歴史ロマンにあふれ
自然の豊かさに魅了される島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 福岡県

志賀島 しかのしま

面積
約5.83㎢ 
人口
約1,500人(2021年6月時点)
観光スポット
金印公園、志賀海神社、しかのしま資料館、潮見公園、万葉歌碑、海水浴
特産
果実、海産物
アクセス
① 都市高速「アイランドシティランプ」から海の中道大橋経由で約25分
②博多駅から香椎駅で乗り換え約40分、西戸崎駅で下車。西鉄バス(志賀島小学校前行きまたは勝馬行き)で約12分
URL
https://www.city.fukuoka.lg.jp/higashi/miryoku-ibento/shikanoshima-dayori.html https://www.city.fukuoka.lg.jp/higashiku/k-shinko/miryokuibento/shikanoshimadayori/shikanoshima-information.html

志賀島 shikanoshima

福岡から約1時間の好アクセスで
都会の喧騒から離れる贅沢な時間を

誰もが知っている「漢委奴国王」(カンノワノナノコクオウ)の金印。その出土地として歴史教科書にも載る志賀島は、福岡市の北西部、玄界灘と博多湾の境に位置する面積約5.83㎢、周囲約10㎞の自然豊かな島です。白砂青松の海の中道と陸続きになった陸繋島なので、福岡の中心部から1時間もかからずアクセスが可能。福岡から日帰りで観光ができるとあり、県内外から多くの人が訪れています。特に夏のシーズンは、きれいな海水浴場があるので、アスファルトで囲まれた街を脱出して青い海と白い砂浜を求めようとする人たちでいっぱいです。島は、南北西に位置する三地区からなり、漁港のある志賀地区と弘地区は漁業が、田畑が広い勝馬地区は農業が生業の中心です。特に明治以降は、温暖な気候を生かして果実が栽培され、枇杷・日向夏・甘夏柑・苺などは島の特産品です。名物は「サザエ丼」、ホットドッグならぬ「金印ドッグ」、志賀島オリジナルの金印スパイスを使用した「金印カレー」です。また、志賀島という名は、古くから古事記・日本書紀・万葉集に記されており、万葉集には23首が詠まれ島内に10基もの「万葉歌碑」が建っています。この歌碑を巡るのが、志賀島の古代ロマンを感じさせる散策コースとして人気です。外周の起伏が少ないためサイクリングで絶景を巡るというのも楽しみの1つ。ほかにも「志賀島の盆踊り」が8月にあります。ただの夏祭りではありません。江戸時代の終わりころにはすでに行われていた伝統あるもので、こちらも市の無形民俗文化財に指定されています。志賀島では一見歴史の島というイメージがありますが、海水浴やマリンレジャーも楽しめるリゾート地、ほかに温泉などもあって多彩な魅力にあふれています。

志賀島を有名にした歴史的出来事
金印の発掘と2度による蒙古襲来

古代から海上交通の要衝であり、大陸・半島への出発点として歴史的に重要な位置を占める志賀島。外国の文献にもその名が記されています。万葉集では、志賀島を舞台に海人の心情や生活を風情豊かに歌ったものが23首もあります。中央で編纂された万葉集にこれだけ多くの詩が詠まれていることから、当時も名の知れた島だったことが分かります。歴史的な事件として有名なのは蒙古襲来(元寇)です。1274年の文永の役では捕虜となった蒙古兵220人を斬首し、1281年の弘安の役では戦いの舞台となりました。そして志賀島を一躍有名にしたのは1784年の金印の発見。「漢委奴国王」と刻まれた金印が発見された場所として、歴史上重要な意味を持つ地となりました。金印は西暦57年に後漢の光武帝が奴国の使者に与えたもので、日本と中国が交流していた確かな証拠であり、その考古学的な価値から国宝に指定されています。島自体は、平安末期からは天皇家が所有する荘園(長講堂領)でしたが、室町時代は室町幕府の軍事的出先機関である九州探題の支配下となり、その後は大内氏、大友氏、小早川氏の支配を経て、江戸時代は黒田氏が治める福岡藩領となって明治にまで至っています。

歴史を学べば名所もより魅力的に
自然の絶景スポットや遊びも充実

歴史ロマンあふれる島といわれるだけあって歴史的名所めぐりは欠かせません。先ず足を運びたいのは「しかのしま資料館」。展示内容は「志賀島の歴史」「無形文化財」「万葉集と志賀島」「元寇と志賀島」「志賀島の産業」とテーマごとに分かれおり詳細を知ることができます。ここで情報を入手してから史跡をまわるとより理解を深められます。その上で「金印公園」は必ず行きたいところ。国宝の「金印」が発見されたと伝えられる、日本の歴史上において貴重な場所だからです。「蒙古塚」は、文永の役で処刑された蒙古兵を供養するために作られた石碑。島内の「万葉歌碑」めぐりは「しかのしま資料館」の後なら感慨深く見ることができます。歴史関連以外でも見どころはいっぱい。「潮見公園」は標高165mに位置し、展望台からは博多湾や福岡市街を見渡すことが可能。空気が澄んだ日には壱岐島や世界遺産の沖ノ島まで見通せます。「二見岩」は浦島太郎伝説が残るロマンチックな場所です。サイクリングをするなら志賀島循環道路の「金印海道」で島を1周しましょう。自然が織り成す素晴らしい景観に感動を覚えます。海水浴場も充実しており「志賀島海水浴場」「勝馬海水浴場」ともに人気のビーチです。また、ダイビングやサーフィンも楽しめます。

情報提供 / 福岡市役所地域観光推進課
画像提供 / 福岡市

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