大分県最南端に浮かぶ
サンゴとネコの楽園島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 大分県

深島 ふかしま

面積
約1.10㎢
人口
約14人
観光スポット
ビーチ、サンゴ礁、灯台
特産
深島みそ
アクセス
大分駅からJR特急にちりんで約1時間、佐伯駅下車。路線バスで蒲江港へ。蒲江港から定期船で約30分
URL
https://fukashima.com/

深島 fukashima

沿岸部2か所は海中公園に指定
特産品は麦を使用した「深島みそ」

深島は大分県の南東端、蒲江港から南に約9kmの日向灘に位置する周囲4kmの小さな有人離島です。島全域が日豊海岸国定公園に指定されており、島の周囲には大小無数の岩礁、切り立った海食崖、海蝕洞があります。深島の北方約7kmにある屋形島との間にはサンゴ礁が発達しており、この一帯はサンゴ礁の北限といわれているほか、島の沿岸部2か所は海中公園にも指定されている美しい島です。港などから少し海をのぞくだけでも、色とりどりのサンゴを見ることができます。深島の地形は南部と北部にある台地状の2つの島が「はま」と呼ばれる砂洲で結ばれており、砂洲のくびれた部分に集落があります。澄んだ青い海と豊かな緑に恵まれた深島には人口がわずか14人しかおらず、のどかな時間が流れています。「猫の島」としても知られている深島には、島民以上に猫が多いのも特徴。現在、島内では80匹ほどの猫たちが暮らしているため、あちこちで猫と出会えます。なお島にある神社「深島大明神」の神様は犬が嫌いだといわれていることから、島では犬を飼えません。深島では水が少ないため昔から米ではなく麦や芋を育てていたことから、麦を使用した「深島みそ」を作り続けており、特産品となっています。島内の宿泊施設である「しんきや」は島の古い家屋を改修した古民家一棟貸しで、1日1組限定となっているため予約は必須です。部屋数は3部屋、大人8人まで宿泊できるので、家族同士やグループでも利用できます。

深島に人が定住したのは明治から
島猫たちは島民にとって大切な存在

深島には明治から人が定住するようになったといわれていますが、もともとは御手洗水軍の拠点だったと伝えられています。1721年に本土から農民が移住して開拓が始まったものの、1743年には佐伯藩の流刑地に。その後、1872年に蒲江浦から7人が移住してきて再び開拓されました。明治から昭和初期にかけて、深島は漁業と農業で栄え、多いときには島民が200人ほどいたとされています。そのころの船は手漕ぎ船で、蒲江まで行くのに2時間もかかっていたといいます。その後は島からの人口流出が続き、現在は14人にまで減少。昔はにぎやかだった島も今では人が少なく静かですが、深島の美しい自然や、のんびり暮らす島民たちの日常は変わっていません。また深島で欠かせないのが、猫の存在です。昔から人と猫が仲良く暮らしており、大切にされています。なお島で暮らす猫たちは、病気やけがのリスクを減らし、育児放棄や病気で死んでしまう仔猫をゼロにするため、そして島に住む人がゼロになってしまう場合に備えて、不妊・去勢手術を済ませています。こうした取り組みからも、島民の猫たちへの愛情の深さがうかがえます。

海の中に広がる美しい亜熱帯の世界
マリンスポーツの後は深島食堂へ

深島観光のベストシーズンは夏。深島周辺の海には、黒潮の温かく早い潮の流れによって、カラフルなサンゴ礁や熱帯魚などさまざまな海の生き物が生息しています。そんなサンゴ礁や魚たちを間近で見られるシュノーケリングは大人気。水の透明度が高く、美しい亜熱帯の世界を存分に楽しむことができます。春から秋にはシーカヤックがおすすめ。カヤックに寝転んでのんびり空や海を眺めて癒されたり、ガイドさんと一緒に海の旅をしたりしながら深島の絶景を楽しめます。クルージングでは潮風を浴びながら海の上を走る爽快さが味わえるほか、普段見ることのできない島の裏側を見ることも可能。宿泊者はサンセットクルージングやサンライズクルージングも楽しめます。また釣りのメッカとしても知られる深島は、1年を通して釣りを楽しむことが可能。季節によってクロダイやハマチ、ブリ、イサキなどの魚を釣ることができます。マリンスポーツで疲れたときやお腹が空いたときは、「深島食堂」へ。深島みそや魚を使ったランチメニューのほか、お刺身、手作りジュース、スイーツなども味わえます。予約が必須となるので、利用の際は事前に深島食堂へお問い合わせください。

深島みそづくり体験で伝統を学ぶ
海の見えるデッキで海鮮BBQも人気

深島ではマリンスポーツだけでなく、1年を通して楽しめる体験やツアーなどがたくさんあります。事前予約をすれば、深島の特産であり島の伝統でもある「深島みそづくり体験」が可能。深島みその仕込みを体験しながら、なぜ深島みそが誕生したのか、麹菌の話、発酵の話、レシピについてなど、みそに関するさまざまな話を聞けます。コースによっては、みそづくりのほか、薪割りやかまどでのご飯炊き、おみそ汁づくりも体験可能。作ったみそはお土産として持ち帰りできるため、自宅に戻ってからも深島の味を楽しめます。海に入らなくてもきれいな海を満喫できる「ビーチコーミング&クラフト体験」も人気。のんびりと海を眺めながら海岸で貝殻やシーグラスなどを拾い、その後はアクセサリーやフォトフレーム、キーホルダーなど好きな雑貨を作れます。5~9月のお昼どきには、深島食堂のオーシャンビューデッキで「海鮮BBQ」を楽しむプランもおすすめ。食材やコンロなど材料の用意はもちろん、火起こしから片付けまですべて含まれたプランなので、手ぶらで気軽にBBQが楽しめます。ほかにも島内を散歩しながら猫スポットを巡る「にゃんこツアー」など、深島ならではの魅力あふれるアクティビティが多数。すべてのアクティビティは事前に予約が必要となるため、食堂と宿を運営する「ディープマリン」までお問い合わせください。

情報提供 / 佐伯市観光協会

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また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

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