アートが光る
瀬戸内海に浮かぶレトロな島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 香川県

粟島 あわしま

面積
約3.72㎢
人口
約179人(2021年4月1日時点)
観光スポット
粟島海洋記念館、漂流郵便局、粟島芸術家村、西浜、ぶいぶいガーデン
特産
アクセス
高松駅からJR予讃線で約1時間、詫間駅で下車。バスまたはタクシーで須田港へ。須田港から定期便で約15分
URL
https://www.mitoyo-kanko.com/awashimaisland/

粟島 awashima

夏の風物詩は幻想的な光の世界
青く海に輝く「海ほたる」鑑賞会

香川県三豊市に位置し、塩飽諸島に属するスクリューの形をした有人離島です。人口は179人と瀬戸内海に浮かぶ小島にしては多く、島内にはアートプロジェクトの作品や建物が残り、観光客を楽しませてくれるスポットが多数あります。かつては北前船の寄港地として栄え、1897年に日本最古の海員養成学校が設立したのち世界の海で活躍する多くの人材を輩出。1987年に廃校となり、90年余の長い歴史に幕を閉じました。その跡地は「粟島海洋記念館」として新しく生まれかわり、観光名所となっています。島内にはいくつかの宿泊施設があり、そのうちの一つである「ル・ポール粟島」では、夏の夜にここに宿泊した方限定で「海ほたる」の鑑賞会が行われます。夜の海中で放つ青く光る海ほたるは、実に幻想的。別途有料で捕獲体験もできます。6月〜10月ごろまでの限られた鑑賞シーズンですが、粟島の夏の風物詩となっています。海とは逆に、島内には標高222mの城山(じょうのやま)があり、山頂からは瀬戸内に浮かぶ島々が360度のパノラマビューで見渡せます。日中は城山から壮大な空と瀬戸内海や島々を眺め、夕暮れ時には粟島港から徒歩15分の場所にある西浜で夕日に心を震わせ、夜には幻想的な海ほたるで癒されるショー。1日を通して島のさまざまな景観を堪能できます。島内にある商店「武内商店」では飲み物や食品、日用品などが置いてあり、「ビール」「アイスクリーム」と書かれたレトロな看板が昔ながらの良き雰囲気を残しています。島内での移動はレンタサイクルやグリーンスローモビリティを活用しますが、観光スポットは徒歩で回ることもできます。

アートプロジェクトを随所に感じる
心に響くアートスポットが点在

アートの島としても人気が高く、全国各地から寄せられた誰かに届けたい想いを綴ったはがきを展示している「漂流郵便局」や、瀬戸内国際芸術祭で制作された若手アーティストの作品を展示している「粟島芸術家村」があります。アートプロジェクトとして「漂流郵便局」を手がけたのは現代美術家の久保田沙耶さん。第2回の瀬戸内国際芸術祭がきっかけとなり誕生し、今は亡き家族や大切な人、かつての恋人など過去・現在・未来と届け先が不明な手紙はなんでも受け付けてくれる、ほかにはない郵便局です。これまでに届いた手紙は2020年時点で4万通を超えているといいます。島内には、アーティストが島で生活をしながら創作活動をしていた旧粟島中学校「粟島芸術家村」があり、作品を展示公開しています。ほかにも島内にある見どころアートスポットは多数点在。古民家をリノベーションして家をキャンバスに見立てたゲストハウス「Art Canvas Awashima」や、粟島の上新田地区には、愛らしくにっこり笑う丸型のお地蔵さんや人形のアート作品が目印の「ぶいぶいガーデン」があります。これは、漁業で使われなくなったブイ(浮き)を再利用して製作。島の随所に感じるアートスポットでは、きっと心に響くものがあるはずです。

島ならではの宿泊施設が充実
ハイキング後のバーベキューや島の食材に舌鼓

島内にはいくつかの宿泊施設がありますが、城山でのハイキング後に、ル・ポール粟島で貸切風呂(有料)やバーベキュー(要予約)を楽しむのがおすすめのプラン。城山は粟島港から約1時間ほど里山を歩きます。標高222mとはいえ、なだらかな坂道が多いので、登山初心者でも登ることができます。ル・ポール粟島は宿泊施設だけでなく、レストランやテニスコート、屋外のキャビンがあり、家族が宿泊するにもおすすめの施設。施設とはまた雰囲気が違う「民宿ぎんなん」では、島の食材を使った料理が自慢の宿です。自家菜園の島野菜やその日獲れた魚介をふんだんに使用した「島ごはん」が堪能できるのが最大の魅力です。1日1組5人までと大変貴重なプランですが、こじんまりと島の風景を見ながら島の恵みをいただくのは、至福のひとときです。粟島海洋記念館前を通って海沿いを歩くと、「あわろは食堂」があります。ここでも島の食材を活かしたランチやパフェなど、見た目にもおしゃれなメニューが豊富です。

山・海・町に残る歴史が生むシンボル
フォトジェニックな風景を楽しむ

島に着くとまず目に飛び込んでくるのが一面淡いグリーンの建物「粟島海洋記念館」です。爽やかな空とのコントラストが美しく、フォトジェニックな雰囲気を醸し出しています。中もグリーンで覆われ、館内には社旗や船の部品、航海に関わる資料などが今もなお残されています。粟島港から徒歩8分のところにある梵音寺には大きなタブノキがあり、香川県の保存木に登録されています。樹高は約12.5m、太い幹はもちろんですが、横にも縦にも枝を伸ばす様は圧巻です。花が咲くのは5月ごろで、8月〜9月にかけて黒紫色をした実がなります。海辺に立つ鳥居がシンボルの馬城八幡神社は、参道が砂浜まで続いている珍しい神社です。潮の満ち引きによって印象が変わるのも見どころ。山にも海にも町の中にも歴史あるシンボルがしっかりと残された島です。島では厄払いと大漁・豊作・海上安全などを祈願して行われる粟島神社百々手まつりがあり、そこで行われる弓射儀礼は香川県の無形民俗文化財に指定されています。古くから受け継がれる伝統と歴史ある儀式は、古い書物などにも多数残されていることから文化的な価値も高いといわれています。夏には神楽祭、秋に秋季例大祭があって、島のまつりはにぎわいを見せます。

※漂流郵便局 営業:第2・4土曜日 13:00~16:00
※粟島芸術家村 営業:毎週土曜日 13:00~16:00

情報提供 / 三豊市観光交流局
画像提供 / 三豊市観光交流局

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