橋で四国本州とつながり
古代蓮が咲き乱れる島
SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 徳島県
島田島 しまだじま
- 面積
- 約5.72㎢
- 人口
- 約197人
- 観光スポット
- 鳴門スカイライン、四方見展望台、古代蓮
- 特産
- 古代蓮、レンコン、古代米
- アクセス
- JR鳴門駅前から徳島バス北泊線で島田渡へ。島田島渡船(自転車・人)専用は無料。鳴門北インターから車で堀越橋を渡り約15分
島田島 shimadajima
四方が違う海に面した風光明媚な島
昔の自然がそのまま残る素朴な景観
島田島は徳島県の北東側に位置し、徳島県で2番目に面積が広い島です。北は播磨灘、東は鳴門海峡、南はウチノ海、西は小鳴門海峡と東西南北が違う海に面しています。1971年には鳴門スカイラインが開通し、四国、大毛島と陸続きになりました。鳴門スカイラインと呼ばれる前は、徳島県亀浦櫛木線と知られており、鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島)から鳴門市瀬戸町(四国徳島県)を結ぶ生活道路でした。現在は波の穏やかな瀬戸内海、小鳴門海峡を眺められる観光名所でもあります。島には大出島方面からは鳴門北インターで堀越橋を渡り、四国方面からは小鳴門大橋を渡ると到着します。鳴門スカイライン以外のアクセスとして、自転車を乗せて渡船を利用することも可能です。渡船は地元の高齢者にとっては欠かせない交通機関となっています。路線バスやレンタサイクル、レンタカーなど島内にはないため、マイカーおよびオートバイの利用をおすすめします。島田島内のホテルは1か所ですが、車で数分の大毛島に宿泊施設が豊富。人口は197人と少なく、唯一の小学校である島田小学校は2010年に閉校となりました。島田小学校は山の傾斜に合わせて階段状になっている白いコンクリートの建物で、要塞と評されているほどのスケールです。島の避難所やイベントにも用いられています。島田島には白亜期後期の地層を見ることができる「田尻の浜」があります。砂岩、れき岩からできている地層で、海岸を探すとコダイアマモという植物の化石を見つけることもでき、昔ながらの情景がそのまま残っています。
昔からの豊かな自然をそのまま残し
特産物の古代連・古代米で街おこし
島田島では野生の猿や猪に遭遇することもあるぐらい自然がそのまま残されています。大毛島とつながっている堀越橋での端から眺める絶景や、海に泳ぐ魚影と遭遇することがあるほど、自然をすぐ近くで触れることができます。さらに地域を盛り上げていくため、島内北東部の瀬戸町大島田、中島田、小島田地区において大賀連のプロジェクトが進行しており、新しい観光スポットとして注目を集めています。徳島県内の地域おこしボランティアが中心になり、2014年、大島田の水田に大賀蓮(古代蓮)を植え付けました。当初の作付面積は0.8ヘクタールでしたが、2016年には1.8ヘクタールまで拡大。古代蓮は2000年以上前の古代の蓮の実から開花した花で、1951年に千葉県で発見されました。その後日本全国に根分けされ、島田島にも植え付けられました。古代蓮は友好親善や平和のシンボルともいわれています。また島田島では、古代蓮だけでは継続して栽培育成や畑の管理が難しいという理由で、古代米を扱う県内企業の協力を得て、古代米の栽培を同時に実施。作付面積0.1ヘクタールから0.3ヘクタールに拡大し、古代蓮とともに地元の特産品となるように力を入れています。古代米は有色素米の玄米で黒米、赤米、緑米がありますが、島田島で栽培されているのは黒米。れんこんハウスが活動拠点となっており、不定期営業で、蓮や古代米の直売もしています。
四方の海を見渡せる絶景を展望し
訪問客にも人気な筏釣りを体験
鳴門スカイラインは約11㎞の距離で、海と山に囲まれながら絶景を巡るドライブコース・サイクリングコース・ツーリングコース。途中に駐車場があり絶景を楽しむことも可能です。大毛島とつながっている堀越橋の真下では、堀越海峡の潮流を見ることもできます。鳴門スカイラインの途中には標高100mの位置にある四方見(よもみ)展望台があり、鳴門海峡、紀伊水道、小豆島、瀬戸内海、ウチノ海、大鳴門橋を見渡せる絶景ポイントとなっています。展望台の隣には「フレンチモンスター 瀬戸内フードアート」があり、鳴門金時やすだち、うずしおベリー(いちご)、金柑などの徳島や瀬戸内の素材を生かした季節のスイーツが楽しめます。徳島銘菓「鳴門金時のクリームサンド月へ鳴門へ」を作っているお菓子工房もあります。また、撫佐漁港には7件の筏釣り渡船業者があり、ウチノ海に浮かぶ筏で釣りを体験することが可能。主にアジやサバ、カレイ、鯛、クロダイなどが釣れ、家族連れの訪問客や県外からの訪問客にも人気です。ウチノ海は湖のように穏やかで癒されるポイント。室漁港には沖釣り乗合船業者が1軒あるので、沖釣りも体験でき、冬にはカレイやアイナメなどが狙えます。
ホテルで絶景とフレンチを堪能
古代蓮の観賞以外にれんこん収穫も
古代蓮は天候にもよりますが、6月中旬~8月中旬が見ごろで、6~11時ごろに開花します。古代蓮は午後になると閉じてしまうので、午前中に観察するのがポイント。花の寿命は4日という短さなので観察のタイミングが重要です。北東に位置する大島田では、鮮やかなピンクの古代蓮の一面を見ることができ、県外からの訪問客も多いです。静かな場所で心が清められる眺めとなっています。中島田の古代蓮は白やピンクなどさまざまな色彩を楽しめます。旬の時期のイベントとしてフォトコンテストが開かれ、ほかにも植え付け体験や、地元住民や県外からの訪問客で盛り上がる観蓮祭(不定期)、レンコン掘りなどのさまざまなイベントを開催しています。島田島の高台にあるRIDGEというホテルの中のレストランも観光スポットの1つです。ガラス張りの室内、テラス席が設置され、絶景ロケーションを眺めながらフレンチベースのカリフォルニア・キュイジーヌレストランで過ごせます。鳴門市街地より車で20分ほどの瀬戸内海国立公園にある複合施設内に位置しています。客室は10室で、和室4室、洋室6室のタイプがあり、海を眼下に望む美しい風景に出会うことができます。海峡の食材も堪能でき、身体も心もリラックスできるスパ・エステが揃っているため、解放感に浸る休日を過ごすことができます。
情報提供 / 鳴門市うずしお観光協会