南国の潮風と美しい花が香る
「フラワーアイランド」

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 熊本県

戸馳島 とばせじま

面積
約6.94㎢
人口
約1,370人
観光スポット
若宮海水浴場
特産
洋蘭(胡蝶蘭、オンシジューム・シンビジュームなど)、柑橘類
アクセス
阿蘇くまもと空港からJR熊本駅までバスで約50分。熊本駅からJR三角線で約50分、波多浦駅下車。波多浦駅からタクシーで約5分
URL
https://ukitrip.city.uki.kumamoto.jp/

戸馳島 tobasejima

青い海と心地よい潮風
温暖な島の名産はきれいな花たち

戸馳島は八代海北部に浮かぶ島で、宇土半島(うとはんとう)の南西端に位置しています。宇土半島と島の間にあるモタレノ瀬戸という海峡には戸馳大橋がかかっているので、車でも容易に渡ることができます。戸馳大橋は老朽化のため架け替え工事が行われ、2019年に車幅が広く、歩道も新設された新橋に変わっています。島の南東にはある若宮海水浴場は、青い海と約300m続く砂浜が魅力の観光名所。比較的温暖で過ごしやすい中に吹く、一筋の潮風が心地よさを感じさせてくれます。キャンプ場が併設され、家族連れなどでにぎわうスポットとして知られています。島では、南国の温暖な気候を生かし、花木や柑橘類の栽培も盛ん。中でも、蘭は年間150万株の出荷数を誇るほどの一大産地となっており、胡蝶蘭やカトレア、デンファレなどの洋蘭が多数栽培されています。洋蘭だけでなく、かすみ草の栽培も多く行われています。まさに花の島、「フラワーアイランド」と呼ばれるゆえんです。洋蘭の生産ハウスを見学できる「花のがっこう」では、珍しい蘭やインテリアグリーンなどの購入が可能。併設されたカフェは一息するのに最適な心地よい空間です。島内は電車や路線バスなどの公共交通機関がないため、原則車での移動となり、宿泊施設はありません。

島原の乱でも活躍した
熊本藩主が認めた鉄砲撃ちの名手

江戸時代初期に起こった島原の乱と同じ時期に、大矢野島でも一揆が起こっています。大矢野島の対岸にあった戸馳島でも厳しいにらみあいが続いた時期がありました。島の歴史的な人物として島原の乱で活躍したことで知られる戸馳村の庄屋・小左衛門がいます。小左衛門は、熊本藩主であった細川忠利公が宇土付近へ狩りに出かけた時、御前に召されて鉄砲を撃ち、見事鷹を打ち落としたのです。小左衛門の腕前に感嘆を受けた忠利公から賜った鉄砲は、今でも戸馳島に秘蔵されています。江戸時代の主要な産業は製塩業。1973年に橋が開通するまでの約300年間、渡し舟が利用されていました。そこから時を経て2019年にはさらに新たな橋に架け替えられました。また島の南端にある戸馳島灯台は、1898年の三角港開港と同じく点灯をスタートさせた歴史的な灯台として知られます。現在はLED灯が用いられていますが、設置当初はイギリス製灯器(六等レンズ)が使われていました。明治文化の雰囲気を今に伝える、貴重な灯台です。

南国気分が味わえるビーチと
健康&恋愛のパワースポットへ

キラキラと輝く青い海と白い白浜のもと、椰子の木が揺れ、南国気分を味わうことができる「若宮海水浴場」。島の東にあり、年間を通してレジャーを楽しむことができます。7、8月にはオートキャンプ10区画、フリーキャンプ20区画(バーベキュー含む)のキャンプ場が開かれ、有料の温水シャワーも併設されるなど、海のレジャーを存分に楽しめます。隣接する「戸馳神社」は健康と恋愛のパワースポットとしてぜひ訪ねたい場所。神社に鎮座する仁王様の体の中で、自分が不調を感じている同じ部位をなでると、病や痛みの治癒につながると言い伝えられています。また、境内の「夫婦銀杏」と呼ばれる樹齢110年の銀杏は、1つの株から2つの幹(雄木・雌木)に分かれ、雌の木だけが実をつける両性の銀杏。これは全国的にも非常に珍しく、「夫婦円満」をもたらす「御神木」として住民から大切にされています。愛のパワーがあふれる神社の「恋おみくじ」もおすすめです。島の特産である洋蘭に親しめる「花のがっこう」では、本来の蘭の様子が観察できる「原生の森」が見られ、植物も購入できます。隣にあるカフェ「食卓mano」では、緑のアレンジに囲まれながら、おいしい珈琲などドリンクのほか、オリジナルのスイーツやランチメニューなどもいただけます。(現在予約制)

フォトウェディングからジビエまで
若い世代のチャレンジが芽吹く島

農業や加工品事業などを展開する「Tobase Labo」は、国内では珍しい40種のアボカド栽培を手がけています。国産の安心安全でさまざまな種類のアボカドを日本全国へ届けるだけでなく、将来的に余った農地の再利用や、島での雇用増加も目標として掲げています。加えて「Tobase Labo」では、豊かな自然や海の美しさを持ち、洋蘭やかすみ草の産地としてきれいな花々が咲き誇る戸馳島のブランディングに力を入れています。「旅行気分で結婚式をあげよう」というコンセプトのもと、フォトウェディング事業の展開をスタート。熊本市内からのアクセスもいい戸馳島で、おしゃれな写真が撮影できると若い世代から注目される取り組みとなっています。「株式会社 イノP」運営の「ジビエファーム」では、農作物に被害を及ぼす主にイノシシを中心とした鳥獣の調査や防護、捕獲、加工までをトータルに手がけます。農地や農家を守るため若手農家が立ちあがり、鳥獣害を減らし、廃棄することなく食肉など有効活用をするジビエ文化の普及を行っています。命を無駄にしないジビエ加工を中心とした商品開発を進めており、食肉や加工品はインターネットから購入可能。ジビエを使った料理は宇城市内の飲食店でも提供されています。

情報提供 / 宇城市商工観光課

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