海鮮も楽しめる瀬戸内海の
グランドキャニオン

SHIMA INFORMATION

近畿エリア/ 兵庫県

男鹿島 たんがじま

面積
約4.37㎢
人口
約30人
観光スポット
立ノ浜海水浴場、男鹿島鹿公園
特産
カワハギ、タコなど
アクセス
姫路駅からバスで約25分、姫路港へ。姫路港から坊勢島行きの船で約30分、男鹿島で下船
URL
http://h-ieshima.jp/mhi/

男鹿島 tangajima

美しい白い浜辺の海水浴場があり
島の多くは砕石場で断崖絶壁は圧巻

家島諸島の4つの有人島(家島・坊勢島・西島・男鹿島)の中で、一番東にある島が男鹿島です。姫路港から坊勢島行に乗船して約30分、途中の男鹿島で下船しすると到着します。島名は、雄雌2頭の鹿が姫路から海を渡った際に、雄の鹿が男鹿島付近に渡ったことにちなむといいます。島全体が花崗岩で成っており、その地質を生かした石材搬出が主産業。そのため島の大半が砕石場で、人工的な砕石によって形成された断崖絶壁はグランドキャニオンを彷彿とさせる景色が広がります。一方で、きめ細やかな砂浜と透明度の高い海が自慢の海水浴場も有しています。港付近の「立ノ浜海水浴場」や島の東側にある「青井ノ浜海水浴場」は、その美しさからシーズン中は多くの観光客で賑わいます。また、景勝地としては島北部の「淡賀楯崎」が有名。そこからは播磨灘を一望でき、家島十景の1つに数えられています。夏はチャーター船で来島し釣りを楽しむ方も多くいます。グルメを目当てに訪れる人も多く、定期船のほかに海上タクシーやマイボート・ヨットでも訪れることができます。

「大山神社遺跡」や「ヒシノタイ古墳」
島からは遺跡や古墳が発掘された

家島諸島は古代から、外部と活発な交流があった場所。男鹿島からは弥生時代のものとされる「大山神社遺跡」や「ヒシノタイ古墳」が発掘されています。現在、大山神社は田の浜にありますが、元々は島の北西部、標高210mの高台にあったと推測されます。かつてその場所からは播磨平野を一望することができ、遠くは淡路島や四国まで眼下に収めることができたといいます。島民は昔から大山神社を山の神として信仰してきました。山頂には旧石器時代後期から縄文時代に入るまで、そして弥生時代の中期以降。海岸部には縄文時代の初期以降の遺跡が点在しており、男鹿島で古代の人々が生活していたことを物語っています。

男鹿島鹿公園では鹿に会える
約30年ぶりの盆踊りが話題に

1992年に、島の新たな憩いの場として「男鹿島鹿公園」が作られました。公園内には、その名の通り十数匹の鹿が放し飼いにされています。また、2019年には、約30年ぶりに盆踊りが復活しました。企画したのは「男鹿島うみのいえプロジェクト」の約10名。プロジェクトは2015年から始まっており、男鹿島で使われなくなった民宿を海の家として改修するなど、男鹿島住民と交流を続けてきました。2017年、プロジェクトの活動の一環で空き家の改修をしていた際に、盆踊りと印字された手ぬぐいを発見します。調べてみると、約30年前まで開催していた盆踊りが人口減少の影響で廃止されていたことが分かったといいます。そこから盆踊り復活計画がスタートしました。2019年の盆踊り当日には島の内外から約80人が集まり、島民によるカラオケ大会や家島音頭などで大いに盛り上がりました。今後の開催は未定ですが、失われた祭りが島民の手で復活した経験は、未来の島興しの布石となったことでしょう。近い将来、新たなプロジェクトが動き始めるかもしれません。

地元で獲れた魚を堪能できる宿で
獲れたての旬の魚に舌鼓を打つ

男鹿島の海水浴場の近くには、地元で獲れた新鮮な魚介類を堪能できる宿があります。1つは立ノ浜海水浴場の近くにある「中村荘」。食事・休憩・宿泊ができるだけではなく、春から秋にかけて定置網漁を行う網元でもあるので、漁場直送の新鮮な魚介類を堪能できます。また、店内には海とつながっている釣り堀も併設しており、釣りも楽しめます。釣った魚の調理はもちろん、持ち帰ることも可能です。釣竿レンタルや釣った魚の下処理もしてくれます。さらに定置網で獲れた魚も予算に応じて全国発送が可能。そのほか、地引網み体験、船での送迎、宿泊オプションでは一夜干し体験など、サービスが充実しています。食事のみの利用も可能で、船盛りや海鮮バーベキューといった豪華なコースを楽しめます。営業期間は4月から11月です。一方、青井ノ浜海水浴場の近くにある「青井荘」は漁業体験民宿となっています。宿の中に大きないけすがあり、泳いでいる魚を選んで調理してもらえます。直前まで生きていた魚介類は抜群の鮮度で、美味しさもひとしおです。

情報提供 / 家島観光事業組合

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