小説の舞台にもなった
自然美あふれる島

SHIMA INFORMATION

近畿エリア/ 三重県

神島 かみしま

面積
約0.76㎢
人口
約325人
観光スポット
神社、灯台
特産
コノシロ、タコ、イセエビ
アクセス
鳥羽駅から鳥羽マリンターミナルへ徒歩で約7分、市営定期船に乗船し約40分
URL

神島 kamishima

4つの有人離島の中で本土から1番遠く
漁村ならではの地形を活かした村

鳥羽港の北東約14㎞のところにあり、三重県の有人離島の中で本土から1番遠く、愛知県の伊良湖岬の西の方約3.5㎞の伊勢湾口に位置しているのが神島です。三重県の有人離島は神島を含め4つありますが、その中の1つである菅島よりも伊良湖岬の方が近い島で、周囲は3.9㎞と小さく、平坦地が少ないのが特徴です。大半が山地のため、港から山の上にかけて階段状に家が連なっていますが、これは漁村特有で、太平洋側からの強い風や波から家を守るための工夫の1つとなっています。また、鳥羽市の天然記念物に指定されているカルスト地形は、長い年月をかけて自然が作り出したアート作品として広く知られています。昔は、歌島(かじま)や亀島などと呼ばれていましたが、神が支配する島として信仰があったことから「神島」と呼ばれるようになったといわれています。三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台として神島は有名で、映画化されたときにはロケ地としても使用されています。映画の中では歌島(うたじま)という形で神島が登場しています。神社には数百あまりの神宝が秘蔵されており、弁天岬は数少ない自然公園法の第一種特別地域(現在の景観を極力保護することが必要な地域)に指定されています。漁港と観光のバランスの調和を目指し、神島を守るため市全体ではさまざな活動が行われています。

八代神社と神島灯台に立ち寄った後は
地元で採れた食材を使った料理を堪能

まず島へ行ったら立ち寄りたいのが八代神社。住宅地の中の急な階段をのぼっていくと現れる鳥居、さらにその上にある階段をのぼると本殿があります。神島を見渡せる場所にあり、海の安全を守る神社で、神社の麓には独特な風情のある時計台があります。神社の裏側には島が1周できるように舗装されたコースもあります。神社でお参りをしてから、恋人の聖地のプレートがある神島灯台など神島の観光スポットを巡りながら神島を堪能してみましょう。食事は山海荘がおすすめ。潮の流れが早い厳しい環境で育った魚介類の旨みを余すことなく味わえる豪快な料理が大人気です。小さい島ながらも宿泊施設は3軒ほどあり、それぞれその日に採れた食材を使った豪華な料理が提供されています。1日に4回ほどしか定期船が往復していないこともあり、泊まりで神島へ訪れる観光客が多く、家族連れはもちろんですが、恋人の聖地として人気のスポットでもあることから、カップルで訪れる方も増えてきています。

日本秘境100選や灯台50選にも選ばれ
恋人の聖地としても人気の島

本土から約40分の場所にある神島へは、市営定期船が1日に4便運航しています。4つある有人離島の中では本数が最も少なく、近年は過疎化が進んでいました。しかしながら、1989年に旅雑誌の創刊を記念して開かれていたシンポジウムにおいて、神島が日本秘境100選に選ばれたことをきっかけに、観光客が増えてきました。神島には真っ青な海と白い塔にも見えるカルスト地形のコントラストが神秘的な景観をはじめとして、島名にも納得するほど壮大な景観が広がっています。また、神島のシンボルでもある神島灯台は、日本の灯台50選に選出されています。島内で唯一、島を見渡せるの場所にあるため、景観は抜群。2006年には愛を誓い合うのにふさわしい場所としても選ばれました。神島は島全体が恋人の聖地として有名で、全国から恋人たちが訪れます。また、1914年に世界で初めて無線電話を実用化したのが、鳥羽、答志島、神島となっており、これをきっかけにして世界各国で無線電話の導入がはじまった経緯があります。

壮大な景色と自然がおりなす
島のすべてが観光スポット

自然公園法の第一種特別地域に指定されている神島で、必ず立ち寄っておきたいのがカルスト地形です。白くそびえ立つ岩は、石灰岩が長い年月をかけて風化してできたもので、この土地ならではの気候や地質の構造などさまざまな条件が重なって作り出されました。自然の壮大さを肌で感じられ、観光スポットとして人気があります。島の反対側にあるこの場所は、港から徒歩約30分で到着します。この場所から眺められるカルスト地形は島全体のほんの一部分ですが、それでもその大きさには圧倒されます。市の指定天然記念物にも指定されており、隣にはニワの浜があるので散策もできます。また、カルスト地形までの順路にある監的哨跡も、神島のビューポイントとして人気があります。監的哨跡は、渥美半島の先端である伊良湖岬から伊勢湾に向け砲弾を撃ち、その飛距離を測ったとされている場所。三島由紀夫の小説「潮騒」のクライマックスにも登場しています。建物の中から窓越しに見える景色は、時を忘れて見入ってしまうほどの絶景です。もちろん、小説を詳しく知らない方でも説明のパネルが設置されているので、雰囲気を味わうことができます。

情報提供 / 鳥羽市役所観光課

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