福岡市の中心部から
船でわずか10分ほどの島 

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 福岡県

能古島 のこのしま

面積
3.95㎢
人口
670人(2021年6月末時点) 
観光スポット
のこのしまアイランドパーク、能古博物館、能古島キャンプ村、白鬚神社、史跡スポット、海水浴
特産
柑橘類、能古産オリジナル
アクセス
①地下鉄福岡空港駅から約25分、姪浜駅で下車。姪浜駅から徒歩で約25分、バス約15分、タクシー約5分で姪浜旅客待合所へ。姪浜旅客待合所からフェリーで約10分
②天神からバスで約26分、姪浜旅客待合所で下車・姪浜旅客待合所からフェリーで約10分
URL
https://yokanavi.com/feature/27369/

能古島 nokonoshima

四季折々の花を見ることができる島
花の咲く時期はたくさんの観光客が

能古島は、博多湾の中央にぽっかり浮かぶ周囲約12kmの島です。福岡市愛宕浜の姪浜渡船場からフェリーに乗って約10分で行けるため、観光客には気軽な観光地であり、福岡市民にとっても憩いの場となっています。季節の花や海が美しく、島内ではさまざまな絶景に出会えます。中でも「のこのしまアイランドパーク」では、春は桜・菜の花、夏はひまわり、秋はコスモス、冬は水仙・梅など、四季折々の花を楽しむことができ、福岡の花の名所となっているほどです。福岡市内を一望できる「能古島展望台」からの景色は圧巻。いかに自然豊かな島であるのかを実感できます。また、能古島の産業は、甘夏みかんとニューサマーオレンジといった柑橘類の栽培を主とした農業が盛んです。そのほか、特産品も充実しています。独自の製法で作られた「能古うどん」、お肉の肉汁と野菜の口当たりが良い「のこバーガー」、大粒で濃厚な味が特徴の「万葉牡蠣」など。ご当地ドリンクでは「能古島サイダー」、甘夏果汁を使ったサイダーの「ノコリータ」、ほかには能古島で採れた材料だけを使用した柑橘系のワインが大人気です。作家・檀一雄氏が晩年を過ごした場所としても知られており、島の大半が玄海国定公園区域に指定されている美しい島です。

マニアックな歴史好きを満足させる
島内に点在するさまざまな史跡

能古島は、美しい自然はもちろんのこと、古代には防人が置かれ、万葉集にも詠われるなど歴史豊かな場所が多いことで有名です。「能古博物館」へ足を運べば、周囲12kmたらずの島の中で、これほど多くの歴史秘話があったのかという事実に驚きを隠せません。博物館で歴史を学んでから史跡スポットを散策すれば、一層ロマンを感じられるはず。島内各所からは、弥生時代の物とされる石器が出土しています。また、7世紀前後の築造とされる直径8m前後の小さな2基の円墳「早田古墳」も発見されており、かなり古くから人が住んでいたことをうかがわせます。奈良時代の防人を歌った万葉歌碑では、「也良崎万葉歌碑」において、也良崎が防人の置かれていた全国唯一の場所であることが推測されました。この歌は防人を詠んだ歌の一首で、船出して帰らぬ人となった夫を恋い慕う妻子の悲しみを綴っています。「能許万葉歌碑」は、能許(のこ)という地名が文献に初めて出た歌。荒津から出航した遣新羅使が能許の泊(現在の唐泊)で風待ちをしている時の気持ちが詠まれています。「鹿垣」の跡は、福岡藩時代の名残。江戸時代、能古島は福岡藩の鹿の猟場で最盛期には約600頭もの鹿がいました。鹿垣は鹿が田畑を荒らさないように築かれた石垣です。「能古博物館」の敷地内には、登窯の窯跡である「能古焼古窯跡」があります。江戸時代中期頃(18世紀後半)に約20年間操業した福岡藩の藩窯であり、福岡市文化財指定史跡に指定されています。

歴史と自然と現代レジャーが一体化
日帰りではもったいないほどの贅沢

歴史の島を堪能するには、まず最初に「能古博物館」へ。館内で目を引くのが大型廻船模型。能古島が全国を廻った筑前五ヶ浦廻船の基地の1つであることの証です。古地図など能古島の歴史・民族資料や国指定天然記念物に数えられる「長垂山の紫石」も展示してあります。観光スポットも有名なのが「のこのしまアイランドパーク」で、能古島北部に広がる約15万㎡の花と緑の自然公園です。園内では1年を通じて季節の花々が咲き誇っており、特に菜の花とコスモスは有名で、眼下に広がる博多湾の青さとのコントラストは絶景だと評判です。ほかにもアスレチックやレストラン、バーベキューハウス、宿泊用コテージなどがあり一大レジャー施設となっています。夏は海水浴スポットとしても大人気です。「能古島キャンプ村」のヤシの木に囲まれた白い砂浜は、まるで南の国のリゾートに来たかのような気分に。海水浴だけでなく、バナナボートや海に浮かぶトランポリンと飛び込み台が楽しいジャンプ丸もあります。「能古島展望台」は、能古の山頂195mにある展望台で、福岡市街や玄界灘など四方を眺望できます。特産品を味わいたい方は観光案内所・軽食店などが併設された施設「のこの市」へ。採れたての果物や野菜、お土産品が揃っています。

古式伝統に則ったお祭りもあれば
ラテンの音楽に包まれるイベントも

能古島という地名には、「神功皇后が住吉の神霊を残した島なので残島(のこのしま)になった」といういわれがあり、この神霊をとどめているのが「白鬚神社」。毎年10月9日に「白髭神社おくんち」という例祭があります。おくんちには古式をとどめた宮座があり、当日は幼児の御幣持ちを先頭に、豪華な供物を神社に送るという祭典を行っています。近代以前の民俗をとどめる祭りであり、福岡市の無形民俗文化財に指定されている例祭です。11月28日にも例祭が行われていますが、こちらは「おまつり」と呼ばれています。花の名所「のこのしまアイランドパーク」では、毎年6月~7月中旬まで「マリーゴールド摘み放題」が開催されています。満開のマリーゴールドの花を、入園料のみで摘み放題で持ち帰ることができる人気イベントです。また、夏空にふさわしいひまわりも、8月まで「ひまわり摘みイベント」が開催されており、これも1人1本持ち帰ることができます。「能古島キャンプ村」では、夏に「イスラ・デ・サルサ ワールドビートフェスティバル」が行われています。「イスラ・デ・サルサ」とは「ラテン文化センター ティエンポ」が開催している文化交流フェスティバルで、国内外から多様なジャンルのミュージシャン、ダンサーが集結してきます。陽気なラテンの音楽に誘われ観客がリズムに合わせて自然と踊りだす様は、まるでカリブ海にいるかのような感覚。まさにその日は、能古島が「サルサの島」に変わる1日なのです。

情報提供 / 福岡市役所地域観光推進課
画像提供 / 福岡市

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