とびしま海道の南に浮かぶ
風情がある小さな離島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県

斎島 いつきしま

面積
約0.7㎢
人口
8人(2023年時点)
観光スポット
蛭児神社、真名板海岸
特産
アクセス
豊島港から斎島汽船で約17分
URL

斎島 itsukishima

豊かな漁場に囲まれた
斎灘に浮かぶ神宿る島

安芸灘諸島の一つ豊島の南に約6km、斎灘に位置する斎島。島へのアクセスは船のみで、大崎下島の久比港から3つの港を通る定期船に揺られて約30分で訪れることができます。名前の由来は神社に納めるための幣料(へいりょう)を斎内親王(いつきないしんのう)が与えたことにあり、古来より近隣を航行する船人たちの信仰を集める島でした。豊臣秀吉が命じた「海賊禁止令」により一時は無人島になった歴史もありますが、1620年ごろに近隣の島々から人が集まり定住して「蛭児(ひるこ)神社」が建立されています。1690年ごろからはアビ鳥の習性を利用したアビ漁が盛んになり、アビ漁の島として知られていました。漁業のほかに柑橘やサツマイモの栽培も行われ、最盛期には500人超が居住し島内には小学校もありました。2024年現在ではアビ漁こそ行われていないものの、島には絶好の釣りポイントが多数あり、斎島で釣りを楽しみたい方は宿泊施設がないので、船便の時間を確認しておきましょう。また最も近い安芸灘とびしま海道の島々から少し離れていて周辺に島がないため、孤島・秘境好きにおすすめです。飲食店や商業施設などはありませんが、港付近にある島唯一の集落ではのんびりとした島暮らしを垣間見ることができ、島の南側には白砂が美しい「真名板海岸」もあります。都会の喧騒を忘れて、のどかな風景を満喫できる島を訪れてみましょう。

島の歴史と馴染み深い
江戸時代から栄えたアビ漁

瀬戸内海の芸予諸島のなかにある斎島。潮の流れが早い斎灘に囲まれ、斎灘の潮にもまれて育った魚は身がしまっていて味がいいと評判です。1690年ごろから斎島沖で「アビ」が飛来する好漁場であることが発見され、アビ漁が盛んであった島として知られています。アビは12月下旬ごろに北極圏、アジア大陸北部からやってきて春になると北へ帰っていく渡り鳥です。アビがイカナゴを捕食する習性を利用し、同じくイカナゴが好物である真鯛やスズキが群がる場で漁業を行っていました。昔の漁師はお互いの協力のもとアビを大切にしていたので、馴染みのアビがいて顔の見分けがついたり、馴れると漁師の手から餌を食べたりしたそうです。島とともに盛んになったアビ漁ですが、アビの飛来数激減と手漕ぎの伝馬船の重労働による後継者不足のため1986年を境に衰退してしまいました。今でもアビが飛来する海域は「アビ渡来群游海面」として国の天然記念物に、またアビは広島県代表鳥・県鳥に指定されています。斎島フェリー乗り場のすぐ近くには、1995年に閉校した斎小学校跡地を利用してつくられた研修宿泊施設「あびの里いつき」がありました。2009年4月に閉館し、そこにあった県内唯一のアビ漁に関する資料展示室は、2017年から豊島の豊浜まちづくりセンター内に移設されています。

情報提供/呉市豊浜市民センター

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イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
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