自然が作り出す
岩礁と漁場に恵まれた島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 福岡県

藍島 あいのしま

面積
0.68㎢
人口
201人
観光スポット
藍島遠見番所旗柱台、千畳敷、わいわいビーチ
特産
天然のワカメ・ヒジキ、新鮮な魚介類など
アクセス
JR小倉駅北口から徒歩約10分、小倉航路小倉渡場へ。北九州市営渡船(馬島・藍島行)で約40分、藍島港へ
URL
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokurakita/file_0077.html

藍島 ainoshima

猫がのんびり暮らす
化石や古墳が発見される歴史的な島

藍島は、北九州市の北4.2kmの響灘にあり、筑前諸島に属する有人離島です。南北に細長く、起伏が小さい周囲13.2㎞、最高標高24.4mの島で、小倉北区の都心部から市営渡船を利用して40分ほどで到着します。古第三紀層からなり、西海岸を中心に貝類の化石を多数産出している島として有名で、北の貝島からは6世紀の鉄製武器などが出土しています。島内からは小規模な古墳が複数発見されており、日本書紀に記されている「阿閇島(あへしま)」がこの島であるといわれています。関門海峡西口の要衝に位置することから、江戸期には小倉藩の遠見番所が置かれていました。その際に使用されていた旗柱台は県の指定文化財となっています。島には猫が多く、島内の至るところでその姿を見ることができます。猫だけでなく、釣り好きの人にも人気のある島で、夏場になると島へ渡る船は釣り客で列を作ることもあります。猫をゆったり見に行く目的の人には、夏よりも春や秋の過ごしやすい季節がおすすめです。

岩礁帯が連続した海岸は良好な漁場
新鮮な魚介類や高級魚などが特産品

海岸は沈降性で岩礁帯が連続しており、周辺は良好な漁場となっています。特産品として新鮮な魚介類のほか、天然のワカメやヒジキなどの加工品を出荷しています。中でも「藍の鰆(さわら)」は、一本釣りで釣り上げた鰆のうち、3㎏以上の大物を船上放血神経締めという特別な方法で処理したもので、料理人からも好評です。ほかにも鯛やアワビ、ウニ、サザエなどの高級食材となる魚介類が獲れます。漁業が中心の島では、南西部に本村漁港、中央部に大泊漁港があり、本村漁港より定期船が運行しています。人家が多いのは大泊地区で、そのほか本村地区と寄ノ浦地区の3か所に集落があります。また藍島港から1番近い「わいわいビーチ」には、毎年多くの人が海水浴に訪れ、夏はバーベキュー(バーベキューを行う際、道具はすべて持参)などでにぎわいを見せています。青く輝く海を眺めながら、日常では味わえないゆったりとした時間を過ごしてみましょう。島には売店が2軒、宿泊施設は民宿が3軒ありますが、レンタサイクル、レンタカーなどはないので、交通手段は徒歩のみです。

潮が引くと現れる風光明媚な千畳敷や
藍島遠見番所旗柱台が見どころ

約300年前につくられた島の高台に立つ藍島遠見番所旗柱台は、中国の密貿易船を取り締まっていた当時、船を発見すると大旗を掲げて急報していました。旗は福岡領、長州領からも確認できたというほどで、県の文化財(史跡)に指定されています。藍島の北端には千畳敷と貝島があり、風光明媚な絶景スポットとして島の見どころとなっています。潮が引くと広く平らな岩が現れることから、千畳敷と呼ばれています。正面には小さな貝島が見え、潮が引くとこの島まで歩いて渡ることができるので、そのタイミングに出会えるのは貴重です。島には、1963年に本村と大泊間に開通した小さなトンネル「藍島トンネル」があり、昼は薄暗く涼しい場所です。昔ながらのトンネルは今でも珍しく、島の移動を支える存在です。

8月に開催される藍島盆踊りは
市の無形民俗文化財に指定

4月には大江権現祭、6月には伍社宮祭、8月には藍島の盆踊りがあり、盆踊りは市の無形民俗文化財に指定されています。また島には、島の活性化のために活動している「藍島活性化グループ(水産物の採取・加工・商品開発・販売など)」や「藍島ぶらんど倶楽部(水産物の採取・加工・商品開発・販売など)」があります。島内唯一の市立藍島(あいしま)小学校では、本土の小学校との交流会を実施しています。

情報提供 / 北九州市役所

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