊かな海となっており、多くの魚介類が水揚げされます。そのため、四季を通じて、旬の味覚を存分に味わうことができます。なかでも篠島は「ふぐの島」として知られています。とらふぐの水揚げ高は愛知県が全国トップとなる年もあり、山口県と並ぶふぐの名産地です。フグの旬は10月~3月。漁師が冬の海で獲ったとらふぐは絶品です。通年食べられる真鯛も格別。刺身でも塩焼きでも美味しく、身がしまっていて、食べると甘さが口の中に広がります。ほかにも日本一の漁獲量を誇る「しらす」も自慢。夜半過ぎ、しらす漁の漁船群が出航する際は、港全体が昼間のように明るくなります。また、篠島の真蛸は島周辺に集まる小魚や貝をエサにしているため肉厚で濃厚な味わいです。

情報提供 / 篠島観光協会

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