無数に浮かぶ島々を
一望できる風光明媚な島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 熊本県

天草上島 あまくさかみしま

面積
225.95㎢
人口
26,317人(天草市含む)
観光スポット
千巌山、次郎丸嶽・太郎丸嶽、ミューイ天文台
特産
天草大王、天草梅肉ポーク
アクセス
熊本空港から空港リムジンバスで約50分。桜町バスターミナルで下車。桜町バスターミナルから快速バスあまくさ号で約1時間40分、松島バス停で下車
URL
https://kami-amakusa.jp/

天草上島 amakusakamishima

山頂から天草の島々を見下ろす
日本3大松島に数えられる景勝地

天草五橋の5号橋、松島橋を渡った先にある天草上島。熊本県の島で2番目に大きい面積を有し、日本では16番目の大きさです。天草上島と大矢野島の間に広がる瀬戸を松島といい、宮城県の松島や佐世保の九十九島と共に日本3大松島に数えられる景勝地。前島、永浦島、中島、樋合島など30余りの小さな島々と、平瀬が龍安寺に見られる枯山水の庭石のように点在する多島海です。松島エリアの中でも天草上島にある千巌(せんがん)山と高舞登(たかぶと)山からの眺望が素晴らしく、心が落ち着く景色を見せてくれます。1956年に雲仙天草国立公園に編入され、1966年9月には天草五橋が完成したことにより、観光地として大きく脚光を浴びると同時に、社会基盤の整備が進み、各種産業の発展に大きく寄与。一方で、1972年に発生した「天草大水害」の際、姫戸町、龍ヶ岳町、松島町では1時間の降水量が最大130㎜になり、土砂災害の発生により多くの死傷者・行方不明者が出てしまう事態になりました。その後、2004年3月31日に天草の玄関口として結びつきの強かった天草上島4町(大矢野町、松島町、姫戸町、龍ヶ岳町)が合併して上天草市となっています。上天草の東側、姫戸にある「永目十五社宮」の境内に根を張るのは、推定樹齢300年以上のアコウ樹。幹の高さは15m、幹回りが約11mもあり熊本県で1位、全国3位の大きさを誇ります。境内の敷地いっぱいに根が張り出し、年輪の重さを感じさせる御神木です。

古くからの伝承が残る上島の山々で
四季折々の自然を感じながら登山

天草上島にある山々は古くから親しまれており、様々な伝承が残っています。「千巌山」は国指定の名勝に指定され、天草五橋が一望できる山。天草四郎が天草島原の乱に出陣するとき、この山頂で出陣の祝宴を張って、杓子で祝盃を酌み交わしたといわれており、かつては「手杓子山」と呼ばれていました。千巌山公園に植えてある桜と自生している山桜が咲き、訪れる人々の目を楽しませます。「高舞登山」は「戦国時代に地元の武将が山頂で舞いを楽しんだ」という伝承からその名がつけられました。ここから見る夕陽は「日本の夕陽百選」に認定されているほど美しく幻想的です。また、兄弟岳で共に九州百名山に選ばれている「次郎丸嶽・太郎丸嶽」では仲の良い兄弟山の話が伝わっています。兄の太郎丸のほうが高い山だったのですが、弟の次郎丸が兄の影になって松島の島々に沈む夕陽を見ることができなかったため、頂上を崩して弟より低くなり、次郎丸は毎日松島の美しい景色と夕陽を見られるようになったそうです。ジグザグの稲妻返しや、ロープを使った「次郎落とし」という一枚岩を登るなどバラエティ豊かなトレイルを楽しめます。

希少な生物、日本一の星空の観察や
サイクリングなど楽しみ方は無限大

島にそびえる山は、頂からの景観以外にも魅力が豊富です。標高約370mの「白嶽(しらたけ)」では、4月頃に絶滅危惧種に指定されている「アマクサミツバツツジ」が咲きます。世界中で天草上島にしか生息していない大変珍しい花です。落差15mの「不動の滝」や世界最小級の「ハッチョウトンボ」、熊本県の天然記念物に指定されている「ヒモヅル」など、希少な生き物や植物を観察することができます。白嶽が属する「姫戸白嶽森林公園」内にはキャンプ場、不動の滝、矢岳神社、矢岳巨石群遺跡、九州自然遊歩道、天草では珍しい高地の湿地帯など、森林浴と癒しに最適です。また、島の右下にある標高470mの「龍ヶ岳」は環境省から「星空日本一」に選ばれた実績を持つ、光害のない恵まれた環境。天草の方言である”ミューイ”(見よう)から命名された「ミューイ天文台」では惑星や星雲・星団が観測できたり、バンガローやテントなどキャンプ場もあり、家族や友達と1日中楽しめる自然公園です。また、劇場版【弱虫ペダル】で天草五橋を舞台にレースが繰り広げられたことから、天草上島をぐるっと「1周する「天草上島ぐるっとルート」や、島の中央を通る「オレンジラインルート」など、近年サイクリングを楽しむ人が増えています。

海にも山にも恵まれた土地の
美食や美人の湯で癒されたい

1966年に天草五橋が開通したことを記念して、毎年9月に「天草五橋祭」が開催されます。エネルギッシュな「天草五橋祭道中踊り」や、海上花火が夜の海を美しく彩る「海洋花火大会」、天草松島の海上で繰り広げられる「白龍船競漕大会」、「魚のつかみ取り大会」など、多彩なイベントで毎年賑わう祭です。海洋花火大会では、海上で花火が打ち上がり、海面にも美しい光が写って素晴らしい光景が広がります。海に囲まれた島のためタコやタイ、エビなどの海産物が豊富ですが、国内最大級の大きさを誇る「天草大王」や、梅肉エキス入りの餌で育った「天草梅肉ポーク」も島の特産品。天草大王は熊本県が10年の歳月をかけて復元した幻の地鶏で、肉の歯ごたえと甘味のある脂が美味です。天草梅肉ポークは、梅のエキスを豚に与える独自の飼養技術で、箸で切れるほど柔らかくヘルシーな食感が人気を集めています。また、上天草は悠々と湧き出る温泉の宝庫。特に、大矢野温泉と松島温泉は天草を代表する温泉です。松島温泉は、ナトリウム塩化物泉で、肌に優しいまろやかな湯触りを楽しめる泉質から、別名「美人湯」と呼ばれるほど女性に好評。ほとんどの大浴場、露天風呂から「日本の夕陽百選」に選ばれた鮮やかな夕陽を大パノラマでのぞくことができ、疲れた心と体をリフレッシュしてくれます。

情報提供/天草四郎観光協会

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