切り立つ断崖と緑の草原
雄大な風景が広がる島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 島根県

西ノ島 にしのしま

面積
約56㎢
人口
約2,600人(2026年10月時点)
観光スポット
国賀海岸、摩天崖、通天橋、焼火神社、由良比女神社
特産
イカ、岩ガキ、サザエ、アワビ、ヒオウギ貝、ブリ、アジ
アクセス
①松江駅から連絡バスで約40分、七類港または境港へ。七類港・境港からフェリーで約2〜3時間、または高速船で約1〜2時間
②米子駅からJR境線で約50分、境港駅へ。七類港を利用する場合は、境港駅前から連絡バスで約15分。七類港・境港からフェリーで約2〜3時間、または高速船で約1〜2時間
URL
https://nkk-oki.com/japan/

西ノ島 nishinoshima

牛や馬がのんびり過ごす
断崖沿いに続く放牧地

島根半島の北方、日本海に浮かぶ隠岐諸島。そのうち中ノ島、知夫里島とともに「島前(どうぜん)」を構成する西ノ島は、3島のなかで最も大きな島です。島を代表する景勝地・国賀海岸には、約7kmにわたって粗面玄武岩の海食崖や海食洞が続き、大山隠岐国立公園にも指定されています。なかでも象徴的なのが、海抜257mの大絶壁「摩天崖」。海食作用によってできた崖として日本有数の高さを誇り、周辺の放牧地では牛や馬が草を食べる姿も見られます。また、岩の中央部が波によって削られ、巨大なアーチ状になった奇岩「通天橋」も、このエリアを代表する景観のひとつです。摩天崖から国賀浜へ続く遊歩道は約2.3km、高低差約250mで、「遊歩百選」にも選ばれています。途中には断崖や奇岩を見渡せる場所があり、春から秋にかけてはオキタンポポやオキノアザミなどの草花や、上空を飛ぶアマツバメなども見られます。往復の所要時間は約120分。切り立った崖や草原など、長い年月をかけて形づくられた西ノ島の自然を歩きながらたどることができます。

魚介から黒毛和牛まで
暮らしに根づく豊かな恵み

西ノ島では、イカや岩ガキ、サザエ、アワビ、ヒオウギ貝、ブリ、アジなど、多彩な海産物が特産品として挙げられています。なかでも岩ガキは、1992年に西ノ島で全国に先駆けて養殖に成功した食材。出荷までに最低3年ほどかけて育てられ、3月から5月ごろが旬です。サザエやアワビも、島で親しまれている海の幸のひとつ。刺身やつぼ焼き、炊き込みご飯など、さまざまな料理で味わわれています。隠岐では一年を通してイカ漁も行われ、特に初夏から秋に旬を迎える白イカは、甘みとやわらかな食感が特徴です。また、西ノ島では漁業に加えて畜産業も盛んで、約900頭の牛と約50頭の馬が飼育されています。「隠岐牛」として出荷されるのは、隠岐で生まれ育った未経産の雌の黒毛和牛のうち、肉質等級4等級以上などの条件を満たしたもの。国賀海岸などに広がる放牧地も、こうした島の産業を支える場所のひとつです。周囲の海で水揚げされる魚介と、島内で育てられる牛。それぞれの環境から生まれる食材が、西ノ島の食文化や暮らしとつながっています。

岩窟に抱かれるように建つ
船乗りたちの祈りを受け継ぐ社殿

焼火山の中腹に鎮座する「焼火神社」は、古くから海上安全の神として信仰されてきました。明治以前は焼火山・雲上寺と称し、「焼火権現」として親しまれていた神社です。現在の社殿は1732年に建てられたもので、木造の神社建築としては隠岐で最も古く、1992年には国の重要文化財に指定されています。大きな岩窟からせり出すように建つ姿も特徴のひとつ。標高452mの焼火山へ続く参道には、神域として守られてきた多様な植物が生い茂り、周辺は県の天然記念物「焼火神社神域植物群」に指定されています。また、隠岐への航海中に遭難しかけた後鳥羽上皇が、山に灯る御神火に導かれたという伝承も残されています。この火は、かつて船乗りたちの道標として機能したとされ、江戸時代に日本海を航行した北前船の船乗りたちも、山の近くを通る際に航海の安全を祈りました。旧正月(2〜3月ごろ)には、現在も島前の各地区から人々が参拝する「初まいり」が行われています。長く受け継がれてきた海上安全への祈りが、今も息づく場所です。

浜に伝わるイカ寄せの伝説
信仰へとつながる不思議な物語

浦郷地区にある「由良比女神社」は、平安時代に隠岐国一宮に定められた古社で、隠岐四大社のひとつにも数えられています。842年には官社に列したとの記録もあり、古くから人々の信仰を集めてきました。鳥居の前には浅い入り江が広がり、その小さな浜は「イカ寄せの浜」と呼ばれています。ここに残るのが、由良比女命が海を渡っていた際、海に浸した手をイカが引っ張り、その非礼を詫びるために毎年イカの群れが浜へ押し寄せるようになったという「いか寄せ伝説」です。実際に、明治・大正期から昭和20年代にかけては、毎年のようにスルメイカの大群が訪れ、浜辺には30軒ほどの番小屋が並んでいたと伝えられています。現在も鳥居前には番小屋が残り、拝殿や石灯籠にはイカをかたどった彫刻も。神社に伝わる物語だけでなく、浜の景観や境内の意匠にも、西ノ島とイカとの深い関わりが表れています。

情報提供 / 西ノ島町観光協会

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島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。