風光明媚な瀬戸内と
マリンスポーツが楽しめる島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 岡山県

白石島 しらいしじま

面積
約2.95㎢
人口
約414人(2021年6月1日時点)
観光スポット
白石島海水浴場
特産
桑の実など
アクセス
①岡山駅からJR山陽本線約45分、笠岡駅で下車。徒歩またはタクシーで伏越港へ。伏越港からフェリーで約45分
②笠岡駅から住吉港まで徒歩で約5分、住吉港から定期船で約30分
URL
https://www.kasaoka-kankou.jp/

白石島 shiraishijima

笠岡諸島の中でも風光明媚な島
晴れた日には四国や瀬戸大橋も堪能

白石島は、笠岡港から約11kmのところにある島で、有人島では高島に続き2番目に笠岡市本土から近い島でもあります。白石島へは住吉港から旅客船と,伏越港からフェリーが運航しており、フェリーでは車やバイクなどを乗せて行くことも可能です。周囲約10㎞の島で「笠岡諸島」の中央に位置することから、瀬戸内海の景観の中心です。白石島は、穏やかな瀬戸内海の古来有名な風光明媚な島であり、国指定の名勝にもなっています。また、瀬戸内海国立公園の代表的な自然景観美をもつ島としても有名。花崗岩の地肌が遠くからみると白い雪をかぶったような姿だったことから、白石島と呼ばれるようになったといわれています。また、白石島は夏のマリンレジャーをはじめ弘法大師ゆかりの寺や幻想的な白石踊りなども有名で、家族連れなど多くの人々が訪れています。近年では外国からの観光客も増え、ますますにぎわいを見せる笠岡諸島の代表的な島の1つとなりました。瀬戸内海全体を東西に分ける位置にあり、古くから投錨最適地として知られていました。晴れた日には、山頂から遠く伯耆大山(ほうきだいせん)や四国の石鎚山(いしづちさん)などの名山を眺めることができ、備後・水島の両灘や瀬戸大橋を堪能できます。近年、外国からの観光客を受け入れるため、白石島国際交流ヴィラも建てられ、国際交流にも積極的です。当初は外国人専用でしたが、2018年4月より日本人も泊まれるようになりました。日本の夕陽百選にも選ばれた白石島の夕陽を堪能しながら島時間を過ごすのはいかがでしょうか。

鬼ヶ城と呼ばれる鎧岩がたたずみ
タイ式の異文化も感じられる白い塔

白石島には、鬼ヶ城と呼ばれる山の頂上近くにある「鎧岩」があります。大小2か所に分かれており、上側が幅2.4m高さ1.8m、下側が幅3m高さ8.2mあり、まさに圧巻の光景です。この鎧岩は国指定の天然記念物になっており、碁盤の目のように割れ目が入っています。巨大な花崗岩の表面に張り付いている形状が、あたかも大男が着る鎧の袖のように見えることから「鎧岩」と呼ばれています。また、鎧岩に続く高台には、1970年に建立された白色に輝く「仏舎利塔」があります。高さが24mもあり、日本で初めてのタイ式仏舎利塔を建立しました。タイのワットパクナム寺院から住職プラ・ラーチャー・ウェティー師一行が来島し、そのとき奉納されたお釈迦様の骨である仏舎利と1200年前の釈迦如来像が祭られており、開龍寺境内でひときわ目立つ白い塔が仏舎利塔です。毎年11月15日には大祭が行われます。仏舎利塔がある開龍寺は、真言宗に属する笠岡遍照寺の末寺。弘法大師が806年に唐の国から帰国する際に、白石島に立ち寄り37日間の修行を行ったと伝えられます。大師は島を去るに当たり、自分の杖の先をもって一寸八分の尊像を刻み大師堂に安置しました。大師堂は現在、神島88か所霊場の奥の院根本道場になっています。

島のベストシーズンは夏で活気に溢れ
マリンスポーツやレジャーなども可能

白石島のベストシーズンは、なんといっても夏です。夏になると、約500m続く白く細かな砂浜と澄んだ海が美しい県下屈指の白石島海水浴場では、家族連れなどでにぎわいます。ヨットやウインドサーフィン、シーカヤック体験などマリンスポーツが楽しめるため、近年幅広い世代に人気が出てきました。さらに観光客だけでなく、海洋スポーツや漁業体験ができる島として、修学旅行生も数多く訪れます。また、島でのハイキングやトレッキングもおすすめ。白石島には、整備されたハイキングコースがあり、鎧岩をはじめとする奇岩と海を望む美しい景色、開龍寺や仏舎利塔といった建造物と変化に富んだ景観が楽しめます。鎧岩、なべかろう、大玉岩、はと岩などの巨岩、奇石の間を縫って島の7つの峰を結ぶ遊歩道は、ハイキングコースとして最適です。さらに立石山ルートからの眺めは素晴らしく、トレッキング愛好者に人気があります。アップダウンのあるコースなので歩きやすい服装と靴で楽しんでください。ハイキングコースにかかる時間の目安は2~3時間です。ハイキングコースには途中で食事を取る場所や自動販売機はありませんので、お弁当や飲み物などを忘れないようにしてください。

全国的にも珍しい白石踊は体験可能
国指定重要無形民俗文化財にも指定

白石島に古くから伝わる「白石踊」という盆踊り。大宮踊、備中松山踊りと並んで、岡山県下三大踊りの1つともいわれています。白石踊は、源平水島合戦の戦死者の霊を弔うためにはじまったといわれており、唄い手と太鼓の周りを円を描いてさまざまな型の踊り手が回る、全国的にも非常に珍しい盆踊りです。1つの音頭に合わせて何種類もの踊りを踊るのが特徴で、男踊や女踊、娘踊、笠踊、奴踊、扇踊など13種類もの踊りを舞います。代表的な踊りは、「ブラブラ踊り」といわれるもので、初心者でも30分ほどで習得できます。白石踊のいくつもの踊りは、島の人が島で育っていくにつれ、年齢に応じて伝承されていくものです。1976年には、国指定の重要無形民俗文化財に指定されています。かつては旧暦の7月中旬〜8月初旬という長期に渡って、老若男女が夜を徹して踊ったといわれています。現在は毎年8月13~16日の夜に、白石踊の見学や体験ツアーが行われ、多くの観光客を魅了しています。白石踊の輪は、誰でも参加でき、服装なども自由。見よう見まねで飛び入り参加する外国人もいるのだとか。都会の喧噪から逃れて、島独特のゆっくり進む時間を島民と共有してみてください。

情報提供 / 笠岡市観光協会

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