四季折々の花に覆われた
瀬戸内海きっての花の島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 香川県

志々島 ししじま

面積
約0.74㎢
人口
約24人(2021年4月1日時点)
観光スポット
樹齢1200年の大楠、楠の倉展望台、天空の花畑
特産
アクセス
高松駅からJR予讃線で約1時間、詫間駅で下車。バスまたはタクシーで宮の下港へ。宮の下港から定期便で約20分
URL
https://www.mitoyo-kanko.com/shishijimaisland/

志々島 shishijima

花のパッチワークのように広がる花畑
「天空の花畑」で天然の海・山・花を堪能

香川県三豊市に位置し、塩飽諸島に属する小さな有人離島です。詫間港の北側およそ6kmの沖合にあり、周囲は3.8km。島内の最高峰である標高109mの横尾の辻は、島民有志が山林を切り開いて開通させた場所で、瀬戸内の島々が360度見渡せます。西行法師が行脚の途中で島を「獅子に似たる島」としたことをきっかけに獅子島と名付けられた経緯があります。近海が良好な漁場に恵まれていたため、江戸~大正時代までは漁業が盛んで鯛や鰆の宝庫として「黄金の島」と呼ばれていました。第二次大戦後は、キンセンカや除虫菊などの花卉栽培に主軸が置かれ、最盛期の花農家は100軒以上。平地が少ないため、島民が天まで至るほどに急峻な土地を耕したことにより、島全体に花畑が広がり、空から見た島は花のパッチワークの様で「花の島」とも呼ばれていました。現在は過疎化と高齢化が進み、花農家はいなくなりましたが、花畑を復活させるべく島の人たちは活動を続け、現在は「天空の花畑」が観光スポットになっています。瀬戸内海を一望できる山や展望台、自然が生み出した大楠など、島々では天然の海・山・花の景色を心置きなく堪能できます。島のほとんどの道は急で細い坂道や階段も多いため国道や県道がなく、自動車や自転車は利用できません。島内の散策には徒歩がおすすめなので、履き慣れた靴でお越し下さい。島内にはお店や自動販売機がないため、飲み物の持参は必要不可欠です。また宿は1軒しかないので、予約が必要です。郷土料理として、おひら(煮物)、なます、茶粥などが有名です。

神秘的な圧巻のパワースポットで
思いっきり深呼吸してみる

さぬき百景の1つで、香川県の天然記念物に指定されている樹齢1200年の大楠が島のシンボル。島の中腹あたりに位置し、徒歩20分ほどで行くことができます。1本の幹ではなく四方に伸びた枝が圧巻で神秘的。幹周り12m、高さ22.5mの巨木は島のパワースポットとして注目を浴びています。島のいたるところに大楠までの看板がありますが、ポイントは大楠までを案内するカメの看板。カメの看板をたどっていけば最短ルートで大楠までたどり着くことができます。7月中旬にはウバユリが咲き誇る姿を目にすることもできます。「志々島大きな木プロジェクト」や「瀬戸内オリーブ基金」、志々島を愛するボランティアの方々によって草刈りなどの整備が行われ、志々島のシンボルである大楠をはじめとする瀬戸内の美しい自然を守る活動が行われています。できるだけ人の手を入れずに自然のままの大楠の木を保存していく方針で進めています。この大楠は2004年に公開された映画「機関車先生」のシーンにも登場しています。島内にある手づくりの解説パネルには、島の歴史を紹介したり、映画のロケの記録などが写真で展示されています。大楠の上にある小さな木造小屋は手づくりの楠の倉展望台。瀬戸内海を一望できる落ち着くスポットで思いっきり深呼吸すると、活力がみなぎってくるのを感じられます。

花が咲き誇るシーズンが狙い目
「天空の花畑」で四季折々の花を愛でる

かつては島全体に花畑が広がり、「花の島」と言われた志々島。現在は花農家さんが少なくなっていますが、島の人たちが「天空の花畑」の花を守り、育てています。鮮やかなオレンジ色のキンセンカや、さわやかな白が眩しいなでしこが一面に咲き誇る光景は、まるで花の絨毯です。花畑のベストシーズンは、3月下旬〜6月下旬です。なでしこ(4月下旬〜6月下旬)、芝桜(3月下旬〜4月下旬)、キンセンカ(4月上旬〜5月上旬)、あじさい(5月下旬〜6月中旬)のシーズンが見ごろです。船の出発までは、島の唯一の休憩所「くすくす」で珈琲を飲んで一息ついたり、島で飼われているヤギを見て癒されたりするのがおすすめ。「くすくす」は築100年の民家を改装した実に風情ある場所です。メニューはコーヒーなどの飲み物やオリジナルのお土産やアイスクリームなども販売し、休憩だけではなく船の待合室や談話室としても利用でき、和やかな雰囲気が島の人たちに愛されているスポットです。また、島唯一の宿泊施設「ゲストハウス きんせんか」は島ならではの古民家ステイが体験できる施設。島内にはお店がないので、食材を持ち込んで調理するスタイルです。調理器具やお皿、調味料は常備されています。テレビはなく、虫の鳴く声、葉が風に揺れる自然の音を感じて過ごします。

両墓制の名残りを感じるカラフルな小屋
波打ち側に座ればゆったりとした時間を過ごせる

その昔、西日本には両墓制という風習があり、亡くなった人を埋葬する場所(埋め墓)とお参りする場所(参り墓)とが別々に設けられていました。火葬が普通になった今でも、志々島や塩飽(しわく)諸島の島々ではその名残りが見られます。中でも志々島の埋め墓は独特のもので、霊屋(たまや)というカラフルな小屋が建ち並んでいます。それはまるで、歴史感じるミニチュアワールドのようです。また、島では3頭のヤギが飼育されております。基本的には小屋にいますが近くの原っぱにいることもあるので、見られることがあるかもしれません。ほかにも、波打ち際に座って海を眺めるのもまた違った景色が楽しめるので、おすすめです。

情報提供 / 三豊市観光交流局
画像提供 / 三豊市観光交流局

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