佐伯湾に浮かぶ縁起のいい
名前のひょうたん島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 大分県

大入島 おおにゅうじま

面積
約5.65㎢
人口
約608人
観光スポット
神の井、大入島食彩館
特産
真ガキ、ブリ、フグ
アクセス
大分駅からJR特急にちりんで約1時間、佐伯駅下車。徒歩で佐伯港へ約12分。佐伯港からフェリーで約7分、または定期船で約10分
URL
https://www.visit-saiki.jp/events/detail/37695283-4397-44db-a463-8b4f05476c3e

大入島 onyujima

島の一部は日豊海岸国定公園に指定
ちりめん・いりこは全国的にも有名

大入島は大分県佐伯市の佐伯港から北北東約700m、豊後水道に面した佐伯湾に浮かぶ有人離島です。島の名前は千客万来の意味を持つ「大入(おおいり)」とも読めるため、縁起のいい名前の島としても知られており、豊かな海の幸と山の幸、人情味あふれる島の人々が観光客をあたたかく迎えてくれます。大入島へは佐伯港から1日15便のフェリーと1日11便の定期船が出ており、アクセスしやすいのも魅力。大入島は漁業が盛んな島で、獲れる魚種も豊富です。特に島の特産品でもあるちりめん・いりこは全国的にも有名。獲れたてのちりめん・いりこを新鮮なまま加工しています。また、島の一部は日豊海岸国定公園に指定されており、島の形はひょうたん型です。大入島の周囲はわずか17kmと小さい島で、最高地点の標高は193.5mの遠見山。遠見山展望所からは360度の大パノラマを楽しむことができ、リアス式海岸の美しい景色と佐伯市街地、佐伯湾を一望できます。島内は平坦な道となっているため、サイクリングや散策にも最適。島内の交通手段としては、一部の地域に市営のコミュニティバスがあります。アットホームな雰囲気が魅力の宿泊研修施設「海人夏館」には、家族連れやグループで宿泊・利用ができる家族棟もあり、32畳の和室は茶室としても利用可能。団体での宿泊に対応できるため、静かな環境で会議や研修を行いたい場合にも最適です。海人夏館には貸自転車もあり、大入島自慢の海の幸を味わうこともできて、旅の拠点におすすめです。

日向泊の神の井には伝説が残り
大分県の豊の国名水15選にも選定

大入島は江戸時代、佐伯藩領上浦村の一部で、上浦村組に属する石間浦、守後浦、荒網代浦、塩内浦、久保浦、片神浦、高松浦、日向泊浦の枝郷8か村がありました。明治に入ると8か村が合併し、大入島および片白島を村域とする大入島村が発足。その後、1941年の合併によって佐伯市の一部となり現在に至りますが、8か村の地名の多くは今でも島内に大字として残っています。また島の北端に位置する日向泊には、1988年に大分県の豊の国名水15選にも選定された「神の井」があります。ここは波打ち際までわずか数mの距離にもかかわらず、今でも真水が湧く場所で、それにまつわる伝説も残されています。その昔、日向泊集落は神武天皇が東征の途中に立ち寄ったと伝えられており、島に水がないことに神武天皇は心痛されました。そこで神武天皇が「水よ、出でよ」と言って持っていた弓矢を海岸に突き立てたところ、この清らかな水が湧き出したと伝えられています。現在、飲用水としての利用はできませんが、不思議な伝説が残る神の井は、観光の際にぜひ立ち寄りたい場所です。なお大入島では毎年1月に、神武天皇にちなんだ勇壮な火祭りも開催されており、こちらも必見となっています。

九州オルレさいき・大入島コースで
島内の観光スポット・絶景を網羅

大入島で人気なのが、島内を歩いて楽しむトレッキングです。「九州オルレさいき・大入島コース」は、波音を聞きながら歩く海岸沿い、四国や豊後水道のほか、佐伯市街地を一望できる360度パノラマの「遠見山展望所」、島の今昔を肌で感じられる集落道など、島の特徴を活かしたトレッキングコースとなっており、大入島の魅力をたっぷり感じられます。トレッキングコースでも通過する「大入島食彩館」は、特産品の加工・販売所兼ビジターセンターで、ひょうたんの形をした島のくびれた部分に位置しています。新鮮な魚介類や農産物など、旬の素材を中心にした料理を味わえるほか、お弁当や大入島名物であるゴマだし、ポンカンなどのお土産も購入可能。食事や買い物だけでなく、レンタサイクルもあるためサイクリングをしたいときにも立ち寄りたい場所です。食彩館に隣接している「カンガルー広場」は、オーストラリアのグラッドストン市との友好の証に作られた場所。寝そべるカンガルー像やトーテムポールなどが見られます。また島のくびれた部分に位置している「白浜海水浴場」は、おだやかな波が打ち寄せる白浜ビーチと透明度の高い海が魅力で、夏は海水浴が楽しめます。

伝統行事の大入島トンド火まつりは
1年間の無病息災を祈る人気の祭り

大入島の人気イベントといえば、毎年1月に開催される「大入島トンド火まつり」です。神武天皇の「神の井」伝説にまつわる故事に由来する伝統行事で、日向泊に立ち寄られていた神武天皇の皇船が船出する際、航海の安全を祈って焚火をしたという行事の名残りといわれています。開催地は、大入島中学校のグラウンド。日向泊の「神の井」から大入島の中学生が「神の火」を灯した松明を手に持って、会場に到着。かがり火に点火したら、神官や関係者によってトンドに火がつけられ、トンド火まつりがスタートします。その後、太鼓演奏や佐伯神楽が披露され、花火の打ち上げや、トンド焼き、餅投げが行われるという流れです。夜の闇の中、火の粉を飛ばしながら10mを越す高さのやぐらが激しく燃え上がる姿は神秘的であり壮観。参加者は、倒れた火柱から松の枝を拾い、1年間の無病息災を祈ります。当日は佐伯港から無料の送迎船が出るため、多くの人が見物に訪れます。また毎年春の大型連休初日には、「おおにゅう島まつり」を開催。島のほぼ中央に位置する堀切にある「大入島食彩館」が会場となり、ブリの解体ショーやクイズ大会、大抽選会などが行われるほか、島を1周するサイクリングや遠見山登山も楽しめます。
※今年は感染症の状況により開催中止しています。

情報提供 / 佐伯市観光協会

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