名産の塩を使ったグルメを
とことん味わえます

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 愛媛県

伯方島 はかたじま

面積
20.93㎢
人口
5,715人(2020年時点)
観光スポット
船折瀬戸、開山公園、喜多浦八幡神社、道の駅伯方S・Cパーク、ドルフィンファーム
特産
クルマエビ、自然塩、柑橘類
アクセス
①西瀬戸尾道ICから伯方島ICまで車で約30分。または、今治北ICから伯方島ICまで車で約15分
②福山駅から伯方島BSまでしまなみライナー高速バスで約1時間
③今治駅から伯方島BSまでせとうちバス急行便で約45分
④今治港から木浦港まで芸予汽船快速船で約35分
URL
https://www.oideya.gr.jp/spot/area_shimanami/index.htm http://www.shimanami.net/hakata.html

伯方島 hakatajima

かつては塩田と機帆船の島と呼ばれ
近年は造船・海運・ミカンの島に

瀬戸内海中央部に位置する芸予諸島の一部で、今治市と尾道市とのほぼ中間に位置しています。海峡には大三島と伯方島にはさまれた急流の「鼻栗瀬戸」、伯方島と鵜島にはさまれた「船折瀬戸」があり、その景観は最高です。中でも「船折瀬戸」は「えひめ自然100選」に選定されています。伯方島は、製塩業が盛んな「塩の島」として知られ、テレビコマーシャルで全国的に有名になった「伯方の塩」発祥の地です。しかし、塩田が廃止された今日では「造船・海運・ミカン」の島へ変貌しています。かつての塩田跡地はクルマエビ養殖場などになっており、ほかにもヒラメの養殖、稚魚の生産、ミカンに代わる花き栽培、縫製業が盛んになっています。また、また、村上水軍が支配する時代からの名残で造船業も活況であり、「伯方ふるさと歴史公園」にはプロペラと錨のモニュメントが記念碑として設置されており、「造船と海運の町はかた」と記されているほどです。眼下には大規模な造船所を見下せ、建造中の船を上から眺めることもできます。もちろん自然塩「伯方の塩」「調理の塩」の生産も盛んで、名産の塩を用いたご当地グルメが盛りだくさんです。1999年には「しまなみ海道」が開通し、今治・尾道から車で行けるようになりました。近年ではサイクリストも数多く訪れています。特産品は、クルマエビ、ヒラメ、自然塩、柑橘類(ミカン、イヨカン)など。お土産には伯方の塩製品(自然塩、まんじゅう、ようかん、ラーメン、アイス)などがあります。

伯方と博多…どのような繋がりが?
「伯方の塩」その商品名に込めた想い

島の歴史は古く、叶浦の縄文遺跡、山の弥生高地遺跡などがあり、7世紀初頭のものと思われる「岩ケ峯古墳」をはじめとした島内各地の遺跡からは土器や石器、製塩土器の出土品が発見されています。また、南北朝時代から戦国時代末期にかけては村上水軍の支配下となり、各所に城砦が築かれていました。「喜多浦八幡神社」は、673年に福岡県博多の管崎八幡宮より勧請し創建された古い歴史を持つ神社です。島名の「はかた」はそれが由来であるといわれています。「船折瀬戸」には「鶏小島」という小島があり、そこへ神功皇后が三韓征伐で持ち帰った金鶏が住み着いたという「金鶏伝説」の地として知られています。正月にその鳴き声を聞くと幸福が舞い降りると伝えられています。近代ではありますが、もう1つ伯方島の歴史で忘れてはいけないのが「伯方の塩」についてです。島では19世紀初頭から塩田がつくられ、製塩業が盛んでした。瀬戸内海沿岸は、日本でも有数の塩田地帯で瀬戸内の風物詩になるほどだったのです。特に伯方島の海岸には広大な遠浅が3か所あり、塩田築造には最適でした。しかし、1971年に塩田を全廃させる法律が成立。日本国内で最後まで残ったのが伯方島の塩田でした。「伯方の塩」という名は、伯方島の塩田を復活したいという願いの象徴となってつけられたのです。

数々の景観の素晴らしさに感動し
好奇心旺盛なイルカに癒される

標高149mの丘陵にある「開山公園」は四季を通じて多くの花を楽しめるフラワーパーク。特におすすめするのは桜のシーズンで、約1000本のソメイヨシノを主に咲き乱れ、その風景は2003年に中四国地方の「桜の名所三山」に選ばれたほどです。秋には紅葉が色づきハイキングをするのに最適で、展望台からは「伯方・大島大橋」、「大三島橋」、「多々羅大橋」が一望できます。島と島の狭い場所を激しい潮が流れる「船折瀬戸」は、船の先が折れるほど早い潮流であることからこの名が付きました。その渦潮は海の難所とは思えないほど美しい景色です。2004年にオープンした船折瀬戸を望むキャンプ場は国立公園内に位置しており、充実した設備で気軽に行けることができます。「道の駅伯方S・Cパーク」は、プール、公園、テニスコート、レストランなどがあり、物産センターでは地域の農産物を販売し、市営のレンタサイクルも併設しています。近接する海岸には人工の「伯方ビーチ」が併設されており、ここで名物の「伯方の塩ソフトクリーム」を食べ歩きすると気分が盛り上がります。また、隣接する「ドルフィンファームしまなみ」は、日本最大級の「イルカのふれあい施設」。イルカを間近に見学するだけでなく直接ふれ合うこともできます。さらには一緒に泳ぐこともできるので、感動と癒しの体験をすることができます。

見てみたい200年におよぶ伝統行事
愛媛県内屈指の桜の名所も必見!

「喜多浦八幡神社」では毎年2月に「弓放し」という五穀豊穣、悪魔退散、無病息災などを祈願する伝統行事が行われます。境内につくられた弓場で、白装束に烏帽子姿で務める少年射手が、鬼と書かれた15m先の的に向かって矢を放つという神事。もう210年余り続けられています。6月には「春市」があり、これは「芝居祈祷」とも呼ばれ、さまざまな題目の芝居を上演し神様に奉納します。能島村上水軍の菩提寺「善福寺」では、農休み前の6月に伝統行事として、豊作と病害虫防除を祈願する「虫送り」が行われます。麦わらで作られた船に五穀や野菜類、畑から捕らえてきた青虫や夜盗虫などを乗せて海に流します。イベントとして盛り上がるのは開山公園の「桜まつり」。瀬戸内海を見下ろす桜の名所で、県内2番目に人気の高いお花見スポットです。夜桜用に提灯でライトアップされ、期間中は毎年1万人以上の人出で賑わっています。夏に盛り上がるのは「はかた夏まつり」。多くの夜店、コンサート、フラダンス、そして喜多浦八幡子供太鼓などの郷土芸能も披露されます。1月に行われる「アグリフェスタ」は農産物品評会。ふるさと品評会として、島外からも多くの人が参加しています。ほかにも伯方人形劇フェスティバル、伯方文化祭、秋には全島あげての秋祭りが行われています。

情報提供 / 今治市企画財政部市民が真ん中課地域振興室

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