旧海軍士官を養成した
海軍兵学校の島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県

江田島・能美島 えたじま・のうみじま

面積
約78.67㎢
人口
約21,959人(2021年8月31日時点)
観光スポット
古鷹山、海水浴場、マリンスポーツ
特産
カキ、オリーブ、柑橘類、いちじく、海産物
アクセス
広島駅から広島(宇品)港までバスまたは路面電車で約30分。広島(宇品)港から小用港、切串(西沖)港、三高港、高田港、中町港まで高速船またはフェリーで約25〜40分
※上記以外にも島へのアクセス方法あり
URL
https://etajima-kankou.jimdo.com/

江田島・能美島 etajima・nomijima

1888年に海軍兵学校が移転され
海軍とともに発展してきた島

広島市の南にある呉市の西にあり、Y字の付け根の部分が能美島、北東部に江田島が位置しています。能美島との間には江田島湾があり、津久茂瀬戸と呼ばれている海峡で広島湾とつながっています。もとは別々の島で飛渡瀬という海峡で隔てられていましたが、海峡が埋め立てられたことで陸続きになりました。江田島は、1888年に海軍兵学校が築地から移転してきた歴史があります。12,000人ほどの卒業生を送り出しており、海軍と関係の深い島として周知され、江田島といえば海軍の名がすぐ出てくるほど。大日本帝国海軍が解体した後も、海上自衛隊第1術科学校、海上自衛隊幹部候補生学校が置かれています。標高394mの「古鷹山」は、広島県の100名山の1つで、全国の「しま山100選」にも選出されている名峰。山麓に旧海軍兵学校があり、目の前には青く澄んだ江田島湾が広がっています。この山で兵学校の生徒たちは厳しい訓練をしていました。島の1周約70㎞の間には、昔ながらの自然を残す場所が多数で、山頂には四国まで見通せる絶景が待っています。島には4か所の港やホテルなどでレンタサイクルが可能。自転車の種類もさまざまなので、好みの自転車でサイクリングを楽しみましょう。また、能美島は1600年の江戸時代前までは海上の交通を取り仕切る海賊羞の拠点でした。1700年代後半になると能美島ではハゼノキやウルシノキから果実が採取されるようになり、製蝋所に出荷されていたことが記録として残されています。2008年の2月までは、能美島は「東能美島」「西能美島」と地形図に表記されていましたが、地名などを統一する会議において記載を「能美島」と1つにすることが決まり、現在に至ります。

豊かな漁場が育む新鮮な牡蠣と
国内トップクラスの品質を誇るオリーブ

江田島の特産は、良好な環境が育む牡蠣です。山岡水産は牡蠣の生産者直売を行っている有名な水産業者。殻付き牡蠣とむき身の直売だけではなく、その場で焼き牡蠣もいただけます。営業期間は11月1日~3月31日の期間。訪れる際には事前に連絡するようにしましょう。ほかにも、「海辺の新鮮市場」では朝に締めたばかりの新鮮な鯛を使った鯛めしや刺身、カキフライ定食などを、江田島湾を眺めながら食べられます。「四季の味 ひらの」では牡蠣が年中食べられる牡蠣の柳川定食、「和伊菜 灯 akari」では、牡蠣の天ぷらからアヒージョやグラタンなどバリエーション豊富に楽しめます。また、江田島は温暖な気候のため、漁業のみならず農業も盛んです。特に有名なのが島で採れるオリーブ。市が島を盛り上げようと振興策としてオリーブの栽培が始められました。島のオリーブから作られるオリーブオイルは、国際的なコンテストで受賞(する)ほどの高品質。NHK杯国際フィギュアスケート競技大会や天皇盃全国男子駅伝にもオリーブ冠が提供されるなど、注目を集めています。2016年7月にオープンした「江田島オリーブファクトリー」では、地元食材を使ったパスタ・ピザのメニューのほか、「オリーブオイルの風夕陽の香のオレンジかき氷」というオリーブオイルをかける変わり種のかき氷をいただけます。併設されたオリーブオイルの精油場も見学でき、島の新たな観光スポットとなっています。そのほか、柑橘類やいちじくなどの栽培も行っており、それらの収穫体験ができる施設も。また、漁業に親しんでもらうことを目的に、町おこしの一環として漁業体験も開催されています。

山や海を気軽に楽しめる施設が多数
自然に身をゆだねて贅沢なリフレッシュ

江田島では1年を通じてさまざまなアクティビティを楽しむことができます。カヌー工房を併設する「江田島カヌークラブ」は、より身近にカヌーを感じてもらいたい、楽しんでもらいたいという想いから、カヌー体験やカヌー教室を開催。「BOON江田島店」では、今注目されているSUPやウェイクボードなどのマリンスポーツが楽しめます。「スリーシェルマリンスポーツ」では、水上バイクをメインとしたマリンスポーツができるほか、バーベキューなども楽しめる施設となっています。ほかにも、カヌーを中心としてジェットスキーやオートキャンプ、子ども用のトランポリンもある「長浜カヌークラブ」、SUP専門の体験施設「えたじまSUP」、山や海の素晴らしいロケーションの中でキャンプができる「BIG SEASIDE PARK」など、江田島には自然の魅力を満喫できる施設が複数あります。また、島内には穏やかな波が特徴の海水浴場が3か所あります。

今も使われている「旧海軍兵学校生徒館」
歴史的価値の高い資料が揃う「教育参考館」

江田島に訪れた方が必ず立ち寄るスポットが、旧海軍兵学校です。将校(少尉以上の軍人)を養成していた学校で、現在は海上自衛隊の幹部候補生の学校として、全国的に有名です。1868年から1912年に建てられた赤レンガの校舎は重厚感があります。校舎に使われた赤レンガは、当時大変珍しかったイギリス製。国防の一端を担い、建物自体の価値も高い貴重な建物です。見学も可能なので、ぜひ足を運んでみましょう。併せて、教育参考館もおすすめです。教育参考館には特攻自衛隊の遺書や海軍に関連する資料が1,200点ほど展示されています。当時の特攻隊員がどんな想いを持っていたのかを、現在に生きる私たちに伝える貴重な資料の数々です。観光スポットも多い江田島ですが、秋冬にかけて行われるさまざまなイベントやお祭りも魅力です。海上自衛隊第1術科学校の記念式典とあわせて行われるオータムフェスタは、イベントや出店が盛りだくさんで、日が沈むころには海上花火大会も行われます。島の各地区の神社では秋になると秋まつりが開催。2月には小用港のメインイベントであるカキ祭り、3月にはカキマラソン、10月にはミカンマラソン大会などが行われ、島民をはじめ島外からも多くの方が参加するために訪れています。

情報提供 / 江田島市観光協会

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