豊富な宿泊施設で島リゾートを
楽しむハートアイランド
SHIMA INFORMATION
近畿エリア/ 三重県
渡鹿野島 わたかのしま
- 面積
- 約0.69㎢
- 人口
- 約170人
- 観光スポット
- 渡鹿野園地、わたかのパールビーチ
- 特産
- ー
- アクセス
- 名古屋駅から近鉄特急で約2時間、鵜方駅で下車。バスまたはタクシーで渡鹿野渡船場へ。渡鹿野渡船場から渡船で約3分
渡鹿野島 watakanoshima
宿泊施設や飲食業でにぎわう
的矢湾に浮かぶハートアイランド
三重県志摩市にある有人離島で、伊勢志摩国立公園内に位置しています。リアス海岸である的矢湾の中にすっぽり入っている地形で、ハートの形に似ていることから「ハートアイランド」と呼ばれることもあります。島の西側は穏やかな海面の港であるため、古くから風待港や避難場所として利用されていました。三重県を代表する偉人「見瀬辰平」は、的矢湾で日本初の真円真珠の養殖法の研究をはじめました。現在の真珠養殖の基礎を作ったとして、島で有名な歴史上の人物です。年間3万人の観光客が訪れるほど、観光業が盛んです。島民のほとんどは、宿泊施設や飲食業に従事しています。集落は中央桟橋である船着場付近に密集しており、車も通れない細い路地が並ぶ街並みで、島ならではの散策を楽しめます。島には橋がないので、渡し船が唯一の交通手段。舟乗り場で合図を送ると対岸から渡し船が迎えに来てくれます。所要時間は約3分で常に船が行き来しています。渡し船は島の北側と南側の2か所にあり、南の船着場には「大東丸」「桜島」「海月丸」の3つの舟が往来しています。
雑木林や芝生広場など自然豊かなスポットで
四季折々の珍しい花を堪能できる
島に咲く花々は美しく、春のサクラやツツジ、夏の海辺にはハイビスカス、秋は紅葉、冬にはサザンカや水仙が咲き誇り、四季折々の花々を鑑賞できます。また、雑木林を歩くと、ハート形の葉とコショウの香りが特徴的なフウチョウソウや普段見ることのできないヤマモモやフユイチゴなどの植物に出会うことができます。港から少し離れたところには雑木林のトンネルがあります。木々や鳥の声がダイレクトに伝わり、森の探検をしているような気分に包まれます。散策というよりはトレッキング気分も味わえるスポットです。雑木林トンネルを海の方へ抜けていくと、「渡鹿野園地」にたどり着きます。広大な空と海に面した芝生広場で、ここには江戸時代のころからの航路標識が一部残っています。展望台から見下ろす的矢湾は絶景で、晴れた日には富士山が見えることがあります。島にはバス、タクシーはなく、島内ホテル所有のレンタサイクルを利用して島を巡ることができます。
アジア風なホテルからペットが泊まれる宿
海水浴や釣り、花火ナイトクルーズも楽しめる
島を楽しむベストシーズンは夏。島には「わたかのパールビーチ」があり、熱帯系植物の植樹やスパニッシュ瓦葺き屋根が設置され、スペイン風のデザインが魅力的。島で唯一の海水浴場で、穏やかな入り江が特徴です。海辺にはファミリーリゾートのホテルがあり、オーシャンビューの客室では非日常を味わえます。島の南にある中央桟橋にある港の堤防は、釣りスポットとして有名で季節を通してさまざまな魚が釣れます。ほかにもペットと一緒に宿泊できる宿や、昔ながらの宿、アジアンテイストな宿など大型ホテル3施設、旅館2施設、民宿2施設と豊富な宿泊施設が揃っています。また島内の宿泊施設を利用した方には、夏季限定で的矢湾の「花火ナイトクルーズ」に無料で招待されるサービスがあります。開催期間は7月中旬〜8月末までで、志摩スペイン村から打ち上げられる花火を船の上から鑑賞する時間は、ひと夏の思い出になることまちがいなしです。伊勢神宮や志摩スペイン村、鳥羽水族館などへも約30分〜1時間で行くことができるので、渡鹿野島でのんびり宿泊しながら観光を楽しむことができます。
八重垣神社を出発した神輿が島内を走り回る
無形文化財の伝統行事である「天王祭」
毎年7月中旬の土日には、無形文化財に登録されている「天王祭」を開催します。八重垣神社から出発した神輿が暗い島内を走り回るという神事です。島内の灯りをすべて消し、各家々の悪霊を取り払います。島の中心での練り合いは迫力観点。また八重垣神社の境内は、神秘的な雰囲気を醸し出しています。殿横には樹齢数百年のイヌマキの巨木が立っており、風や潮、病気に負けない強い木として知られています。木を触ってパワーをもらおうと訪れる人が多く、島のパワースポットとしても知られています。また島の北部には、島を囲むように周囲50mの極小の島「居森島」があり、そこには「はくささん」という小さな社があります。「はくさ」は漢字で「歯瘡」と書くことから歯の病気を治すといわれ、居森大明神が祀られています。歯を治すという言い伝えから、多くの歯医者さんが訪れたといわれています。2014年にオープンした「ギャラリーかもめ」では、島の魅力がぎゅっと詰まったギャラリー。飾られてある写真を見ると島の歴史を感じることができます。島民の方と交流もでき、島をより深く知ることができるスポットです。
情報提供 / 志摩市観光協会
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また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。