世間の喧騒をしばし
忘れさせてくれる瑠璃の島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 沖縄県

鳩間島 はとまじま

面積
約0.96k㎡
人口
約54人(2021年3月末時点)
観光スポット
屋良浜、前の浜、島仲浜、鳩間中森、鳩間島灯台
特産
星砂
アクセス
那覇空港から石垣空港まで約60分。石垣空港から石垣港離島ターミナルまでバスまたはタクシーで約30~45分。石垣港離島ターミナルから鳩間港まで高速船で約40分
URL
https://painusima.com/map/

鳩間島 hatomajima

豊かな自然と瑠璃色の海が織りなす
静寂に満ちたロケーションが魅力的

西表島の北側にぽっかりと浮かぶ鳩間島。人口約50人、周囲約4㎞の小さな島は、素朴でゆったりとした時間が流れています。レンタサイクルもありますが、1周歩いても1時間ほどです。あまり観光地化されていないので、多くの自然が現存し世間の喧騒を忘れさせてくれる絶好のロケーションとなっています。海が最大の魅力で、アオサンゴ群落のある北海岸をはじめ、そのほとんどの浜が手つかずで自然のままの美しい状態。それは「鳩間ブルー」と呼ばれており、瑠璃色の海がまばゆいばかりに光り輝いています。その輝く海と散らばる珊瑚礁の組み合わせは壮観で、八重山諸島の中でも屈指の透明度を誇っています。鳩間島は観光地化していないことで昔ながらの良き孤島を体現していました。2005年にテレビドラマ「瑠璃の島」の舞台となったことから、全国的にも知られるように。鳩間島への観光客数も増加し、2000年の観光客は約500人でしたが、2008年には1万人を突破しています。沖縄民謡を代表する「鳩間節」の発祥の地として有名であり、そこに唄われる「鳩間中森」からは雄大な西表島の姿を一望することができます。人口の少ない鳩間島ですが、旧暦6月に3日間に渡って行われる豊年祭や、毎年5月に行われる「鳩間島音楽祭」には島外からもたくさんの人が訪れます。

カツオ漁で繁栄を極めたあとの衰退
それを救ったのがドラマ『瑠璃の島』

無土器時代の遺跡が発見されていることから、鳩間島には紀元前500年以前から人が住んでいたと推測されています。島は土地が狭い上に、良質な水も耕地もなかったことから、結局は西表島まで通耕していたといいます。しかし、明治末期から大正期にかけてはカツオ漁が盛んになり、鰹節は名物にまでなりました。その後はカイジンソウやツノマタの養殖などを経て、海藻やシャコガイの養殖が中心となって漁業で栄え、半農半漁の暮らしが成り立っていました。1938年頃には人口が800人を超えるほどになっています。これが鳩間島の人口のピークでした。しかし、戦後まで盛んであったカツオ漁も1960年代には衰退の一途をたどり、島内にあったカツオ節工場も閉鎖しました。さらに交通の不便さも重なり人口は徐々に減少していきました。その余波で1980年代初めには、島唯一の小学校の児童が1人だけになり廃校の危機に。しかし、親類や全国各地からの離島留学制度等による里子引き取りなどで小学校の存続が可能となりました。これを基にしたテレビドラマ『瑠璃の島』がヒットして一気に鳩間島がクローズアップされることになりました。そこから鳩間島への観光客が増え、定期便も就航されることとなり今に至っています。

見るだけで心も体も癒せる美しい浜
散策するだけでも和んでくる家並み

「鳩間ブルー」を体感するためにもまずは海岸に足を運びましょう。「屋良浜」は、島の西側に位置する広々とした天然の海岸。遠浅で波も穏やかなので海水浴に最適です。サンセットスポットとしても人気が高く、美しい夕焼けが見られます。BEGINの「恋の島鳩間島」の歌詞にも登場します。「前の浜」は島の南側に位置し、鳩間港の近くにある海岸。透明度が高くて遠浅なので、子ども連れで遊ぶのに最適です。「島仲浜」は、島の北側にある海岸。アオサンゴが生息し、熱帯魚も多いことからシュノーケリングのスポットとして人気が高く、「鳩間ブルー」の爽快感を存分に味わえます。ここでは星砂が見られるのでぜひ探してみては。鳩間中森にあるのは灯台と火番盛。「鳩間中森」は、島のほぼ中央にある標高33.8mのクバが群生する森。山頂部は島の最高地点で、石積みの「火番盛」と「鳩間島灯台」があり島一番の景勝地です。灯台が海岸ではなく、標高が高い鳩間中森に設置されたのは、遠くからでも見られるようにとの考えからです。民謡「鳩間節」の一節はここからの眺めを唄ったものといわれています。1~2時間かけて島の一周を徒歩で散策することにより、部落の伝統的な家屋やサンゴ石を積んだ石垣など、島の細部をじっくり見ることができます。

八重山を代表するイベントに成長
さまざまな音色が奏でられる音楽祭

人口約50人の少ない島が一気に活気づくイベント、それが毎年ゴールデンウイーク中の5月4日に開催される「鳩間島音楽祭」です。地域活性化の要となるべく「民謡が盛んな土地柄にふさわしい催しを」という考えのもとで行われています。島民の歌や踊りのほか、島外から参加したプロ・アマのアーティストによる八重山民謡からフォークまで、ジャンルにこだわらない幅広い音楽を楽しめます。観客数も第1回の50人からはじまり第19回では1400人を集客しました。八重山を代表するイベントの1つに組み込まれるほど大きな催しに成長しています。さまざまな音色の中に、海の音や風のさざめきを感じながら、島民と観衆が歌い、踊り、手拍子を打って1つになる音楽祭です。ほかにも伝統行事として旧暦6月の豊年祭にも多くの人々が訪れます。奉納芸能から観光客も一緒になって参加できる大綱引きなどがあり、これも島のビックイベントの1つです。

情報提供 / 竹富町役場
画像提供 / 竹富町役場

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