日本最南端というブランドを
思い切り味わう

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 沖縄県

波照間島 はてるまじま

面積
約12.73キロ
人口
約482人(2021年3月末時点)
観光スポット
日本最南端の碑、ニシ浜、星空観測タワー、高那崎、星空
特産
泡波、黒糖
アクセス
那覇空港から石垣空港まで約60分。石垣空港から石垣港離島ターミナルまでバスまたはタクシーで約30~45分。石垣港離島ターミナルから波照間港まで高速船で約60分
URL
https://painusima.com/map/

波照間島 haterumajima

町並みも海岸も夜空も美しく
最南端ならではの楽しみ方が満載

昔ながらの家並とサトウキビ畑が広がる波照間島は、有人島として日本最南端に位置し、「さい果てのうるま(サンゴ)」という意味からその名がついたといわれています。隆起珊瑚礁から成る島は、周囲14.8km、面積12.73㎢。海岸線の大半は珊瑚が隆起した岩場で、南東岸の高那崎一帯は波の浸食によって形成された断崖絶壁が約1㎞にわたって続いています。一方で北西岸は「ニシ浜」という真っ白な砂浜になっており、ここは2017年に「日本のベストビーチランキング」で1位に輝いたほどの美しい海岸です。約1㎞にわたって続く真っ白な砂浜はサラサラで気持ち良く、クリームソーダ色の海は「ハテルマブルー」と呼ばれています。海の中ではきれいなサンゴが見られ、カクレクマノミと一緒に泳げるかもしれません。夕日のスポットとしても人気です。島内にはバスも信号もなく、伝統的な沖縄の赤瓦の建物が多く残る集落を自転車でのんびり散策するのがおすすめ。サンゴを積み上げてできた石垣を見て、遠くで聞こえる波の音を耳にするとゆったりとした気分に浸れます。夜のお楽しみは星空観測。天体観測の障害となる気流の影響が少なく大気が安定しているため、満天の夜空を堪能することができます。また、緯度が低いことから、本州では見られない南十字星を観測できるのが最大の魅力。産業は、サトウキビ栽培が島の主力産業となっています。島の大部分にサトウキビ畑が広がっていて出荷される黒糖は八重山随一の品質といわれています。島内には、日本最南端という肩書がつく、碑・郵便局・黒糖・居酒屋などがあふれています。それらをすべて網羅するのも波照間観光の楽しみといえるでしょう。また、日本最南端の有人島を訪れた記念に、竹富町観光協会が発行している「日本最南端の証」を購入するのもおすすめです。

英雄オヤケアカハチ生誕の地
伝説はここ最南端の島から始まった

最南端の地、波照間島に人が住み始めたのは「下田原貝塚」に残る痕跡から縄文時代後期の約3800年前まで遡ることが出来ます。「下田原貝塚」は、波照間島に生きた人々の土地利用や生活ぶりを知る上で欠かすことのできない遺跡として貴重なものであり、国指定の文化財(史跡)として現地に保存されています。この遺跡から出土した土器は「下田原式土器」と呼ばれており、そこから八重山地域の文化がインドネシア系の文化と深い関係にあったと推測されています。また、神話や伝説も数多く残されていることなどから、早くから文化が開けていたものと思われます。15世紀末の八重山群雄割拠時代の中心人物である、オヤケアカハチと長田大主はともに波照間島で生まれ育ちました。1500年に起きた「アカハチの乱」は琉球王府に友旗を翻したオヤケアカハチの反乱です。その後琉球王府に統治されてからの波照間島は、ほかの八重山の島々と同じく人頭税に苦しめられ、寄人政策で多くの人が西表島や石垣島に移住させられました。英雄オヤケアカハチの生誕地を示す石碑が集落の中に建てられています。

満天の夜空に光り輝く84もの星座
北半球では見られない南十字星も

「高那崎」にある「日本最南端の碑」はぜひ訪れたいスポットです。この碑の側にある「高那崎」の岬は、断崖絶壁に打ち寄せる荒々しい波が迫力満点。コバルトブルーの海と砕け散る波しぶきのコントラストがとても見事です。また、波照間島といえば満天の星空。周囲に人工の照明が少ないなど星空観察の好条件がそろっているので天然のプラネタリウムになります。「星空観測タワー」では、星座パネルや星の写真が展示されています。現在は夜の営業は行っていませんが、昼間にここで星の予習をしてから夜空を見上げると感動がさらに高まること間違いなし。12〜6月にかけては、天気や月などの条件が良ければ、肉眼で地平線ギリギリに完全な形の南十字星を見ることができます。

多彩な芸能が見どころの「ムシャーマ」
島内でなら必ず飲める幻の酒「泡波」

波照間島では様々な神行事が行われていますが、一番盛り上がるのは仏事である旧盆の祭り「ムシャーマ」です。沖縄の盆は旧暦に沿って行われ、旧暦7月13日が迎え日、14日が中日、15日が送り日となります。ムシャーマは先祖を供養し、豊作と安全を祈願して行われる祭りで、太鼓や棒、狂言、舞踊など多彩な芸能が奉納されます。島民の大半が参加する島最大の行事で、島を離れている人々も帰郷して祭りに参加。島民総出の祭りで、この時期島の人口は帰省する人々に観光客も加わり、人口が通常時の倍ほどに膨れ上がります。島民が仮装行列で練り歩く姿は盛大で、波照間島が1年で一番にぎやかになる日です。幻の泡盛という代名詞で有名なのが波照間酒造所で製造されている「泡波」。口当たりがまろやかで飲みやすいと評判なのですが、生産量が少ないためなかなか入手できないので島内滞在中に見付けたら購入することをおすすめします。「波照間島黒蜜」は、純度の高い波照間産の黒糖を100%使用した無添加のシロップで、黒糖独特の風味とコクがあり、深い甘みを味わえつつ後味がすっきりする黒蜜です。トーストやアイスにかけたり、煮物の隠し味にも最適です。島内のかき氷店では、この黒蜜をかけたかき氷が人気です。

情報提供 / 竹富町役場
画像提供 / 竹富町役場

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