絶景のビーチと
大自然に囲まれた球美の島
SHIMA INFORMATION
九州・沖縄エリア/ 沖縄県
久米島 くめじま
- 面積
- 約63.21㎢
- 人口
- 約7,644人
- 観光スポット
- ー
- 特産
- 久米島紬、泡盛、車えび、海ぶどう、海洋深層水、熱帯果樹(マンゴー、パイン、ドラゴンフルーツ)、久米島みそ、海産物など
- アクセス
- 那覇空港から飛行機で約30分 、那覇泊港からフェリーで約3時間、羽田空港から飛行機で約2時間半(夏季限定)
久米島 kumejima
一生に一度は訪れたい絶景「ハテの浜」
久米島から渡る白砂でできた無人島
沖縄本島那覇市から西に100kmの東シナ海に浮かぶ久米島は、日本最西端の有人離島です。沖縄県内では本島、西表島、石垣島、宮古島に次いで5番目に大きい島として例年多くの観光客が訪れます。琉球王朝時代、中国をはじめ、東南アジアや朝鮮、日本と盛んに貿易や通行を行い、その寄港地として栄えていました。さまざまな文物とともに17世紀の始めに伝わった「紬」の久米島紬は国指定の無形文化財に認定。久米島が初めて歴史書に登場するのは「続日本書紀」で、714年に「球美の人が奈良を訪れた」と記されています。「球美」とは久米島を指し、琉球列島の中でもっとも美しい島であることから『球美の島』と呼ばれてきました。久米島は水が豊富で、かつては岩の間から湧き出る自然の「泉」を「山の汁」と呼び、その山の汁をせき止めて田を作る稲作を盛んに行っていました。「久米島博物館」では、久米島の歴史や文化、自然を知ることができるのでおすすめです。島の北部から中央にかけては宇江城岳(うえぐすく)・大岳、南部にはアーラ岳の山地になっていて、緩やかな傾斜地が広がります。この山地を囲うように観光スポットや街が点在。島東部には、久米島を代表するビーチで「日本の渚百選」に選ばれたイーフビーチがあり、長さ2kmにわたって白砂が続きます。また、久米島の東側の沖合(渡船で約20分)にはハテの浜が。東洋一の美しさといわれ、真っ青な海に浮かぶ真っ白な砂州でまさに天国のような絶景。全長7kmの砂浜や水平線をのんびり眺めたり、海水浴やシュノーケリングを楽しめます。久米島にはホテルが5軒あり、そのほか民宿、ゲストハウス、コテージなどの宿泊施設が約30軒あるので、お好みの宿を選べます。島の特産物を使った料理を提供していたり、人と人との輪がつながり「ゆんたく(沖縄の言葉で、宿での飲み会)」できる空間があるなど、島の優しさを感じられる宿が充実しています。
フレッシュな島の恵みを味わう
現地だからこそおいしさも2倍
久米島は1年を通して温暖な気候に恵まれ(年間平均気温22.7℃)、5月から11月ごろまで沖縄本島のような暑さが続きます。久米島独特の花には1月中旬から2月には「カンヒザクラ」、2月には「久米紅」という貴重な椿、3月から4月には「久米島ツツジ」といわれる鮮やかな赤のツツジが咲き誇ります。また、久米島には久米島紬、久米島の泡盛、車えび、海産物、海ぶどう、熱帯果樹(マンゴー、パイン、ドラゴンフルーツ)、海洋深層水、塩、かまぼこ、黒糖、みそクッキー、久米島みそ、もずく、アーサなど特産品も豊富。数ある泡盛の中でも人気の高い久米島の泡盛は、蒸留酒なので寝かせて置くほど味わいが増します。名物の車えびは沖縄が生産量全国一で久米島を代表する特産物のひとつ。飲食店では、お刺身をはじめ天ぷらや唐揚げ、塩焼きなどさまざまな料理に車えびが使用され、新鮮でプリプリな食感を味わうことができます。久米島海洋深層水を利用して生産される「球美の海ぶどう」は生産量日本一です。また、久米島の亜熱帯の気候を好んで生息する「クメジマボタル」や「キクザトサワヘビ」は県指定天然記念物に認定。クメジマボタルは、ほかのホタルよりも大きく、4月上旬〜5月上旬にかけてネイチャービジターセンターの「ホタル館」で観察できます。日没後に紫色に光る光景は幻想的です。
海中は豪快なダイビングスポット
カップルや夫婦に人気の「ミーフガー」
久米島の周囲は1,000m級の深い海に囲まれ、熱帯魚だけでなく南国だからこそ見られる魚類も多く、ダイビングポイントがいくつもあるのが魅力的。有名ポイント「トンバラ」では、親子で海遊する「ザトウクジラ」や「ジンベイザメ」、「イルカ」「マンタ」「ハンマーシャーク」などを見ることができ、260種類を超える珊瑚と2000種類にも及ぶ海洋生物が生息する海中では、美しい世界が広がります。1999年には海底鍾乳洞がダイバーによって発見され、2010年にも珊瑚大群集、2017年にもマンタのクリーニングステーションが発見されるなど、ダイビングスポットとして注目を集めています。また、北上する久米島近海の黒潮海流が豊かな漁場を形成しています。特に久米島の「キハダマグロ」の釣りは、久米島の漁業関係者の漁場である「パヤオ」の開放により「沖釣り」や「ルアーフィッシング」には評判が高く、アングラー達にも好評です。また、久米島のパワースポットといえば、北西の岩礁にそびえ立つ20mの奇岩「ミーフガー」。約400万年以上前に形成された岩壁で中央に空洞があり、その穴を境に陸側と海側で岩の種類や形成した時代も異なります。また、真ん中に穴が開いていることから女性のシンボルとして崇められています。ミーフガーは沖縄の言葉で「女岩」を意味し、この岩を拝むと子宝に恵まれるという言い伝えがあるため、多くのカップルや夫婦が訪れる場所です。穴からは海が眺望でき、時期が合えば穴から昇る日の出も眺められるので景勝地としても人気。足元が岩場なので訪れる際は歩きやすいスニーカーを履くなど注意をしましょう。
1年を通して多彩なイベントを開催
地域に寄り添った体験が豊富
年間を通して多彩なイベントが開催され、伝統的な久米島まつりや久米島マラソン、久米島ハワイアンフェスティバル、久米島車えびフェスタ、クメジマボタル鑑賞会、ウミガメふれあい体験、旧盆エイサー、角力大会など島ならではのイベントが目白押し。島では、海だけではない魅力的な体験ができるスポットも多数あります。ホタル館での自然教室、ニブチの森散策、ヤジーヤーガマ洞窟体験、星空撮影。ほかにも、島の人との体験交流やシーサーづくり、草木染め&久米島紬織り体験など地域に寄り添った体験が豊富です。景色を見ながら行う久米島のんびりウォークでは、全国からウォーキング愛好家が集まり、島の人たちと交流の輪を広げます。2月には全国からパークゴルフ愛好者の方を迎えてパークゴルフ大会が開催されます。全45ホールのシーサイドでのプレイは格別。島には国指定・県指定・町指定の史跡や文化財、天然記念物が多数点在しているので、レンタサイクルやレンタバイク、レンタカーでドライブしながら観光するコースもおすすめ。代表的な国指定の文化財のひとつ「宇江城城跡」は、沖縄県内の城(ぐすく)の中で最高所に位置し、島全体を眺望できる絶景スポット。さらに、代表的な国指定の天然記念物「五枝の松」は樹齢250年余と推定されるリュウキュウマツが壮大で、日本国内でも1本の松に対しこれだけの枝を広げた様子は珍しいといわれています。久米島には自然が作り上げた景色が数多く点在しているので、普段見ることのできない景色を目に焼き付け、体験できる魅力にあふれています。
情報提供 / 久米島町観光協会