幻想的な歴史ある
寺社仏閣が魅力の「神の島」

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県

厳島 いつくしま

面積
約30.39㎢
人口
約1,400人
観光スポット
嚴島神社、豊国神社、宮島包ヶ浦自然公園、宮島水族館、表参道商店街
特産
牡蠣、あなごめし、もみじまんじゅう、杓子など
アクセス
①広島空港から広島駅までリムジンバスで50分、広島駅から宮島口駅まで電車で25分、宮島桟橋から連絡船で10分
②岩国錦帯橋空港から岩国駅までバスで7分、岩国駅から宮島口駅まで電車で23分、宮島桟橋から連絡船で10分
URL

厳島 itsukushima

世界遺産に認定された嚴島神社
時間帯によって姿を変える景色

広島湾の西部に位置する宮島は古くから「神の島」として崇められ、島に鎮座する嚴島神社は平清盛公をはじめとする平家一門の篤い信仰を受け、社殿や大鳥居が現在の形に修造され、都の文化や宝物が伝えられました。特に、朱の大鳥居や海上に連なる社殿は島の見どころの1つ。潮の満ち引きによってその姿を変え、満潮時には社殿が海に浮かんでいるように見え、干潮時には大鳥居を歩いてくぐることもできます。海を敷地とした独創的な社殿などの建築は平家一門の隆盛を示すものであり、往時には平家一門はもちろん都の貴族達の参詣もたびたび行われてきましたが、1185年の平家滅亡後も時の権力者からの庇護を受け続けました。「神の島」として人が住むことが許されなかった島も14〜15世紀には町が形成され、瀬戸内海航路の要衝となり、江戸時代には観光地として脚光を浴びるようになりました。今では瀬戸内海の島へ世界からたくさんの観光客が訪れるようになり、世界的に名を知られる島となりました。観光エリアではない島の裏側では、波の打ち寄せる音や自然を堪能でき、静かな瀬戸内海の島の雰囲気を味わうこともできます。神の島として山林の開発を免れてきたことから手つかずの自然が残るのも魅力で、島内全域が瀬戸内海国立公園の一角を占め、特別史跡・特別名勝・風致地区・天然記念物となっており、嚴島神社とその背後の山は世界文化遺産にも指定されています。また、最近では島内の町並みも伝統的建造物群保存地区の指定を受けました。

広島ならではのご当地グルメに舌鼓
釣った魚でバーベキューも楽しめる

瀬戸内海国立公園に指定されている周囲32kmの島ですが、観光地化されている所は島のほんの一部で、島を1周する道路もありません。農産物は「神の島」として農耕が禁止されてきた島なので基本的にはありませんが、第二次世界大戦後の食糧難の時期に農業用の入植地でみかんなどの柑橘系の栽培も行われ、現在は無農薬栽培の野菜を生産されている方もいます。漁業は牡蠣の養殖がメインです。宮島の魅力あるグルメといえば「あなごめし」。創業100年続く「あなごめし うえの」では、ふっくらと柔らかく、あなごとタレが絡んだ絶品のあなごめしを堪能できます。移動手段はタクシー、8人乗りの乗合バスがあり、レンタサイクルなどもあります。宿泊施設はゲストハウスが8軒と1棟貸しの宿が2軒あります。島を代表する「宮島 包ヶ浦自然公園」では釣りやバーベキュー、クルージングが楽しめるほか、宿泊施設やキャンプ場も完備。テントで寝るもよし、団体用や家族用のケビンを利用してステイするのもよし、自然で思いっきり遊びたい人におすすめです。島には「宮島水族館 みやじマリン」があり、名物となっているスナメリやフンボルトペンギンに癒される水族館です。1万3000点以上もの水上生物が集結しているので、家族やカップルにも人気のスポットです。

アウトドアから食べ歩きまで大満足
ハイキングや表参道商店街で遠足気分

観光のベストシーズンは紅葉の色づく秋。紅葉谷公園を散策の後、弥山への登山(ロープウェイもあり)がおすすめ。弥山はかつて弘法大師・空海が修行したといわれています。登山道は3コース。山頂へ1時間半から2時間の道のりなので、登山初心者はロープウェイで景色を楽しみながら登山するのもいいでしょう。ロープウェイの終着駅は「獅子岩駅」。駅を出てすぐに獅子岩展望台があり、広島市内や呉市方面の眺望が楽しめます。ここから山頂までは徒歩でさらに約30分。途中には弘法大師が修行した際の護摩の残り火が今も燃え続ける「不消霊火堂」など史跡も盛りだくさんで、その先の巨岩群を抜けると山頂の「弥山展望台」に到着します。島内には海水浴場・キャンプ場もあるほか、マリンスポーツとしてシーカヤックやSUPも楽しめます。食事は牡蠣やアナゴが名物。居酒屋やお好み焼き屋、寿司店、定食屋などもあり、地元ならではのグルメを堪能できます。特に、島の1番にぎやかなスポットとして知られる「表参道商店街」には、宮島の名物や伝統工芸品のお店が軒を連ねています。広島名物であるもみじまんじゅうはオーソドックスなものから揚げもみじといった変わり種まであり、食べ歩きグルメの定番となっています。

年間通して行われる伝統行事
神事「管絃祭」は日本三大船神事

毎年旧暦6月17日には嚴島神社最大の神事「管絃祭」が執り行われます。平清盛公が当時都で流行していた「管絃の遊び」を嚴島神社の御祭神を慰めるために御神体を「御座船」という船に乗せ、管絃の音を奏でながら対岸の摂社などを廻るもので、日本三大船神事にも数えられています。宮島の大聖院では、毎年4月と11月に「火渡り式」が執り行われ、「火渡り神事」とも呼ばれます。弥山で弘法大師が修行されていたころから1200年燃え続けている「消えずの霊火」を護摩壇に点火し、その残り火の上をそれぞれお願い事を唱えながら素足で渡る伝統行事です。

情報提供 / 宮島観光協会

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