リゾートと昔ながらの風景を
同時に楽しめる島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 沖縄県

小浜島 こはまじま

面積
約7.86㎢ 
人口
約725人(2021年3月末時点)
観光スポット
シュガーロード、大盛家住宅、大岳、海人公園、石長田海岸
特産
サトウキビ、もずく
アクセス
那覇空港から石垣空港まで約60分。石垣空港から石垣港離島ターミナルまでバスまたはタクシーで約30~45分。石垣港離島ターミナルから小浜島まで高速船で約25~30分
URL
https://painusima.com/map/

小浜島 kohamajima

「ちゅらさん」で全国に知れ渡った
沖縄のノスタルジーに浸れる島

八重山諸島のほぼ真ん中に位置するのが小浜島。そのため八重山のヘソとも呼ばれています。この島は2001年にNHKの連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台になったことから有名になり、沖縄ブームにさらなる拍車をかけ、そして離島移住ブームの走りにもなりました。島の中央には標高99mの大岳(うふだき)という山があり、展望台からは360度見渡すことができ与那国をのぞく八重山の周囲9つの島々がのぞめます。島の特徴は、サトウキビ畑が広がるのどかな島であること。沖縄の昔ながら雰囲気が色濃く残る家や道の原風景を肌で感じることができます。集落は小浜と細崎の2つ。人口は島の中央にある小浜地区に集中しており、漁港のある細崎地区では漁業を中心とした人たちが暮らしています。地場産業は農業が主で、特にサトウキビ生産が盛んです。製糖工場から毎年大量の黒糖が生産されており、経済の拠点施設となっています。また、丘陵地を利用した和牛の放牧も盛んで、畜産業の伸びが顕著です。細崎地区は漁港が整備され、沿岸漁業を主体として石垣港や地元の漁港に水揚げしています。近年は観光業も中心的役割を果たしており、それを裏付けるように船のアクセスも充実してきました。小浜島はのんびりとした時間を過ごせる島。日帰りも可能ですが、できれば1泊以上してのどかな光景に身を置いてみてはどうでしょう。

八重山の人々のために立ち上がった
英雄オヤケアカハチの森がある島

沖縄の時代区分の1つであるグスク時代(12~15世紀)は、狩猟や漁労の採取経済から鉄器を用いた農耕中心の生産経済へと移行した時期。この時代を物語るものは遺跡しかありませんが、その1つである南原田海岸には古代人が住んでいた形跡が見られました。そのため最初に住み始めたのは今の集落と違って海岸沿いであったということが分かります。そして、海岸沿いにいくつかの集落が点在し、住民たちは平和に過ごしていたと推察されています。その後の琉球王朝時代、1500年「オヤケアカハチの乱」が石垣島で起こりました。琉球王国から厳しい納税に苦しめられていた人民を救うために、豪族のオヤケアカハチが一揆を起こしたのです。結果的には敗れてしまい、小浜島の小高い山に逃げ込み捕まったと伝えられています。そこが今では「オヤケアカハチの森」と名づけられています。八重山の英雄とされるオヤケアカハチの像や碑は石垣島や波照間島に建立されており、オヤケアカハチの歴史八重山めぐりをする人もいるようです。文化財に指定された名所・旧跡も多く、国の史跡「大岳」(先島諸島火番盛のひとつとして)、国の登録有形文化財「大盛家住宅」、国の重要無形民俗文化財「小浜島の盆、結願祭、種子取祭の芸能」などがあります。

空に向かって続いているような
全長1.4㎞のシュガーロード

小浜島を一躍有名にした「ちゅらさん」関連は押さえておきたい見どころ。どこまでもまっすぐな1本道「シュガーロード」は通学路のシーンとして使われ、当時は両側がサトウキビ畑だったことから命名されました。今では小浜島をイメージする場所として定着しており、観光バスもゆっくり走って風景が見られるような配慮が見られます。国の登録文化財である「大盛家住宅」は、寄棟造平入の木造平屋で、屋根は琉球赤瓦で葺かれている伝統的な家屋。「ちゅらさん」の主人公の生家であり民宿の舞台として使用されました。「大岳」は360度の絶景パノラマで、眼下に広がるサトウキビ畑や牧草地が牧歌的であり、空気が澄んだ晴天時には日本最南端の波照間島まで望めます。細崎の見晴らしの良い公園に巨大マンタの展望台があるのは「海人公園」。周辺にマンタが生息していることからモニュメントが作られています。「石長田海岸」は自生しているマングローブの群生をすぐ近くまで行って見られるのが魅力。月の出ている夜は神秘的な雰囲気を醸し出しています。「小浜島カントリークラブ」は日本最南端・最西端のホールがあるゴルフクラブで、リゾート地らしくゴルフも楽しめます。

神にかけた願いが叶ったあとで
その願いを解く祭り「結願祭」

小浜島は伝統行事が多く行われており、旧暦8月に行われる「結願祭」は1年の諸祈願を解く祭事です。島の中央に位置する「嘉保根御獄」で、その年の豊作の感謝と翌年の五穀豊穣を願います。聖域である御獄(うたき)は祈りの場であり、新座の舞台では数多くの芸能が神へ奉納されます。人々はこの伝統を大切にし、祭りに参加することで、心を1つにしています。「結願祭」を含む小浜島の芸能は文化庁から国の「重要無形民俗文化財」に指定され、島では奉納芸能の伝承に積極的に取り組んでいます。島の年中行事の中で「結願祭」と並ぶ大きな祭りがプーリィと呼ばれる「豊年祭」です。こちらは、穀物の収穫を無事に終えたことを神様に報告し、来年の豊作を祈願するための祭りです。小浜島の豊年祭は一般の観覧は出来ません。ほかにも、女性が海に行き海水に手足を浸して身を清め、健康を祈願する「サニズ(浜下り)」などもあります。また、小浜島は今も家々から機織りの音が聞こえる織物の島でもあります。伝統的な藍染めが盛んで、島の人々は伝統的な神行事の際に、手作業で染めた深い藍色の着物を着て出かけます。

情報提供 / 竹富町役場
画像提供 / 竹富町役場

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