瀬戸大橋のほぼ中央に位置する
PAのある島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 香川県

与島 よしま

面積
約1.13㎢
人口
約58人(小与島を含む)
観光スポット
鍋島灯台、与島PA、天津神社、城の鼻からの景色
特産
魚介類
アクセス
①高松駅からJR瀬戸大橋線で約34分、児島駅で下車。児島駅前から路線バスで約35分
②高松駅からJR予讃線で約14分、坂出駅で下車。坂出駅前から路線バスで約25分
URL
https://www.pref.kagawa.lg.jp/chiiki/seto-island/detail/yoshima.html

与島 yoshima

瀬戸大橋のほぼ中間地点に位置し
唯一パーキングエリアがある島

与島は瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の島の1つで、香川県坂出市に属する有人離島です。四国と本州を結ぶ瀬戸大橋が渡っており、与島は四国と本州のほぼ中間地点に位置しています。瀬戸大橋が架かる島々の中では唯一のパーキングエリアがある島となっており、本州側から瀬戸大橋を渡って四国へ向かう場合、「与島パーキングエリア」が四国の玄関口となります。パーキングエリアもしくはその先の第2駐車場までは自家用車で入ることができますが、それ以外の島内には自家用車で乗り入れができないため注意が必要です。島内は島民の車両以外入れないため、自家用車で与島パーキングエリアまで来て島内散策をしたい場合は、与島パーキングエリアまたは第2駐車場に車を置き、徒歩もしくは島内路線バスでの移動となります。島内には穴部・塩浜・浦城という3つの集落があり、それぞれの集落の道は細くウネウネした坂道が多いのが特徴。集落の入り組んだ道を進み、高台で目の前が開けると、海と空、瀬戸大橋が組み合わさった美しい風景を見ることができます。円形の与島は主に花崗岩からなる島で、東西にはそれぞれ南北に走る小高い丘があり、そこはかつて採石場でした。島の南東側に位置する浦城地区から100mほど沖には「鍋島」という小さな島があり、防波堤で接続され港になっています。鍋島には普段、一般公開されていない石造りの「鍋島灯台」があり、歴史的・文化的に価値が高い近代灯台としても有名です。なお島内には宿泊施設がありません。

かつては採石業と海運業で栄えた島
採石場跡に架かる瀬戸大橋も見もの

与島はかつて石材で栄えた島です。周辺の島々と同じく、かつては与島でも採石業が盛んに行われており、良質な花崗岩を産出。江戸時代の初期は幕府の御用丁場の1つとなっており、大阪城再築のための採石も行われたといいます。そして昭和の最盛期には30社もの業者が創業していたといい、現在は島の北端にある採石場跡でそのころの名残りを見ることができます。ゴツゴツした岩肌がダイナミックな採石場跡に架かる瀬戸大橋は、山から橋が出ているような雄大な景観となっています。かつては採石業とともに石材を搬出する海運業も栄えており、最盛期には50隻ほどの運搬船が使用されていました。1983年に瀬戸大橋の建設が始まったことに伴い、多くの業者が土地を橋脚やパーキングエリア、観光施設に譲渡する形で廃業となりました。その後、1988年の4月に瀬戸大橋が開通。島内にはバス停が設置され、坂出や児島からバスで行き来できるようになりました。瀬戸大橋上では唯一となるパーキングエリアも設置され、前方には南・北備讃瀬戸大橋が雄大かつ美しい姿でそびえています。ちなみに与島という名前は、「与」が「くみする」という意味を持つことから、多くの島が組になっているため「与島」になったという説があるといいます。

PAの展望台でパノラマビューを堪能
鍋島灯台は一般公開の期間が限定

与島の人気観光スポットといえば、絶好のビューポイントとなっている「与島パーキングエリア」。遊歩道が整備されているので、景色を楽しみながら散策・写真撮影ができます。第1駐車場には「与島プラザ」が隣接しており、ここには食事ができるフードコートやお土産が買える売店、道路案内所などが入っています。売店では香川県のさまざまな特産品が販売されており、中でも讃岐うどんの種類は豊富です。与島プラザの屋上にある展望台からは、瀬戸内海に浮かぶ島々や海を往来する船舶などを眺めることができ、360度の絶景を堪能できます。第1駐車場の南端にある展望広場には、案内看板は立っていないものの、与島島内の集落へ抜ける道が2か所あります。集落へ向かう道の途中では瀬戸大橋の下をくぐるポイントや細いトンネルもあり、冒険気分を味わえます。海岸に出たところにある「城の鼻」から見える瀬戸大橋と鍋島灯台は絶景です。このあたり一帯は美しい景色が多く、絶好のフォトスポットとなっています。白色が美しい「鍋島灯台」は1872年に設置された、瀬戸内海で最も古い近代灯台。通常の灯台は位置を示すのに明りを点滅させますが、鍋島灯台は緑色と赤色が交互に光るという珍しい仕組みになっています。普段は立ち入り禁止ですが、4月や11月など一般公開される時期もあるため、運よく観光できる時期に当たれば必見の観光スポットです。

夏には古風な所作で踊る盆踊りや
瀬戸大橋スカイツアーも人気

与島で開催されるイベントとしては、4月18日に「観音市」があります。島のあちこちに与島三十三観音と呼ばれる石仏が配置され、地元の方々から信仰されていますが、観音市では地元の方々によるお接待が行われます。また8月14日には、国の選択無形民俗文化財となっている「与島/櫃石島の盆踊り」を開催。親族が新仏の位牌を背負い、ゆったりとした古風な所作で踊るという盆踊りで、精霊供養としての盆踊りの姿をうかがわせています。イベントではありませんが、春と秋には「瀬戸大橋スカイツアー」を開催。与島パーキングエリアから、普段は立ち入ることができない管理用通路を通り、海面から175mもの高さになる瀬戸大橋の鉄塔の上まで上ることができるツアーで、観光客に大人気です。瀬戸大橋のてっぺんから眺める景色は絶景で、貴重な体験ができます。人気のツアーというだけあり参加者は抽選によって決まるため、運試しに応募してみてはいかがでしょうか。ツアーに参加できなくても、与島は島のどこからでも瀬戸大橋を見ることが可能。海沿いから眺めたり集落の中から眺めたりと、場所によってさまざまな表情の瀬戸大橋を楽しめるので、カメラを片手にいろいろな場所から瀬戸大橋の絶景を堪能してみてください。

情報提供 / 坂出市役所政策課

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