釣り好きのメッカとして有名な
藤原純友ゆかりの島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 愛媛県

日振島 ひぶりじま

面積
約3.74㎢
人口
約290人(2021年9月時点)
観光スポット
日崎海水浴場
特産
ハマチ、ブリ、スルメイカ、たい、ヒラメ、サザエ、ひじき、天草
アクセス
宇和島港から高速艇「しおかぜ」で約45分~1時間(1日3便)、宇和島港から普通船「しらさぎ」で約2時間~2時間40分(1日1便※土日祝運休)
※航路により異なる
※どちらも日振島内の能登(のと)・明海(あこ)・喜路(きろ)の3か所に停留
URL

日振島 hiburijima

ダイナミックな屈曲した入江が美しい
3つの集落から成り立つ島

日振島は愛媛県宇和島市の小島で、宇和島港から西方に約28km進んだ場所、愛媛県と大分県の間にある宇和海に浮かんでいます。宇和島港から高速船に乗って1時間ほどで行くことができ、宇和島観光の一環で合わせて日振島に来島する観光客が多いです。日振島は細長い形が特徴で、島全体が山になっており平地が少ない島。くねくねとした入江が続き、切り立った崖が多いため磯や岩場が多くなっており、磯釣りスポットとしても人気です。日振島の屈曲の多い入江はダイナミックで美しく、まさに「自然の力」を感じさせます。島全体の面積は3.74㎢ほどで、歩いて2時間半ほどで島を1周することが可能。日帰りで観光することもできますが、日振島に行くならゆっくり宿泊するのがおすすめ。島内には民宿が2つあるので、事前に予約を取ってから向かうと安心です。日振島の名前の由来は、日振島は昔から船の往来が多く、島民が船を誘導する際に灯台の代わりとしてたいまつの火を振っていたことに由来するといわれています。「火振島」が変化して「日振島」になりました。喜路(きろ)、明海(あこ)、能登(のと)の3つの集落から成り立っており、現在では人口は約290人、139世帯が暮らしています。商店が各集落に1つずつ、診療所、小学校もあり、島民の生活を支えています。

歴史好きならぜひ訪れたい
藤原純友公のゆかりの地

日振島は、平安時代の中期に朝廷に対し反乱(藤原純友の乱)を起こした藤原純友(すみとも)公が拠点にして活動していた島といわれています。海賊として勢力を上げていた藤原純友は、もともと伊予の掾(じょう・国司の三等官)として派遣されてきた役人でした。しかし、そのまま日振島で海賊として朝廷にひるがえってしまったのです。その後、藤原純友はたくさんの海賊を率いる頭になりました。このことがきっかけになり、最終的には部下を裏切った罪で処刑されてしまいます。しかし、当時貴族中心の律令制だった時代の流れが、この藤原純友の乱によって封建制へと向かっていくこととなります。藤原純友は当時の時代の流れを大きく変えたともいえます。このこともあり、日振島の地元民は藤原純友を今もなお敬い、「純友さま」と呼んで親しんでいます。日振島では藤原純友公をモデルにしたNHK大河ドラマの「風と雲と虹と」の放送時に建てられた記念碑を見ることができます。記念碑の周りを島民がボランティアで切り拓き、整えたため、今では素晴らしい眺めとともに記念碑を見ることができます。また、明海の丘も「藤原純友の砦跡」と伝えられており、歴史好きのファンがよく訪れています。歴史好きにはぜひ訪れていただきたいスポットです。

岩の真ん中にぽっかりと空いた穴
大自然が作り出した絶景の海蝕洞

日振島には自然の神秘を感じられる「洞門」や「青の洞窟」があります。これらは海蝕洞(かいしょくどう)と呼ばれる洞窟で、波が当たって侵食することにより長い時間をかけてできた洞窟です。力強いダイナミックな岩と、鮮やかなエメラルド色をした海がおりなす絶景は圧巻。
また、日振島の北に位置する「沖の島」では、県指定の天然記念物である「ハマユウ」が群生しています。ハマユウとはヒガンバナ科の多年草で、7〜8月にかけて満開を迎えます。そのタイミングで沖の島を訪れると、咲き乱れるハマユウを見ることができ、島内は華やかなハマユウの香りに包まれています。今でこそハマユウが群生しているのを見ることができますが、以前は害虫被害に悩まされていた時期もあったそう。地元民や宇和島市の中学生がボランティアで害虫駆除や清掃をしたことにより、再度きれいな花をつけることができました。豊かな自然は島民のボランティアのもとで成り立っているのです。また、通り抜けると幸せになれるという言い伝えがある「幸せの小道」も人気。

夏場にはキャンプ場もオープン!
アウトドアを楽しみたい方にもおすすめ

日振島は夏季(7月、8月)の夏休みシーズンになると日崎海水浴場、日崎休憩所、日崎キャンプ場がオープンして毎年観光客を受け入れていて、特に家族連れに人気が高いスポットです。海水浴で思いっきり泳ぎ、併設の休憩所で休憩できるので、子どもを連れていても気軽に海水浴を楽しむことができます。キャンプ場ではテントやバーベキューセットを借りることもできるので、手ぶらで日振島を訪れても大丈夫。離島なので持ち物が少なくて済むのはうれしいポイントです。日振島観光の際に合わせて寄っておきたいスポットです。また、日振島に行くならぜひ食べていただきたいのが「宇和島鯛めし」。宇和島鯛めしは愛媛県の南子地方の郷土料理ですが、もともと日振島を拠点にして活動していた海賊が考え出したといわれています。新鮮な宇和海で獲れたマダイの刺身を、生卵、醤油、出汁など混ぜ合わせ、炊きたてのご飯にかけて食べるもので、鯛とご飯を一緒に炊き込むイメージが強い一般的な鯛めしとは違います。この食べ方は全国的にも珍しいとされており、日振島を訪れた観光客からも人気を集めています。「ひゅうが飯」と呼ばれることもあります。日振島の漁師が編み出した「海賊の味」をぜひ味わってみてください。

情報提供 / 宇和島市観光物産協会
画像提供 / 宇和島市観光物産協会

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