島を囲む砂浜と海の絶景は
まさに東洋の真珠

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 鹿児島県

与論島 よろんじま

面積
約20.49㎢
人口
約5,144人
観光スポット
与論城跡、按司根津栄神社、百合ヶ浜、ダイビング
特産
南国フルーツ、黒糖焼酎、魚介類、もずくそば、パパイヤ漬け、おかず味噌、モリンガ麺
アクセス
①鹿児島空港から与論空港まで約1時間20分
②鹿児島新港から与論港までフェリーで約20時間
URL
http://www.yorontou.info/about.html

与論島 yoronjima

観光産業の成功が島名を変えた!?
今ではヨロン島の表記が有名に

鹿児島から南へ約563km、沖縄本島の北へ約23kmに位置している与論島。鹿児島県の最南端にある奄美群島のひとつで、沖縄の雰囲気も併せ持つ隆起サンゴ礁の島です。沖縄が日本に復帰するまでは日本最南端の島であり、当時は沖縄本島の北部に位置する国頭村と互いにかがり火や海上集会を行うなど復帰運動が展開され、今でも交流が続いています。島は周囲をリーフ(サンゴ礁)に囲まれており、海岸の一部は国立公園にも指定され大小合わせて60のビーチが存在しています。白い砂浜と透明度の高いエメラルドグリーンの海は「東洋の真珠」とも称され、温暖な気候も相まって、訪れた人を魅了します。特産品はマンゴーや魚介類、黒糖焼酎、モリンガ麺、もずくそばなどが有名。中でもモリンガ麺はモチモチした食感が特徴の栄養満点のスーパーフードです。ほかにもご飯のお供に最適な島の伝統食として、パパイヤ漬けとおかず味噌があります。素朴ながらどこか懐かしい伝統の味を楽しむことができます。農業と観光が主な産業で、与論島がパンフレットなどで「ヨロン島」(ヨロントウ)と表記されるのは観光業が関わっています。沖縄が日本に復帰したときに、ほかの島と差別化してイメージアップを図るために、カタカナ表記で「ヨロン島」、読みを「ヨロントウ」としてプロモーションを行いました。その後の観光ブームでこのブランディングが功を奏し、現在にまで至っているのです。そして今、島では持続可能な観光の国際基準(GSTC)を活用した、持続可能な観光まちづくりに取り組んでいます。

観光名所を巡りながら歴史を知る
島の英雄伝説は興味深い痛快な史実

与論島の観光名所には、伝説が残っていたり、歴史の痕跡を示したものが多くあります。それらの史跡を訪ねることで、島の歴史を興味深く学べることができます。「舵引き丘(ハジピキパンタ)」は与論島が生まれたという神話の地。2人の神が漁に出かけたとき、舟の舵が浅瀬に引っかかりそこへ降り立つと珊瑚礁がムクムクと盛り上がり島が生まれたという神話が残されています。「与論城跡」は琉球北山王の三男が島主として築城をはじめた跡地。途中、北山王朝が滅亡したために未完成に終わりましたが、天然の三層の断崖を城壁とした壮観な造りや、伏龍を象った200m余の石積みも壮大で、時の権力者の勢力を窺い知ることができます。「上城遺跡公園」は遺跡の住居跡。縄文時代晩末期から弥生時代後期のものであることが判明しています。「奄水(アマンジョウ)」は、島の人類渡来発祥の地とされています。英雄伝説が残るのは、琉球統治以前に与論島を治めた按司根津栄を祀った「按司根津栄(アジニッチェー)神社」。琉球王もその武力にほれ込んだほどの人物でしたが、王の怒りに触れ命を落としました。島民は、琉球軍から島を守るために戦った彼の偉業に感謝し、その亡骸を神社に祀りました。死してなお遺体の姿を見せることで琉球軍を遁走させたという話は実に痛快です。

誰もが行きたくなる幻の白い砂浜
年の数だけ星砂をゲットして幸せに

与論島の数ある美しいビーチの中でも、指折りの絶景スポットといわれるのが「百合ヶ浜」。春から夏にかけて中潮から大潮の干潮時だけに姿を現す、「大金久海岸」の沖合約1.5kmにぽっかり浮かぶ真っ白な砂浜です。海面は太陽の光を受けてキラキラと輝き、白い砂浜とエメラルドグリーンの海の色はまさに地球の楽園。さらに、この浜で「年齢の数だけ星砂を拾えば幸せになれる」という言い伝えもあることから、訪れる多くの人々を魅了しています。ただし、いつでも現れるわけではないので、島では潮見表の潮位から判断した百合ヶ浜出現の可能性が高い日を掲載した「出現予測スケジュール」を出しています。また、百合ヶ浜の状態や風や波の影響でスケジュール通りに出現しないこともあるため、最新の情報を元に予測して出現率を表示する「百合ヶ浜カレンダー」も出しています。与論島の海は透明度が抜群なので、シュノーケリングやダイビングも楽しめます。茶花沖1kmの水深18mの海底にある「海中宮殿」は、神秘的な雰囲気で人気のダイビングスポット。「のどちんこホール」はその名の通りの形をした穴。アーチをくぐり抜けたあとに振り返えるとハートの形に見えるのが魅力です。見方によっては人の顔に見える人面岩や巨大アーチ・トンネル、魚の群れやかわいい魚などが見られる「長崎の塔」も人気抜群のポイントです。

与論島独特の十五夜踊りは必見
薩摩と琉球が融合した伝統芸能

毎年旧暦3月・8月・10月の各15日に、「与論城跡(地主神社境内)」で行われる「与論十五夜踊り」は、国の重要無形民俗文化財に指定されており、島の伝統芸能として長く継承され続けている由緒あるイベントです。龍神に雨乞いをし、五穀豊穣、嶋中安穏、人畜の繁栄を祈願し、感謝の意味を込めて「地主神社」に踊りを奉納します。踊りは、大和風(1番組)と琉球風(2番組)が交互に行われるという形で構成されています。与論島は鹿児島県ではありますが沖縄県との関係も深く、薩摩と琉球を融合した独自の文化が存在しています。踊りに琉球風があるのはその表れといってもいいでしょう。毎年8月に開催される「ヨロンサンゴ祭り」は、島の青年団が企画・運営する与論島最大の夏祭りです。会場は、美しい夕日が見られることで知られている「茶花海岸」。町中を練り歩くパレードからはじまり、色鮮やかな船のレースであるハーレー大会、盆踊りやお神輿、島唄ライブやエイサー、そして年に1回開催される花火大会など、さまざまな催しが企画されており会場は大いに盛り上がります。「ヨロンマラソン」も島を挙げての一大イベント。フル・ハーフマラソンに、毎年島内外から1000人を超えるランナーが参加しています。

情報提供 / ヨロン島観光協会

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