現代の疲れを癒してくれる
自然美豊かな島

SHIMA INFORMATION

近畿エリア/ 三重県

菅島 すがしま

面積
約4.52㎢
人口
約518人
観光スポット
神社・仏閣、自然、灯台
特産
魚介類
アクセス
鳥羽駅から鳥羽マリンターミナルへ徒歩で約7分、市営定期船で約15分
URL

菅島 sugashima

200m級の大きな山々と
伝説を残す魅力あふれる島

鳥羽港から東に約3㎞のところに位置している菅島。菅島を含む隣島6島により、離島振興対策実施地域の「志摩諸島」として構成されています。東西に広く南北に狭い細長い島で周囲約13㎞の小さな島です。「山家集」でも菅島を詠んだ歌もあります。また、島の伝説として言い伝えられているのが「ともかづき」という妖怪。海女が1人でアワビを採っていたところ、自分の生き写しのような海女に出会いました。ところが水面に上がりあたりを見回してみても誰もいません。この自分の生き写しのような海女の正体が「ともさかずき」です。この妖怪は海女を海中のより魅力的な場所へと誘います。しかし、それについていってしまうと潜水時間が長くなり命を落としてしまいます。島にはともかずきの誘いで命を落とした海女の伝説が今も残されています。そのため、海女が無事に帰って来られるよう、磯手ぬぐいやアワビを採るための道具には魔よけ効果のある印をつけるようになりました。ほかにも、菅島には236mを超える「大山」、200m級の「サカデン山」や「ボシ山」など壮大な自然がそのまま残されています。

季節折々に咲き乱れる草木が美しく
3つの谷からなる活気ある集落

大きな山々には季節ごとにさまざまな草木が咲き誇ります。1〜2月ごろ、大山の山頂付近には紅ツゲが紅葉しはじめます。また5月になると神宮ツツジが咲き、真っ赤に染まる山頂は圧巻です。小さいながらも3つの谷からできている菅島は東北岸に集落が密集しており、産業のメインは漁業。1日8便の定期船が運航しています。切符を売っている販売機の横には、特産品のひとつであるワカメが売られおり、普段口にしているワカメとは各段に違います。味噌汁の具や、さっと湯通しをしてサラダにしてもおいしく、お土産にも自家用にもおすすめの特産品です。観光客は、島内にある4軒の旅館や民宿が利用できます。きれいな島で、海の幸もたくさん採れ、ワカメはもちろんのこと、どれもおいしさは一入です。海水浴場もあるので、家族連れで楽しむことができます。冬場は海に囲まれていることもあって風が強いので、暖かい服装で出かけることをおすすめします。のんびりと散策をしたい方、釣りを存分に楽しみたいという方も多く菅島に訪れています。

島のシンボル菅島灯台と
山家集にも歌われているスポットめぐり

定期船のりばから左手の海岸沿いに歩いていくと、菅島の最大のシンボルでもある現存する日本最古の洋式灯台「菅島灯台」があります。船乗り場から徒歩で約30分のところにあり、島っ子ガイドでは、菅島小学校に通う児童が島のおすすめスポットを案内してくれます。冬場にはご来光を見るために、菅島灯台へ訪れる観光客もおり、その景色は素晴らしいの一言に尽きます。ウォーキングに慣れている方は、大山まで足を運んでみてください。山頂から眺める景色は、ウォーキングの疲れを忘れてしまうほど見応えがあります。そして、西行法師の和歌を集めた「山家集」は、上巻には四季の歌、中巻には恋や雑の歌、下巻には旅や恋百首など1500余首で構成されています。この中の下巻に、菅島の歌が納められています。菅島の海岸には黒い石が多く、答志島は逆に白い石が多いことから、それにちなんだ歌が詠まれています。目を通すだけでも菅島の風景が脳裏に浮かんでくる、風情ある歌となっています。海岸沿いには黒い石がどのくらい存在しているのか、歌のような場所を探しに島内ウォーキングをするのもおすすめです。

古くから受け継がれてきた祭りや
由緒ある菅島の神社めぐり

しろんご浜で行われる「しろんご祭」は、伊勢志摩の中でも海女の祭りとして代表的な存在です。地元では「しろんごさん」と呼ばれており、数百年も前から大漁と豊漁、安全を祈願するために行われています。お祭りが行われる白浜は1年を通じ禁漁区となっていますが、祭りが行われる日だけは漁が許されるため、一斉に海女たちが海へと入っていく姿はとても勇敢で見応えがあります。ほら貝の合図で雄雌番のアワビを獲るために競い合い、1対のアワビを「まねき鮑」と呼び、1番最初に獲った海女がその年1年の海女頭となり、豊漁が約束されるといいます。また、菅島にはしろんご祭りが行われる白髭神社をはじめとして、1840年と1850年の棟札が残されている菅島神社も立ち寄りたい神社のひとつです。境内の祠にある神様は綿に包まれており、その姿を見ることはできませんが、島に子どもが産まれると島民は菅島神社へお宮参りに訪れます。子どもの健康と成長を祈願するため、薄い真綿をかけていくので、神様の姿が見えなくなりました。ほかにも、覚心宗円首座によって開基・創立された冷泉寺、1983年に大山に航空自衛隊機が激突したことで、亡くなった方の冥福を祈るために建立された「航空自衛隊慰霊碑」にもぜひお立ち寄りください。

情報提供 / 鳥羽市役所観光課

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