博多湾と玄界灘の境に位置し
日帰りで楽しめる漁業の島
SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 福岡県
玄界島 げんかいじま
- 面積
- 1.14㎢(2021年6月末時点)
- 人口
- 約350人
- 観光スポット
- いたちぐらの浜、遠見山、大臣山、小鷹神社
- 特産
- サワラ、ブリ、サザエ、ワカメ
- アクセス
- 博多駅からバスで約17分、ベイサイドプレイス博多埠頭で下車。ベイサイドプレイス博多埠頭から市営渡船で約35分
玄界島 GENKAIJIMA
大規模地震から復興を遂げ
新しく生まれ変わった島
玄界島は1961年に福岡市に属し、福岡市中心部から北西約20㎞沖に位置するお椀をひっくり返したような形をしています。その形から島のほとんどは傾斜地で、南側に漁港や民家、公営施設などが集中しています。4.4㎞の周囲は徒歩1時間ほどで一周することができます。博多湾と玄界灘の境目の玄海国定公園区域内に位置し、北側に小呂島や柱島、南側は福岡PayPayドームや福岡タワー、能古島、西側に糸島半島や机島、東側は志賀島や立花山を望むことができます。島の最高点である約218mの遠見山は、山頂まで約30分で登ることができます。山頂からさらに15分ほど歩くと、伝説で百合若が住んでいたと言い伝えられている大臣山に到着。遠見山から大臣山の山頂には、案内ロープ伝いに行くことができます。近年では、2005年3月20日の福岡県西方沖地震により家屋の約7割が全半壊するなど、甚大な被害を受け全島避難を余儀なくされましたが、復興作業が迅速に進められ約3年で復興を遂げたといわれています。復興の際にはエレベータの設置など公共基盤の整備も行われ、急傾斜地の多い島内の移動を楽にしています。復興を記念した公園やモニュメントなども建てられており、復興を機に、より暮らしやすい町に生まれ変わりました。産業としては、昔から水産業が島の基幹となっており、多くの島民が水産業に携わっています。1年を通してさまざまな種類の魚介類が獲れ、サワラやブリ、サザエ、ワカメなどが特産品になっています。レジャー施設や宿泊施設はなく、飲食店は完全予約制の1店のみですが、釣りのために島を訪れる人も多く、きれいな海では海水浴もできます。いたちぐらの浜は、流れがとても静かで砂浜もキレイなので泳ぎやすいポイントです。ただし、トイレは船着場近くの待合所と公衆トイレしかなく、シャワー施設がないため注意が必要です。
古くから盛んな水産業
福岡市内屈指の釣りスポット
玄界島は福岡市内で釣りの有数なスポットの一つで、一年間を通しておいしい魚が釣れます。昔から漁業が盛んに行われ、その始まりは1501〜1503年に島内の砂浜で行われていた漁だといわれています。当時は個人の食料調達を目的としていましたが、昭和に入り漁業協同組合や福岡県海上本部が設立され、島の産業として確立されました。現在、主流で行われている漁は、網で魚を獲る定置網漁で、鯛やアジ、イカ、マダイなど、多くの魚介類を漁獲し新鮮な水産物を届け、福岡の食文化に貢献しています。さらに、これからは資源管理型漁協にも力を入れていこうと考え「つくり育てる漁業」を目指しています。玄界島ではアクティビティとしても釣りが親しまれており、釣り目的で来島する人も多いです。釣具の貸し出しは島内では行っていないので、餌や釣り竿の準備は必須です。
浄瑠璃の題目にもなった
「百合若伝説」にゆかりのある地
玄界島の歴史には「百合若伝説」が深く根付いています。百合若伝説とは、平安時代に新羅の国との戦いの際に豊後の国主であった百合若という武将が、部下である別府兄弟に企てられ、玄界島に置き去りにされたことから始まります。その後、百合若は愛鷹「緑丸」により故郷の妻である春日姫と連絡をとりながら、一人玄界島で生き延び、最後は別府兄弟に復讐を果たし、妻と幸せに暮らしたといわれる言い伝えです。この伝説は、江戸時代には浄瑠璃の題目にもなり、全国各地で伝説としてさまざまな形で伝わっています。百合若が取り残された玄界島には、関連するスポットが数多く残っています。なかでも小鷹神社は、伝説の中で重要な役割を果たす緑丸を祀っている場所として知れています。高台にあるため急な石段を登った先に神社があり、玄界島を訪れた際に一度挑戦してみるのもおすすめです。そのほかにも、百合若が置き去りにされた場所であるマゴメや百合若が住んでいたとされている大臣山、百合若が緑丸の帰りを待っていた立場崎などが、伝説にゆかりのある場所として残っています。また、百合若伝説以外にも言い伝えのある場所が残っています。大浜は、福岡藩の佐幕派が勤皇派を粛清したいわゆる「乙丑の変」の際に、勤皇の志士斉田要七や堀六郎などが処刑された場所として知られています。島には、若くして命を落とした2人を祀った「勤皇志士 斉田要七 堀六郎の墓」が今でも残っています。
情報提供/福岡市役所地域観光推進課