日本最大の海賊が本拠とし
日本三大急流がある島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 愛媛県

大島 (今治市) おおしま

面積
41.87㎢
人口
人口:5,381人(2020年時点)
観光スポット
村上海賊ミュージアム、亀老山展望台、よしうみバラ公園、潮流体験
特産
大島石、柑橘類
アクセス
①西瀬戸尾道ICから大島北ICまで車で20分。または今治北ICから大島南ICまで車で約10分
②福山駅から大島BSまでしまなみライナー高速バスで約1時間
③今治駅から大島各停留所までせとうちバス急行便で約30分
④今治港から友浦港まで芸予汽船快速船で約20分
URL
https://www.oideya.gr.jp/spot/area_shimanami/index.htm

大島 (今治市) oshima

海の難所といわれる急潮の来島海峡
そこに架かる来島海峡大橋は圧巻!

今治市の北東海上約6km、瀬戸内海中央部にある島。今治市の北東に位置する越智諸島の中では最大の平坦地を有しており、「越智大島」とも呼ばれています。近くの島々との海峡は潮流が急で海の難所といわれており、特に来島海峡は急潮として知られています。この海峡を渡る世界初三連吊橋「来島海峡大橋」の姿は圧巻。そんな迫力の潮流と来島海峡大橋を間近に見られる「潮流体験」は渓谷の激流を下るような開放感があり大人気です。大島北東部を占める宮窪地区は、標高382mの「念仏山」を中心に15度~20度の急傾斜の山地が多く、耕地はその周辺に散在しています。瀬戸内海特有の寡雨地帯に属し、比較的温暖で年平均気温16℃、降水量1129mmと各種農作物の栽培に好適で、特に柑橘の栽培が盛んです。また、北西山岳部は良質の花崗岩「大島石(青みかげ石)」の産地となっており、島を代表する特産品になっています。大島の西半分を占める吉海地区は、越智諸島の西玄関口となっており、諸島内で最大の平坦地を持っています。四国八十八か所寺巡礼のミニチュア版として、約200年の歴史がある「島四国八十八か所」が有名です。1999年に「瀬戸内しまなみ海道」が開通し、北で宮窪地区と伯方島が、南で吉海地区が馬島を経て四国と繋がり、近年では島を訪れるサイクリストが増加しています。村上海賊関連遺跡群や「八幡山」など日本遺産「“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“MurakamiKAIZOKU”の記憶-」の構成文化財を数多く有しています。

大島を象徴する偉大な歴史
村上海賊の軌跡を辿る

大島の歴史を語る時、必ず出てくるのが村上海賊の存在。村上海賊は、14世紀中頃から瀬戸内海の芸予諸島を中心とした海域で活動していました。戦国時代には、瀬戸内海最大の海上勢力として広い海域を支配するほどになり、その存在感は各地の大名に影響力を与えるほどになっていました。村上海賊は、能島村上家、因島村上家、来島村上家の三家からなり、中でも大島の宮窪に本拠を構えた能島村上家は、広範囲におよんで海上交通を掌握するほどの勢力を誇っていました。このことから、日本を訪れた宣教師ルイス・フロイスは、能島村上氏を「日本最大の海賊」と称しています。海賊といっても船を襲って金品を強奪するわけではありません。戦時には水軍として活動し、平時には瀬戸内海の水先案内、海上警固、海上運輸などを担っていたのです。その後、豊臣秀吉が1588年に出した海賊停止令により海賊時代は終焉を迎え、近世には今治藩の支配に入ることになりました。戦国時代に瀬戸内海で強大な海上戦闘力を誇る水軍としてその名を馳せた村上海賊。そのすべてが分かるのが「村上海賊ミュージアム」です。海賊衆をテーマにした博物館は全国でもここだけ。資料展示室、わくわく体験ルーム、水軍講座への参加、文献資料が手にできる図書室、潮流の鑑賞もできる展望室など盛りだくさん。大島に来たらここは欠かせません。さらに、本屋大賞を受賞した小説「村上海賊の娘」の舞台となった「能島城跡」も見ることができます。

しまなみ海道で随一の絶景
「亀老山展望台」から

瀬戸内海国立公園に指定されている標高307.8mの「亀老山」。その山頂にある「亀老山展望台」からは、「来島海峡大橋」と日本三大急潮のひとつ「来島海峡」の潮流を眺めることができ、「しまなみ海道」の中で最も美しいと称される絶景スポット。駐車場から、コンクリートと木で造られた美術館のような空間を登っていくと、一気に視界が開け、瀬戸内海特有の多島美を360度で見渡すことができます。眺望の良さでは砦をイメージして作られた「カレイ山山頂の展望台」もおすすめです。「よしうみバラ公園」は、世界のバラ約10万本が咲き誇るローズガーデンで、1年を通じて鑑賞することができます。「来島海峡大橋」の目の前にある「道の駅よしうみいきいき館」は、景色を楽しみながら特産品を買ったり、ご当地グルメを楽しめたりします。郷土料理のタイめし、タイの活造り、瀬戸貝めし、いぎす豆腐、海と山の幸を蒸焼きにしたほうらく焼はぜひとも味わいたいものです。また、大島では、水を吸収しにくく長く光沢を保つ特徴がある「大島石」の産地としての歴史も欠かすことができません。古くは鎌倉時代の末期から記録があります。1873年には、皇居を改築する際に大島石が使用されており、これを機に産業としての採掘が始まったとされています。近代に入ると採石技術の向上によって大量採掘が行われ石材業が盛んになり、良質な「大島石」の産地として全国に知られるようになりました。

色鮮やかに咲き誇るバラは見事
村上海賊をモチーフにしたレースも

大島には島内外から観光客が訪れるイベントも豊富。「よしうみバラ公園」では 10月に「バラ祭りよしうみ」が開催されます。華麗に咲き誇る色とりどりのバラを見て楽しみ、優雅な香りに包まれながら、用意されたさまざまなイベント(絵手紙教室、フラワーアレンジメント、継ぎ獅子演舞、野間馬乗馬体験、ファッションショー)で子どもから高齢者まで楽しむことができます。7月に開催される「村上海賊ミュージアム」前の特設会場で「水軍レース大会」は村上水軍の復元船である小早船に1チーム12人が乗り込んで、スピードを競う勝ち抜き戦のボートレース。毎年、県内外より60チーム前後が参加し、海上戦国絵巻を再現します。水軍レースを通じて村上水軍の歴史や文化を感じることができるイベントです。レースの後には、郷土芸能の披露や歌謡ショー、餅まき、宮窪夢花火大会も行われます。また、大島には島四国と呼ばれる巡礼の道があり、島内にある八十八の札所を巡る「島四国へんろ市」が4月に開催されています。1807年に開創され、約200年の歴史があるこの祭祀には数千人のお遍路さんが巡礼を行い、島全体が大いに賑わいます。今ではのどかな風景の中、巡礼道をお遍路さんが列をなして歩いている様子は大島の春の風物詩となっています。同時にお遍路さんへ個人や地域が無料の宿を用意する「善根宿」と呼ばれるお接待風習も行われています。

情報提供 / 今治市企画財政部市民が真ん中課地域振興室

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